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燃焼効率UPは根拠なし

燃費向上グッズ、根拠なし=19社に排除命令-公取委(時事通信社 - 02月08日 21:03)
 ガソリンや冷却水に混ぜて自動車の燃費効率を向上させるなどと称した商品に合理的な根拠が認められず、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、公正取引委員会は8日、商品を製造、販売した19社に排除命令を出した。
 排除命令を受けたのは自動車部品製造販売業のソフト99コーポレーション(大阪市)、すばるメディア(福岡県那珂川町)など。錠剤や液体をガソリンや冷却水に混ぜる「ギガスマルチパワータブレット」や「起爆水」といった商品名で販売されたが、エンジンの吸気装置やシガーソケットに取り付ける部品などが不当表示と判断された。
 公取委は根拠となる資料を要請し、各社は公道での走行テスト結果などを提出。しかし、走行条件が一定でないなど、合理的とは認められなかったという。 
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燃焼効率UPは根拠なし、公取がカー用品19社に排除命令(読売新聞 - 02月08日 21:15)
 燃費向上などをうたったカー用品16商品の表示に合理的な根拠が認められないとして、公正取引委員会は8日、「ギガスマルチパワータブレット」を輸入販売したソフト99コーポレーション(大阪市)や「マグチューン」を製造販売したコムテック(名古屋市)など全国の計19社に対し、景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。
 公取委によると、処分の対象になった商品は、錠剤や液体を燃料タンクや冷却水に入れたり、金属製ストラップを取り付けたりして使用するもので、「燃料を細分化し燃焼効率を向上」「マイナスイオン、微電流の効果により、燃料の燃焼効率をアップ」などと表示されていた。
 各社は、公道での自社テストや運送業者に使ってもらった結果などを根拠としたが、公取委は、自動車工学の専門家に意見を求めたうえで、「道路状況やアクセルの踏み方などで走行条件が変わるため、合理的な根拠とは認められない」と判断した。
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○各社は、公道での自社テストや運送業者に使ってもらった結果などを根拠
○公取委は、「道路状況やアクセルの踏み方などで走行条件が変わるため、合理的な根拠とは認められない」と判断
ということはじつは「一罰百戒」と言う側面もあるようです。

いま世の中に、燃費向上グッズというのが結構あふれています。燃料に添加するもの、エンジンオイル、プラグにつけるコンデンサー・・・・一時的に性能があがっても耐久性を損なうとか色々な問題が想起されるものも混ざっているようです。また、その使用の実績などをユーザーが意見交換しているサイトや雑誌も多く見ますね。
自動車大好きな人達と仕事をしていた時期に、この手の燃費向上グッズや性能向上グッズの話を酒席でよくしましたね。うさんくさーいというのが普通の意見でした。もちろん中には、「胡散臭いけど、一回試してみた」と言う人も結構います。(まあ有意な差が出ないことが多かったですが)じつはぎっちり比較すれば効果があるかも知れないものもありますが、実際に街中を走る場合、有意な差異が元々見出せないのでなおからという、実用的視点から意味が無いというものもあります。確かに実際の条件で検討するというのは実用的に見えるのですが、実験条件のパラメータがあまりにも多すぎて、ベンチ試験をベースにして検討しなければならないと思うのですよね。比較的エンジンオイルの高級品採用は効果があるようですが、これもユーザーの運転のしかたによってはかなり変わるようです。
確かに宣伝文句が一人歩きをしてるのもあるようです。「燃料を細分化し燃焼効率を向上」「マイナスイオン、微電流の効果により、燃料の燃焼効率をアップ」という中身から考えると、確かに非常に困難な問題があると思います。これらに典拠があるというのは、感性依存の判断基準ということに過ぎない場合が多いですから。

この件は朝日新聞が結構詳しく扱っていました。排除命令の対象となった商品リストも載せたりして熱心です。
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燃費向上グッズ16商品「根拠無し」 19社に排除命令 2008年02月08日22時28分asahi.com
 自動車に取り付けたり、燃料タンクに入れたりするだけで「燃費が向上する」と表示した商品について調査していた公正取引委員会は8日、カー用品店などで販売されていた16商品について、燃費向上の合理的な根拠がないとして、景品表示法違反(優良誤認)にあたると判断し、製造・販売していた計19社に対し、表示の停止や再発防止を求める排除命令を出した。
排除命令の対象となった商品と会社(省略)
 ガソリン価格の高騰などから、こうした燃費向上グッズは根強い人気があるといい、対象商品の累計の売り上げは約20億円にのぼるという。
 公取委によると、これらの商品はカー用品店や通信販売などで売られ、「マイナスイオン」や「セラミック鉱石」「磁石」などの作用によって、燃費が向上すると表記されていた。
 公取委は、各社に根拠となる資料の提出を求め、複数の専門家から意見を聞くなどして調べていた。その結果、各社から出された試験データの走行条件が不明だったり、原理について検証可能で合理的な説明がなかったりしたため、不当表示と判断した。
 命令に対し、ソフト99コーポレーションやコムテックなど大半の会社は、表示の改善や、商品の回収を進めることを明らかにした。一方、リッツコーポレーションやすばるメディアなど数社は「燃費向上の効果はある」と反論している。
 カー用品販売大手「イエローハット」によると、ガソリン価格の上昇が問題となった一昨年以降、店頭では燃費向上グッズの人気が目立つようになったという。購入者が増える一方で「効果がない」と疑問視する声も増え、公取委は昨年2月ごろから調査を始めていた。
 これらの商品は「マイナスイオンの力」「電磁波」など科学用語を多用している。大阪大学の菊池誠教授(物理学)は「科学的に全く無意味な表記。消費者は、商品の効果を科学的に確認するすべがない。メーカー側が表示の根拠を示し、効果を証明しなければならない」と話している。
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「各社から出された試験データの走行条件が不明だったり、原理について検証可能で合理的な説明がなかった」では、議論できないでしょうね。一方、数社は「燃費向上の効果はある」と反論しているということがあるのは、実績蓄積ということで、再審査を求めてるのか(つまり、ここには結果の判断による見解の違いも横たわる。)さもなくば、商売上対抗しなければならない事情があるのかという2つがあるのでしょう。
微妙なのは、ここにエセ科学の議論を取り込みたくなるのはわかるのですが、多分、効果に対する有意性などの議論に対して体系が異なる相手には、歩み寄りの余地がないのではないかという懸念があるのですよね。効果を証明する方法として一元的に議論すること自体に齟齬・異論があるということも存在するんです。結果的に購買層のスキルの世界なのではあります。

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コメント

こんばんは。
うーん、難しい…。
理論と実践の融和(?)こそ科学、と思うのですが、どちらが先かとなると…。
やっぱりタマゴでしょうか。

投稿: niwatadumi | 2008年3月10日 (月曜日) 00時05分

コメント追加失礼します。
僕はこの手のグッズはマッタク信用していません。という立場です。

投稿: niwatadumi | 2008年3月10日 (月曜日) 00時07分

>理論と実践の融和(?)こそ科学、と思うのですが、
わかってる人は、この評価が正しいかどうかはともかく有意性が乏しい比較であるというのを理解して、その上で使うか使わないか決めてるようですね。
例えば薬以外のものに、薬事法で規定する表記手法をしてはいけないというのがありますが、この手のものにそれを「強権的に」するのが、好ましいのかは難しいでしょう。・・・というのはこの議論は薬効の証明とかなり似た手法になるんです。

投稿: デハボ1000 | 2008年3月10日 (月曜日) 08時49分

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