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車離れに関する意見色々

-----------引用
深刻な若者の車離れ 国内新車販売25年ぶり低水準[J-CASTニュース:2008/01/17  21:35]
国内の新車販売の減少に歯止めがかからない。2007年の国内新車販売は前年比6.7%減の535万3645台と3年連続で減少し、1982年以来、25年ぶりの低水準に沈んだ。メーカー各社は新興市場の伸びを支えに好業績を記録してきたが、国内市場では販売戦略の練り直しを迫られている。
●軽自動車も5.1%減と4年ぶりのマイナス
新車販売はピークだったバブル期の1990年(777万台)から約240万台減った。これは2007年のマツダや三菱自動車の新車販売台数にほぼ相当し、メーカー1社が消失した計算となる。
日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、登録車(排気量660cc超)の2007年の販売台数は前年比7.6%減の343万3829台。4年連続で減少し、1972年以来、35年ぶりの低水準。軽自動車(排気量660cc以下)も5.1%減の191万9816台と4年ぶりのマイナスだった。
新車総数の約3分の2を占める登録車は2007年10月、月間ベースでは28カ月ぶりに前年同月比でプラスに転じ、11月も増加したが、12月は再びマイナスに陥った。10、11月に盛り返したのは、トヨタ自動車が夏から新車を相次いで投入した効果が大きかったが、12月は息切れし、新車効果が長続きしないことをうかがわせた。
低迷の背景について、自販連は、消費者の嗜好多様化▽賃金の伸び悩み▽人口の高齢化▽ガソリン価格の高騰――と分析している。とりわけ深刻なのは若者の車離れだ。若い世代は新車よりも携帯電話やインターネットへの出費を優先する傾向が続いている。
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●「レクサス」「GT-R」など高級車は健闘
例外的に健闘したのは高級車。2007年の新車販売ではトヨタの高級ブランド「レクサス」が前年比11.9%増の3万4803台と急増した。日産自動車が2007年12月、5年ぶりに復活させた高級スポーツカー「GT-R」も先行予約が約2700台と月間販売目標(200台)を大きく上回った。

ただ、高級車人気は一部の富裕層に限られ、広がりを欠いた。「GT-R」もクルマの「走り」にあこがれた中高年層の郷愁をかき立てたとみられ、若者の間では中心的な話題にはなっていないようだ。
08年明けの自動車業界団体の賀詞交換会でも国内市場の低迷に頭を悩ます業界首脳の姿が目立った。日本自動車工業会の張富士夫会長(トヨタ自動車会長)は「自動車市場を取り巻く環境は厳しい」との認識を表明し、2008年の新車販売も532万台と4年連続で前年割れするとの見通しを示した。
賀詞交換会の会場では「(従来の販売刺激策のように)モデルの数を増やしてもダメ。顧客が買いたい商品を(重点的に)投入する以外にない」(メーカー首脳)と販売戦略の抜本的な見直しが必要との声も聞かれた。
-----------終了
自動車に関わる人には、結構このあたりは気にかかりますし、そういう話をよく聞くのも事実です。
▽消費者の嗜好多様化
▽賃金の伸び悩み
▽人口の高齢化
▽ガソリン価格の高騰
▽若い世代は新車よりも携帯電話やインターネットへの出費を優先

ということを考えますが、よくよく考えると市場の一巡化が進んでしまい、飽和状態になってるのではないでしょうか。コモディティ化という見方もあるかも知れません。少なくとも複合要因であることはいえましょう。

そこでネットを当ってみると、一つの見方ですが・・・こんなのがありました。2つ例示してみます。
------A---------
現在のクルマ離れの要因としては
★少子化
★高齢化(トシ取ってクルマの運転が怖くなる)
★若者の支出のIT・ケータイシフト
★ニートの増加による若年層の可処分所得の低下
★原油価格・ガソリン価格の高騰
★環境意識の高まり
★人口の都市への集中 (クルマがないと生活できないところの人口が減って、クルマなしでも生活できる首都圏への人口移動)

などもありますが、こと若者ということでは
★セックスアピール手段として「クルマ」が使われなくなった
ということでしょう。つまり、従来であれば、「自分が生活に必要だからクルマを買う」というニーズよりは
「彼女をデートに誘うためにクルマを購入」
「彼女を作るためのクルマ購入」
というニーズの方が強かったのではないでしょうか。
しかし、非婚化が進み、「そもそも彼女を作ることを諦める男性」が増加したことにより、「彼女も出来ないのに、クルマは必要ない」ということになったのでは?あと、女性側の意識としても、「クルマを絶対視する」女性が減ってきたのかもしれません。
若者の車所有率自体はずっと上がっています。でもこれは、地方の若年女性が生活必需品として軽自動車をみんな持つようになってきたからで、都市部の若年男性の車の所有率は下がっています。若者の車離れってそのことが言われているのだと思います。
あと、若者の欲しいもののリストに車が出てくる順位は下がってきているようです。車雑誌の部数なんかも減り続けています。
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自動車ショーの前に、「若者の車離れ」 が話題になった。若者の 「酒離れ」 も言われて久しいし、野球にも興味がなくなっているらしい。「車に関心がなくて、酒も飲まず、野球も見ないんじゃ、一体、何を楽しみに生きてるんだ?」 とは、(中略)車には必要に迫られて毎日乗っているが、選択の基準は燃費がよくて故障が少なければいいぐらいにしか思っていない。今の日本の小型車は、たいてい燃費がよくて故障が少ないから、結局 「どれでも大差ない」 ということになってしまう。
運転がとりたてて好きというわけでもないので、「人の運転する車の助手席に乗っているのが一番楽」 なんて、不精なことを本気で思っている。酒もあまり飲まなくなってしまった。そりゃ、旨い酒を少しだけ飲むのは好きだが、「大いに飲み交わして談論風発」 なんていうのは、年に数回あれば十分で、それ以上の付き合いは、うっとうしい。
野球に至っては、野球シーズンになると、どこのラジオ局も同じ巨人戦の中継ばかりになるので、ラジオ好きの私はつまらないことこの上ない。
ただ、いわゆる 「若者の車離れ、酒離れ、野球離れ」 には、ちょっと疑問がないではない。彼らは、「車一般」 「酒一般」 「野球一般」 に興味を失っているだけなのではないか。もっと言えば、「車にステータスを求めること」 「高級酒を飲んで自己満足すること、あるいは、どうでもいい酒で酔っ払うこと」、そして 「巨人の野球」 に興味を失っているだけなのではないか。
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全てこれらが語ってるとはいえないですが、私も感じるのは、すでに回りにふんだんにあるものとなってしまうと、新たにエンジンとか中を触って楽しんだり、酒を持って深く語ること自体ダサーイ事に感じるでしょうし、野球自体も巨人や阪神以外の野球・・そうです大リーグだったり、サッカーだったり興味のあるスポーツが増えてくるわけです。つまり、みんなの興味が分散化してるということは大きくあると思います。
勿論、可処分所得が低くなってきている現状(そこに燃料価格上昇もある)と将来の生活不安が目前にあることも大きいとは思いますし、いろんな興味のある項目自体がIT化や世界への視野拡大でどうしても定まらない。そうなると今まで別のことに興味があった人たちを引き連れた自動車が、いまやその分野を他の機材(インターネットとか)に取られてるということは、あるのではないでしょうか。聞くところによると、地方でも、中核都市に若年層が集まるのが(既婚・未婚を問わず)あるそうですが、逆に車を持たないことと引き換えという事例も見えると聞きます。むしろ近所に「コンビニ」があることが、住宅の選択に関わる大きな要因だそうで、そうなると、価値観のずれだけで産業が崩壊することもあるでしょう。風が吹くだけで桶屋が儲かる世界がきてるのだと思います。(ほかでもそういう事項が想像できる事象もあります)
但しそのシフトが今はあまりにも早いということが、産業構造を左右するほど大きいものになっていたのでありましょう。いや、必ず携帯電話もそのような状態がくる。そうなると、賀詞交換会で「モデルの数を増やしてもダメ。顧客が買いたい商品を投入する以外にない」といっても、顧客にこだわりがない分、販売体制自体の構築が出来ないことになりますから、ますます「当るも八卦、当らぬも八卦」のような市場になると思います。これは、カーメーカーは本筋の基本的開発投資へのシフトが出来ないことになるとも言えましょう。一部の(資本も、陣容もある)自動車メーカーが、他の機器(飛行機とか電池とかロボットとか)に経営資源を分散しようとしてるのはまんざら間違いでもないでしょう。
平家物語の冒頭、「祇園精舎」の文「驕れる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし 猛き者も遂には滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ」は、現代の様相そのものでもあります。但し「諸行無常」を表すこの文は厭世観でも、滅びの美学でもなくて、すべての現象、様相で、止まるものは何一つ無い・・・常なる物無し、というとてつもない躍動感(ともいえるが、とてつもない安定感の喪失)を表している言葉とも言える。つまり定説というのが無いということであり、我々人間には確固たる、確定した世界が無いということだろうと思う。そこなんだろうねえ。自動車が好きな人が好きな車を作る・・それが品質や付加価値を上げることで、日本人は非常に高品質な自動車を作ってきました。ただその好きな人が回りに少なくなったら自動車自身が、白物家電的もので価格競争に明け暮れる製品と、付加価値の高いものに二分され、別々のポリシーになるということになるでしょう。しかもそれが起きると回りまわって、購買層へのお金が回らないことになったら・・・ということになりそうです。

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コメント

駅の近くに転居してから、もう2~3年は運転していません。(妻が通勤で使っているだけです。)昔は、職場まで神奈川・東京の首都高を通って、往復2000円以上のドライブを週1回はしていましたが。

投稿: KADOTA | 2008年2月16日 (土曜日) 10時48分

>駅の近くに転居してから、もう2~3年は運転していません
地方都市でも地域によってはですが、同じ町でも郊外より街中に住む人が増えているそうです。むしろ近くにコンビニがあるほうを望むとか。
離散型都市を考えているところは、また逆のようです。
全て回りに充足されると関心がうすくなるという場面もあるような気がしますが、困ったことには工業教育や工業雇用の場面では自動車はかなりの%を占めていることもあるのが、気がかりでもあります。

投稿: デハボ1000 | 2008年2月16日 (土曜日) 11時05分

私が住んでいる街程度の地方都市では車はまだまだ必需品です。運転免許を持たないわがつれあい殿は自転車で往診をしていますが、この季節は大変そうです。
車産業については詳しくはありませんが、私のところにあるトヨタの工場は今のところ順調だと聞いています。勤務先の近くにはデンソーが進出してきます。
ホンダもトヨタもロボット産業・航空機産業へ目を向けているようですが、うまい商売になるには後どのくらいかかるのでしょう。
日産はゴーンさんが航空宇宙部門を売り飛ばしてしまいましたからね・・・。

投稿: SUBAL | 2008年2月16日 (土曜日) 13時20分

知ってる人に、「入社してくる社員が自社の作ってる製品を使ったり触ったりすることが今まで無く、ただ仕事としてやってるばかりなので、製品の使い勝手とかの視点に乏しい」と嘆いてるのがいました。
まだ自動車はそうなってないようですが、冷蔵庫のように「冷える箱」というイメージでしかない人に革新的な視野を持たせにくいという手つまり感覚が出てる場合もあるようです。
製造という立ち居地と企画・開発という立ち居地では少し時期的に変わるかもしれません。
>ホンダもトヨタもロボット産業・航空機産業へ目を向けているようですが、
ホンダはじつは、目を向けてるにとどまらず経営投資を戦略的に非常に傾斜させております。今までの輸送機器依存では企業のリスクが大きすぎるともいえ、日本国内より米国ではその存在感が強いです。
>日産はゴーンさんが航空宇宙部門を売り飛ばしてしまいましたからね・・・。
これですが、売り飛ばしたというより、防衛機器という側面でフランス(兵器産業はさかんですね)への技術流通を怖がったため、強引にIHIが取り込んだという意見もあります。大体ルノーは昔は半官半民の会社でしたから考えるかもしれない。

投稿: デハボ1000 | 2008年2月16日 (土曜日) 13時46分

なお、うちは大丈夫ですが、最近は公立学校に教員が車で通勤することは横浜などもで原則禁止です。近所に駐車場を借りている人も多いです。こんなことも文句を言ってくる保護者がいるのです。

投稿: KADOTA | 2008年2月16日 (土曜日) 14時27分

>最近は公立学校に教員が車で通勤することは横浜などもで原則禁止です。近所に駐車場を借りている人も多いです。
地域差はあるでしょうが、そこにクレームが付く場合もあるんですか・・・

投稿: デハボ1000 | 2008年2月16日 (土曜日) 14時53分

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