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トライアウト

トライアウトという言葉がありますが、私は仕事柄からこっちかなあと思っていました。
---------------引用
1 金型設計
お客様の要求する製品の機能・形状精度・寸法精度・生産条件などの正しい情報を収集し、本来の意図どおりのモノ作りがなされるよう、金型をCAD(Computer Aided Design) にて設計する作業。
2 加工
フライス盤・旋盤・研削盤・マシニングセンター・ワイヤーカット放電加工機などの工作機械を使って、工具鋼と呼ばれるプレート・ブロックの金属材料を設計どおりに機械加工する作業。
これまでのプレス金型製作技術は熟練作業者の経験と勘に頼ってきた部分が多く、フライ ス盤・旋盤などの汎用工作機械加工と手加工に委ねられてきた。そのため加工時間も多く掛かるが、最近では熟練作業者の加工技術情報が数値化され、蓄積された技術データーをCAD/CAMなどに活用し、ワイヤーカット放電加工機・マシニングセンターなどの自動化された工作機械を使用することで、作業の省力化そして加工時間の短縮が図られるようになった 。(注:更に進んだ場合はCAEまでこの段階で行う)
3 仕上げ・組立て
購入部品や機械加工後の各金型部品をチェックし、プレス金型を設計どおりに組み立てる作業。この仕上げ・組立て作業は作業者の熟練度が要求され、金型製作の工程の中では大きな役割を占める。
4 トライ・調整
組み立てられた金型をプレスマシンに取付け、試し加工(トライアウト)を行って、金型の完成度をチェックする作業。トライアウトで加工された製品がお客様の要求する本来の意図どおりのものかチェックし、不適合が発見された場合にはプレス金型の完成度チェックOKとなるまで、何度でも仕上げ・金型の調整・組立・トライアウトが繰り返される。
5 プレス加工
プレスマシンと呼ばれる強圧をかける機械にプレス金型を取り付け、金属などの材料をプ レス加工する作業。
--------------
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というわけですが、じつは、何度でも仕上げ・金型の調整・組立・トライアウトというのが結構納期確定の足を引っ張ることになって、製造原価や納期が定まらないんですよね。従ってこのあたりの生産技術の蓄積や、トライアウトの見込み技術ってのは大切である。この場合は金属プレスであるが、樹脂成型でもほとんど同じことである。

ところが、じつはこういう意味のほうが日本では多いらしい。
トライアウト(try-out):一般にスポーツ競技のチームに入団を希望する選手が、チーム関係者の前で自己の能力をアピールし、契約を目指す場のことをいう。
一種の契約の試験(かつデモンストレーション)のようですね。人材をしてるのか・・・ううむ。同じ言葉でもその場面によってこう変わるのか・・・と思うのであった。
------
(PS)地方競馬にこんな馬がいるそうです。
馬情報
馬名 :トライアウト 牡 黒鹿毛
父 デザートストーリー >   父 Green Desert 母 Aliysa
母 シャインリリー    >   父 シャンハイ  母 リヴリアリリー
調教師 舘保昌(船橋) 生年月日 2005年3月25日 生産牧場 沖田牧場

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コメント

ここのこだわりはきっと金型の素材にまであるとおもうので以下新製品の紹介書いてみます。
  次世代冷間金型用鋼SLD-MAGC。これがいまちまたの話題をさらっている次世代のSKD11。独創的な合金設計により加工コスト半減で耐久性は2倍以上。そんな材料で仕事したら仕事が1/4になる?ご心配なく。
 そこで、金型の組み付け調整にじっくり時間をかけて職人技を十分発揮いただくと、製品精度が格段に上がり、中国に負けないモノづくりができます。

 車もハイブリッドカーが増えている時代なるべく負荷を与えない金型作り、製品製造にも環境対応も重要になります。さらには金型材自体の自己潤滑性で潤滑油消費量も半減できたというデータもあり以下のような受賞歴もございます。

2006年度 日刊工業新聞社 十大新製品賞 日本ブランド賞

2007年度 素形材技術表彰 経済大臣賞

日立金属工具鋼では6Fプレート状態での注文もうけたまわっております。

>金型の素材にまであるとおもうので
まあ事実ですがね。改めて赤本(日立金属のカタログ)見直したではないですか。
本当は高性能冷間金型用鋼「SLD-MAGIC®」ですよね。埋め込み用になら考えてもよさそうだ。

 そうね、私が尊敬するX氏が言っていましたけど、物理数学風にあえてまとめあげる筆記試験の解答を書いたら合金設計は意味がないと審査官にリジェクトされたらしい。金属関係の技術士って特権もないから、取っても意味ないんじゃないの? 

まあ私は金属系の技術士ではないのですが、試験官の言い方や、試験の姿勢も問題ありそうですねえ。
私の考えですが、
>物理数学風にあえてまとめあげる筆記試験の解答
を出題時に求める出題ではなく、理論値からの現実の差異をどう調整していくかというところを求めていたということかも知れません。
なお、「特権があるから資格をとる」という視点以前に「資格を取得することを足がかりにして高度な技術取得や活用の足がかりを得る」という視点もあります。部門ごとの差もあるんですが、最近の資格に対する社会環境は後者だと私はおもっております。

 まあとにかく地雷を踏んだのでは?もともと博士とかぶっている資格で伝統も浅い。金属部門において最近の技術士の面接官の資質が疑われます。なんで奈良の大仏が偉そうに出てくるのかわかりません。

まあ其の言い分も思い当たるところはありますが。
ただし、もともとコンサルの資格と考えますとこういうむちゃなフリをする顧客は相当数いるのも事実ですね。

 うちも5年ぐらい前からSLD-MAGIC使っている。寿命が10倍ぐらい伸びて、寿命バラツキが少ないのでメンテナンス管理がしやすい。おまけに防錆油メーカーがP系の極圧添加剤が入った防錆油を開発し鉄鋼メーカーが使いだしたことで、かなり寿命が延びた。伸びたら伸びた分だけ、冷間成形鋼種を革新し、従来工程の半分までこぎつけた。SLD-MAGICはいい材料以上にいい教師だ。

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