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計量法違反と詐欺

これ自体はかなりむかしの話です。当時湯治に行った先でこの話になりました。(おい)
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静岡県のガソリンスタンドが給油メーターを不法改造、計量法違反と詐欺容疑で逮捕、通産も事態重視(1997年6月1日)
 実際の給油量より一割多い数字が表示されるように改造された自動車給油メーターが静岡県伊東市内のガソリンスタンドで見つかった。この業者は2年前から改造給油メーターでガソリンを販売していたと見られている。きわめて悪質な行為として静岡県計量検定所は伊東署に計量法違反容疑で刑事告発、伊東署は5月15日、同ガソリンスタンドを家宅捜索し、計量法違反と詐欺の疑いで28日逮捕した。事態を重く見た通産省は、馬場秀俊計量行政室室長と加藤文彦資源エネルギー庁石油部流通課長名で関係団体に注意を喚起する通達を出した。また計量行政室は全国の計量検定所などに対し、ガソリンスタンドへの立入検査を強化するよう指示した。
今年2月頃から静岡県伊東市内の石油業界団体に市民から「あそこのガソリンスタンドは通常より給油量が少ないのではないか」との相談が寄せられていた。
団体からの要請にもとづき静岡県計量検定所は4月21日、立入検査を実施した。給油メーターを検査したところ流量計測部の(注:変速用)ギアが正規には20枚であるはずが、22枚の歯が付いた不正なギアに交換されていたことがわかった。このためギア比が変わり、連想する表示機構側のギアの回転数が上がり、実際のガソリン流量の一割増しの数字を表示するようになっていた。(注:22/20=1.1)
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静岡県計量検定所の告発を受け、伊東署と静岡県警生活保安課は、計量法違反容疑で、5月15日、検定所の立ち会いでメーターを検証し、違反を確認した。不正に歯を増やした部分のギアは直径2センチメートルほどの円すい型、正規のギアはアルミダイカスト製だが不正ギアは真ちゅう製とみられている。検証では10リットルの流量時にメーターは11.04リットルを表示した。同スタンドにある10基の給油メーターのうち6基が不法改造されていた。
自動車等の給油メーターは検定が義務づけられており、検定の有効期間は5年。検定済の給油メーターは封印され、封印を破棄すれば懲役6月以下、罰金50万以下の罰則を科せられる。今回は巧妙に封印を直接破棄せずに不法改造をしているが装置の心臓部に改造を加えており封印破棄と同様、再度の検定に合格しないとその給油メーターは取引に使うことはできない。
静岡新聞等によると、この経営者は首都圏の機械部品販売業者から手口を教わり、東京・秋葉原の電気部品店に注文した。価格は7・8個で5千円ほどであり、自分で改造し、2年前からこの給油メーターでガソリンを販売していたという。

ガソリンスタンドは「規制緩和」で新規参入業者の増加もあり、スタンド間のサービス競争や価格競争が激化しており、ほかでも同様の行為がおこなわれる恐れもある。事態を重く見た通産省は、関係業者団体に正確計量についての注意を喚起する通達を5月12日付で出すとともに、同日付で全国の計量検定所や特定市の検査所に対し、自動車等給油メーターの立入検査を実施するよう指示した。
通産、給油メーターの立入検査の強化を指示
静岡県伊東市のガソリンスタンドで給油メーターを不正に改造し、メーターの表示量を偽って販売した行為が発覚したが、計量法違反の事態を重く見た(当時の)通産省計量行政室は、全国の計量検定所と特定市計量検査所に対し、5月19日から6月20日まで「立入検査強化月間」を設け、ガソリンスタンドに対し立入検査を実施するよう指示した。
改造された計量器と同様の機構の給油メーターは全国で約39万台あり、同様の不正行為がほかでもおこなわれれば消費者への影響も大きいことから、緊急の立入検査を実施することにした。 計量行政室は立入検査にあたって「検定証印の有無及び有効期間の確認のみならず、器差検査を重点的に行い、計量器の正確性を検査」するよう指示している。
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これは詐欺行為でしょうね。事実計量した量目がすぐ取引証明になるのですから、当然のことです。なお、このスタンドで使っていたメーターはかなり旧式のものです。この当時すでに変速ギアを使わないエンコーダーにほとんどの製品は切り替わっていました。巧妙に封印を直接破棄せずに不法改造をしているのですが、以降この機種に限り、ギア変速部も(既納品まで遡って)検定封印をする設計変更をしました。
但し、私たちがスーパーでものを買うときどこまで、この公正な取引をしているかを、認識してるかどうでしょうか。例えば「当たり前品質」という概念的に分かるが、消費者自身で確実な判断技量を持つこと自体に無理のある題目を打ち立てて、必然的に達成せらる「べき」ものと軽く考えてませんか。大手スーパー、百貨店はこのためにメーター管理の部署を持ち、専門技術者を雇って管理業務をしています。
いつ嘘を言われてもすぐには分からないことを担保して、それが否定されるような事件が喧伝されると、企業倫理とか技術者倫理とか、CSRとかいう、大切だけれども概念が重層的で、逐次世界動向で変わる項目に収斂させることで、「解決した」と思い込んでませんか?。それは問題を概念つけただけで、本質追及には必ずしも至っていないことを、今一度見直していかなければならないと、思います。
(PS)【立入検査の要領】
97年度立入検査強化月間=5月19日(月)~6月20日(金)
対象者=ガソリンスタンド店
立入頻度=立入検査強化月間期間内に10事業所以上
検査内容=▽自動車等給油メーターの器差検査▽検定証印等の有効期間の確認▽使用範囲の表示の遵守状況
 計量行政室は立入検査を行うにあたっての注意事項として、器差検査を必ず実施すること、不合格が発生した場合は当該計量器の検定証印を必ず除去すること、正確な計量の実施を定めている計量法第十条違反が発覚した場合は、法の規定に基づいて、適正な計量の実施のために必要な処置をとるよう勧告および発表などの措置を必ず実施すること、悪質と思われるケースがある場合は、原因追跡調査をすること、を指摘している。

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