« Artficial | トップページ | 日本一長い踏切だとか »

近江鉄道多賀線スクリーン駅

同じことを、各新聞が書くと少しずつニュアンスが変わるものですな。彦根地区は京都新聞が地元紙として確固たる地位を持ってますが、おなじぐらい中日新聞も強い地域です。そして経済と言う目から見るとまた違う。
http://www.screen.co.jp/press/NR071205.pdf
ブログランキング・にほんブログ村へ

----------------引用 (太字は着目点)
大日本スクリーン、彦根事業所に新駅 マイカー通勤減で環境に配慮 京都新聞 2007年12月5日(水)
大日本スクリーン製造は5日、滋賀県彦根市高宮町の彦根地区事業所内に来年3月に近江鉄道多賀線の新駅を設置すると発表した。同事業所の従業員の2割に当たる500人が新駅を利用する見込みで、試算ではマイカー通勤者の抑制で二酸化炭素の排出量が年間約720トン減らせるという。
同社は、彦根地区事業所で半導体製造装置やフラットディスプレー製造装置の生産拠点の集約を進めており、来年3月には同事業所の従業員が1600人から2500人に増える。マイカー通勤が増えると周辺道路の交通渋滞に拍車をかける恐れもあり、近江鉄道と協議して新駅開設を決めた。新駅名は「スクリーン駅」。同社が約1億円をかけ、約540平方メートルの敷地にホームや鉄骨造の駅舎などを開設する。新駅は高宮-多賀大社前駅間に設ける。
5日に着工し、近江鉄道のダイヤ改正が行われる来年3月15日から供用を開始する。一般の人も利用できる。新駅開設に合わせ彦根駅からの直通電車が増便される予定。同社は「自動車通勤を減らすことで、交通渋滞を緩和するとともに、二酸化炭素の削減につなげたい」(広報室)としている。
---------
「スクリーン駅」3月開業 近江鉄道・多賀線(中日新聞)2007年12月6日
大日本スクリーン製造(京都市上京区)は、彦根地区事業所(彦根市高宮町)北側を東西に走る近江鉄道・多賀線の高宮-多賀大社前駅間に、新駅「スクリーン駅」を建設する。来年3月15日の開業に向けて5日、着工した。
大日本スクリーン製造の540平方メートルの敷地に、トイレと駅事務所を含む鉄骨平屋の駅舎35平方メートルを建設。建設費約1億円も同社が全面負担する。現在、同事業所には協力企業も含めて約1500人が勤務。近江鉄道を利用する約170人は、事業所まで徒歩10-15分ほどの高宮駅で乗降しているが、田んぼのあぜ道を通るため降雨、降雪時は不便をきたしている。
半導体製造の研究開発施設が年明けに完成し、3月には従業員が2500人に増えることから今年5月、近江鉄道に新駅建設を要請した。通勤利便性向上のほか、マイカー通勤抑制による二酸化炭素排出量の削減、交通渋滞の緩和も図る。新駅は500-600人(出社、退社時合わせて1000-1200人)の従業員が利用を予定するほか、一般客も乗降できる。現在は彦根駅から多賀線に乗り入れる電車は平日で1日5往復のみだが、新駅開業後は通勤時間帯に増便し、彦根駅から乗り換えせずに9分で到着できるようにする。
特定企業のために設けられる近江鉄道の新駅は京セラ前(東近江市)フジテック前(彦根市)に続いて3カ所目。(築山栄太郎)
----------
大日本スクリーン、彦根地区事業所内に近江鉄道「スクリーン」駅を着工日本経済新聞2007/12/05)~生産拠点の集結に伴う人員増加に対応~
大日本スクリーン製造株式会社(本社:京都市上京区/社長:橋本正博)は、当社彦根地区事業所(滋賀県彦根市高宮町480-1)の敷地内に、近江鉄道・多賀線の新駅として「スクリーン」駅を設置することを決定。2008年3月15日の開業に向けて、本日着工します。
今回の近江鉄道「スクリーン」駅の設置は、生産拠点の集結に伴う人員の増加に対応するもので、2008年3月に2,500人体制となる同事業所の入構者に対する通勤利便性の向上を図ります。また、自動車通勤の抑制などにより、CO2排出量を年間約720トン軽減させるとともに、周辺道路の交通渋滞への影響を緩和します。
近年、デジタル家電などの需要拡大を背景に、エレクトロニクス業界各社は半導体や液晶を中心に生産体制を強化しています。このような動向に対応するため当社は、2006年に彦根地区事業所内に半導体製造装置とフラットパネルディスプレー製造装置の生産工場をそれぞれ建設。また2007年4月には、技術開発力のさらなる強化を目的に、半導体製造プロセスに関する最新鋭開発施設の建設を開始しました。さらに2007年5月には、従業員へのサポート機能の充実による技術開発の強化と生産能力の増強を目的とした福利厚生施設の建設に着手するなど、当社最大の生産拠点として彦根地区事業所の再整備を進めてきました。
当社は、今回の「スクリーン」駅の設置により、従業員の労働環境の改善・向上を図り、最先端の技術開発の強
化および生産能力の増強に努めるとともに、周辺環境との調和と地球温暖化防止へのさらなる貢献を目指します。なお、「スクリーン」駅は一般の方々の利用も可能としているほか、駅の開設に伴い、近江鉄道「彦根」~「多賀大社前」間の直通列車が増便される予定です。
-----------終了
近江鉄道多賀線は高宮-多賀大社前を走る路線で、その名のとおり多賀大社への参拝を目的にした鉄道です、その昔、多賀大社は伊勢神宮と並び称され、片方だけおまいりするのは片詣りなんていわれてあんまりほめたものでなかったそうです。「スクリーン」駅はこの中間に作られるということですね。ちなみに高宮駅は彦根駅まで2駅の近江鉄道本線に位置する駅で、現在も多賀線の電車は基本的には彦根方面とほぼ完全に連絡を取っています。どっちにせよ朝夕のラッシュが生じるなら、現在の単行運転基本からその時間だけは2両ワンマン運転になるのでしょうね。なお、現在でも彦根-多賀大社間の運用がありますが、これは基本として、彦根駅の脇の車庫への入出庫を兼ねてるのです。もしかしたら、1000人ほど増える従業員が、(従来居住していた)京都方面から通勤する可能性もあり、鉄道通勤を考えなければならない事情もあるのかも知れません。
現在、近江鉄道は、歴史もあり技術力も割りとある(車両の改造は得意。以前は新造もしていた)とはいえ、決して乗客の増加が顕著な鉄道会社ではないのですが、八日市線に関しては、沿線の通勤圏化が著しくなり、増便が重ねられています。沿線の同社系列のバスは決して良好とはいえないが、こと八日市線についてはJRも含め旅客が増加傾向にあり、それに引きずられて、本線系統もやや増便にシフトしてるようです。
さて、沿線は以前は農村地帯ですが昭和40年代から工場が進出してきました。彦根地域はかなり工場があり、その入れ替え作業も良く行われていたのですが、貨物に関しては、今は多くないです。反って、住宅増による人員輸送のマスが増えてるということなのですが、それでも自動車への移行はすざましいものがありました。意外とその波を乗り越えた鉄道が、今度は見直されています。しかも半導体関連企業(元々は印刷機械のトップメーカーです。いまや半導体装置製造が業務のメイン。)であることから、丁度いいタイミングでしょうね。なおこの工場の脇にはこの大日本スクリーン製造のほかに麒麟麦酒の工場もあるので、そちらも期待できるかもしれません。

近江鉄道は特定企業のために設けられる新駅は京セラ前(東近江市:1991年)フジテック前(彦根市:2006年)に続いて3カ所目になります。京セラは京都の会社ですが、工場の拡張にあわせて出来た駅で、工場団地に隣接しています。(但しこの駅は本線の中では閑散区間にあり、余り乗降実績は多くないようです。甲賀市側は区間運転もあるんですが)。フジテックは工場に大阪にあった本社を移転しました。ここはむしろ米原の隣の駅という便利さという意味合いが強いともいえます。このように会社が駅を誘致するのは全国でもアスモ前(天竜浜名湖鉄道)などいくつか事例があるのですが、滋賀県においてはどうも工場立地も多く、顕著に出てるのかもしれません。なお会社の敷地内に駅があるのは他に「海芝浦」(JR鶴見線)という例があります。
------------
さて、3社の記事を並べてみました。一つの新聞を読んでも全て分かるわけでないことが分かりますね。複数の新聞を読んで比較する行動は、情報を読むときに、こう情報が多くなるとついぞ面倒なんですが、じつは記事を書くベースの考え方が変わると結構変わるというのは、これを比較するとよく分かるものだなと感じたのです。

|

« Artficial | トップページ | 日本一長い踏切だとか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/17292060

この記事へのトラックバック一覧です: 近江鉄道多賀線スクリーン駅:

« Artficial | トップページ | 日本一長い踏切だとか »