« アーサー・D・リトル提案の次の1手 | トップページ | 科学への意欲 »

わら半紙

わが事務所でもCOPYには上質紙を使うことが普通である。トンと見なくなったのがざら半紙・・わら半紙、あれはどこにいったのか。
-------------------
わら半紙:出典: フリー百科事典『(Wikipedia)』
わら半紙(わらばんし)は、稲藁を原料に作成される紙。小学校などの教育現場で多用されていた。現在ではわら半紙と呼んでいるが、木材(主に針葉樹)をすり潰した機械パルプを原料に作られる事が多く、中質紙とも呼ばれる。
表裏があり、表は比較的平滑であるが裏はざらざらしている。
上質紙と比べ白色度に劣り、リグニンを除去していないため比較的短期間で黄色く変色する。このため一般に長期間の保存には適さない。また、シャープペンシルなどの鋭利な筆記具を用いると破れやすいという欠点をもつ。
反面、収穫後の稲藁を原料としているため木材パルプより環境負荷が小さく、また上質紙より軽くやわらかいため、紙の縁で手を怪我する危険性が低いという特長をもつ。教育現場で児童生徒に配布するプリントなどに多用される。一部の学校では、試験の際にも使用される。
学校への納入を行っている文房具店や、多くの種類の紙を扱っている包装用品店などで入手することが可能である。上質紙が主流となった現在、わら半紙の取扱量は減っており、ホームセンター等での入手はほぼ不可能となっている。個人で購入する場合、上質紙よりも割高になることが多い。かつてはわら半紙のほうが安かったが、1990年代後半頃から価格が逆転しており、保存性で上質紙より劣るわら半紙をあえて選ぶメリットはなくなっている。
------------------
ふーん。学校のチラシか・・・・
まず小規模事業所でよく使うビジネスサプライのカタログを見てみると、A4で比較した場合
●普通の白黒コピー 0.50円/枚
●カラーコピー用   0.57円/枚
●再生(70%)「R70」    0.55円/枚
●再生(100%)「R100」   0.58円/枚
勿論重量や紙の厚さを大体あわせてるが、ロットでも変わるようでまったくおなじと言うわけではない。(再生紙のほうが少し厚手)けれども大体参考になるであろう。(注:「R100」といっても100歳未満が見られない映画、超高齢の男性向けフリーペーパーのことでもないので念のため。下記参照
これを見るように、一旦紙にしたものを同じような製品に加工することは反って販売価格があがるということが分かる。物事そうだともいえるが、一度製品化したものを再生して同じようなものを造るというのは、じつは意外と作業が多く、また環境に対しても優しいとはいえないと言う話がある。むしろ科学する心で環境を見出すと、意外と用途を変えて紙を再生するというのはありそうだ。たとえば梱包材料にするとか。
ブログランキング・にほんブログ村へ

勿論上質紙から、中質紙へ。中質紙からトイレットペーパーへ、中質紙から板紙(ダンボールの材料)へという流れは問題ないし、実のところその目的で再生システムは進んでいる。但し、このように故紙の漉きなおしをすると繊維が段々短く、腰がなくなってくるので、最近は再生紙を多く含んだ新聞紙(新聞紙でも輸送コスト低減を狙い、紙を薄くするためバージンパルプ含有量がおおいのもあるそうです)は、回収にまわしてもまともな紙にならないので、そのまま中進国に輸出する事もおおかったようである。このように、環境に優しいということが、じつは廃液処理などのトータルな面を考えると必ずしもそうならないということは、考えておかなければならない。
具体的には大手の日本製紙が「R100」の紙、つまり古紙配合率100%の製品を廃止するというニュースを出している。上に示したとおり印刷用紙は古紙配合率によって「R100」とか「R70」といった表示ができる。一般的イメージとしては数字が大きい方がエコロジーなのだが、実際はそうではないみたい。日本のように古紙回収が進んでいるということは奈良時代に端緒がある、有る意味伝統でもあり、国民性を示すと思うが、反面繰り返し使っていくと古紙の品質が低下(繊維が短く切れる)して歩留まりが低下している。これも廃止の理由ですが、もうひとつは化石燃料を使うことによるCO2の排出量が多いため、地球温暖化に与える影響が軽視できないというもの。環境負荷を軽減するためにはR100の再生紙生産を廃止したほうがよいという判断。ここではいわれてないが、製紙工程で使用する薬品の問題もあるかもしれない。
一時環境経営と言う意味で「R100」再生紙しかコピーに使えないと内規で定める会社が多くあった。1枚0.08円のコストというところは回収できても、見にくい(特にセミナーの配布資料に使うと、スライド説明の時に見てもらうならば、白くないために、暗い所で配布資料が見えない)という苦情があり、私はあえて普通の用紙に戻した経緯がある。(勿論使い分けをしましたよ)
そういえば昔のわら半紙にはホントにわらの破片が入っていたが、最近のものには見ませんね。ソフトな感じはしますが、わらがもし入っていたならコピー機をいためるなど使うのが難しいのかもしれない。(輪転機にはインクを良く吸うのでいいと聞く)そこで、手に入れるとなると8000枚単位で入荷することになるそうですがその場合でも
●更紙  1.00円/枚
が、まあありうる値段なのだそうな。要するにわらを農家から回収して使うこと自体コストに会わないという側面もあるようらしい。わら自体も最近は肥料に還元するなどの使用方法も開発されてますからね。
-----------------
ペットボトルでも似たような話がある。回収してPET樹脂ベレット(射出成型の素材)を造ると、どうしても製品のボトルが白くにごったようになってしまうらしい。これを知ってくださいということも必要ではありそうだが、業者としては異物混入の検査が出来ない課題も有る。そこでボトルにせずたとえば作業衣類に作り変えるのがまだいいのだが、意外と建設材料などに作り変える方が環境負荷的には良策だともいえるらしい。(遊園地のベンチにした例もあります)そういえば以前、6ナイロンで作っていた製品を66ナイロン(タイヤなどから抽出して造った再生材)にしたところ、目的上色などは問題ないのだが、使ってるうちに形が崩れる(形状記憶性というそうです)。しかもそれが一定ではないんです。かくて使うのをあきらめたのかいうのもある。とかく再生というのは思ったほど効果が出ないのだが、経済的という意味のみならず環境面もそうなることが分かりだした。
製造技術ということだけでなく、川上から川下まで、そのものの最適化という視点で環境を見ていくという視点。これが出来るようで出来ないというのが世界共通の悩みであろう。力学には作用があれば反作用がある。環境改善が有る地域では革新的なメリットをもたらすのだが、他の案外な項目を押しつぶすこともある。こうなると環境経営は技術の専管事項でなければ、政治の専管事項でもなく、意見を盛り上げる段階しかまだ至っていないような気もする。

|

« アーサー・D・リトル提案の次の1手 | トップページ | 科学への意欲 »

コメント

こんにちは。今時、1個1円しないものは、紙とねじだけだとか。毎日、せっせと不要紙の回収をしていますが、「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(武田邦彦)を読むと紙のリサイクルはほとんど意味がないとか。

投稿: KADOTA | 2007年12月 5日 (水曜日) 21時10分

こんばんは。

>●更紙  1.00円/枚

うーん,昨今はオートマ車よりマニュアルミッション車のほうが値段が高かったりしますからね。
価値観は時代の趨勢に迎合するといったところでしょうか。

投稿: niwatadumi | 2007年12月 5日 (水曜日) 22時02分

>紙のリサイクルはほとんど意味がないとか。
この本はまだよんでないのですが、紙を廃却して同じ紙を作るというのは意味が無いのは事実ですね。但し、これを燃料にしたり、事業用のトイレットペーパーにするのは効果があると聞いたことがあります。また再生に関わる費用のかなりの部分は人件費(プラント維持工数を含む)だそうです。そこを考えると、中進国での展開と言うのは一番効果があると聞きます。(その設備インフラが投入できない地域は一寸苦しいし、そのプラントが反って環境を壊してるような国ではこの定義が使えないですね)これは考え方に問題が内包されてるところはあるんですが。
>価値観は時代の趨勢に迎合するといったところでしょうか
環境経営というパラメータが入ったところから、旧来の経営指針(=技術指針)が瓦解してるのです。以前は100年この方「安全第一」・「品質第二」・「生産第三」というトライアングルのスパイラルが経営の根幹でよかったのですが、ここに「環境優先」ということが入ったことによりテトラ形状になって融通性が少なくなったため、弁慶ではありませんが「立ち往生」した企業のおおいこと。かくて10年前の価値観を持っていてもそれを捨て去る「勇気」も必要なのだそうです。けどね、それつらいですね。

投稿: デハボ1000 | 2007年12月 5日 (水曜日) 23時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/17270585

この記事へのトラックバック一覧です: わら半紙:

« アーサー・D・リトル提案の次の1手 | トップページ | 科学への意欲 »