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逃げ出すこと・執着すること

人は時として空虚になり「逃げ出す」ことに「執着する」ことがある。
私の人生もそういうことが無かったわけでない・・というかどっぷりはまったことがある。
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本屋さんに文献を探した際に、他のフロアまでいった結果、専門書の買出しの中にこんなのが混ざってしまった。
失踪日記
吾妻ひでお(1969年デビュー。1970年代にはSF・ロリコン色の強いマニアックな不条理ギャグ漫画を描く。1970年代後半に一大ブームとなり、初期のオタク文化に大きな影響を与えた。)の作品。2005年3月出版。第34回日本漫画家協会賞大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞。(参考:こちら
表紙のオビで「全部実話です(笑)」と謳っているように、吾妻の実体験をもとにしたノンフィクション漫画。しかしキャラクターとして描かれた吾妻は終始笑顔で、「死ぬ寸前まで行った」という悲惨さをほとんど感じさせないようにしている(彼はそこはギャグ漫画の基本だと後付けの対談で語る)。ほんとうに悲惨だった部分は避け、エンターテインメントとして仕上げているし意図的にそういうところは省いているとも描いてある。1度目の失踪を描いた「夜を歩く」、2度目の失踪を描いた「街を歩く」、アルコール依存と治療の時期を描いた「アル中病棟」を収録している。「街を歩く」のみ雑誌に連載され、ほかは描き下ろし。
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ところで:文化庁メディア芸術祭
文化庁と CG-ARTS協会が主催しているアートとエンターテインメントの祭典。メディア芸術の創造とその発展を図ることを目的に、1997年度から毎年実施されている。 アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門について大賞と優秀賞を選定、表彰している。
と言う国家的プロジェクトをしてたら、他国から国策でアニメ文化などを育成してるという独自の政策を行ってるともなす言い方もまんざらずれてないような。売りになってるとはいえるんですけどね。
まあそれはそうとして、・・・・
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私は、「ひでおと素子の愛の交換日記」(新井素子との共著) をよく読んでいた記憶があるので以前から知っていた作家だが、漫画を学生時代描いていた弟の話だとその道では相当なものだとの指摘を受けたのであらためて見直した記憶がある。
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さて読後感。ガツンと殴られたような気がする本である。あまりのプレッシャーに失速していく彼の姿が見えるような
それと別に、ホームレス生活をしているうち嫌気がさし、「みんな働いている。オレもちょっと働きたい」と思うようになって、「日本ガス(じつは下記)の孫受け会社」に雇われ、配管工として働きはじめる。親会社社内報の原稿募集に「ガス屋のガス公」というマンガ(・・じつはここから逃げたのが彼の失踪理由なのにという矛盾をはらむ)を描いて応募し、名前と写真付きで掲載される。(これは実際に(元受け会社・・親会社である)「東京瓦斯」社内報にのったらしい。またよく読むと「ガスのンタくん」というものが出てくる。おい!)
じつは、配管工の実地演習(切り回しとか)は私も仕事上所定の実務経験があった上に、所持資格が見事にここに引っかかるので、以前私も管理業務をしてたのです。私は装置配管(主にガス配管・・・あら、おなじだわ)ですが、彼も、それなりのことを実習でやっていた上に、計算による切り回し計画などが実務では役に立たないorzのもご存知みたいです。だから、やけに潰れ方が生々しくて泣けるんです
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でこのあと、電車を乗り継ぎ中野でお仕事をした後、その後の打合せまで、少し時間があったので、中野サンモール商店街から中野ブロードウェイへ。ここは10年振りである。(考えれば一時中央線の近接地に居住していたのに、この当時は立川しか行かなかった。改めて、PCや映像機器の店・中川翔子のポスターがやたら目立つ古本屋さん。そしてレンタルショーケースと玩具。今もって深いけど付いていけない世界ではない。B1は八百屋さんなどがある商店街ベース。1Fはまあそこまで極端な場所ではなく、3Fはエスカレータが誘導するので、レンタルショーケースの中のおもちゃなど、それなりの見かたをすれば面白いし、古本屋(おおきなところではまんだらげ・・ここ今は東証マザーズ上場なんですね。)は元々私も知っていた世界・・・ではなくなっていた。DEEPなのは勿論知っていたが、ますます面妖な世界に迷い込んだような。
今回ははじめて4Fに行ってみたが、真っ当な形。3Fは有る意味淘汰されたような。それはそれとして・・・雰囲気がへんな変わり方をして驚いたのは2F。廃れたと言うわけでないのだが、中にぽつぽつとわけの分からないお店がいくつかあるんですね。しかもこれらは、店舗名も分からないようにしているし、(商店会に入ってないらしく掲示物にも抜けている)はいるような状態になっていないものも有るみたい。深いというより怖い。かくて、ここではメイド喫茶は(健全という表現ではなく)、健康的に写る。
適度にはまる節度が必要だが、ある意味こんなに「面白い」ところがあるのかと感じるところもある。改めて深い
「鍋・・・」と言う声が途切れ途切れに聞こえたので、何かなあとおもっっていたら社会鍋であった。年の暮れですね。

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