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もう詭弁かもしれない

知人のHPをよんでいたらこんなことが、書いてあった。
18歳の時に読んで重衝撃を受けた名著(と、あえて言うぞ)『詭弁論理学』によるところの“二分法”の典型的主張、なんだろうなあ。
で、その本を入手して土日に読んでいたのだが。
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昔のこと、以前一緒に仕事をしていた同僚と一緒にある開発方針について会社幹部を含めて打合せをすることがあったのだが、よくよく聞いてみると、要因として対処方法があることを殊更に膨張して議論していたので、「ちょっとそこは、もう少しその波及要因を考えてみたらどうだろう。針小棒大な議論をしていないか?」と苦言を呈したところ・・・なのだが・・・そのまま議論は進んで会議は大きな問題もなく終了した。
会議終了後、その同僚に呼ばれた。
同「いやあ。すまん。この仕事はかなり政策的なところがあるんだよ。」
デ「分かるぞ。だからこそ、お金の責任を取っていかなければならない経営幹部に、順位付けとかの考え方をさせなければ納得してもらえないのでないの」
同「それをあの会議でやったら答えが先延ばしになるよな。」
デ「まあそれは毎度そうだね。」
同「そんなのは、時間が掛かる上に責任を押し付けあうだけで結果が伴わない。だろ。」
デ「てことはだ、意図的にOK/NGで論理を進めていったのかい。後で、論旨が問題にならないのか」
同「うーん。そのときは勤めをやめるだけだな。ただしね、大概そのころにはだれが騙したかって言うこと自体忘れてるぜ。当事者であるお前は多分この議論誘導は分るとは思ってたがね(笑)」

この本でも挙げてるが、二つの議論を比較する場合、レトリックで迂回することで、煙に巻くことが出来る

論点のすりかえ: 関係のない問題を持ち出し、議論を脇道にそらせてしまう手法。議論の流れの中で微妙に論点がずれていくと、気がつかない場合が多い。特にネットでの論争では、負けている側が論点をすりかえてくることがよくあるので、要注意。
消去法: いくつかの選択肢を提示して、「Aは間違い。Bも間違い。したがってCが正しい」と結論を押しつける手法。消去法は、選択肢の中に必ず正解があると分かっている場合にしか使ってはならない。また、選択肢を消去する際には慎重でなればならない。誤って正しい選択肢を消去すると、間違った答えが出てしまう。

上記の同僚はこれらを使ったわけであるが、その後どうなったのかというと・・・この業務は、他社特許の権利化抑止活動などの外乱要因にて最終的には責任は他社の動向にありということで雲散してしまった。かくてこれがどうなるという話にはならなかったのだが、これを今の私がコンサルで行うと無責任だといわれかねない。
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もちろん、これがうまくいくとは限らない。私はリスクの判断は管理職が最後まで見るべきものと考えているので、会議に際して加点・減点法を用いた比較を行う表を出し、このように合理的に比較して欲しいという形で討議に持ち込んだところ、意見が交錯して、結果的に「何もしないことはよき事哉」になってしまうことになってしまいあきれ返ったこともある。
では、上記のように恣意的詭弁でうまくいくのかというと、ある管理職は会議でのレトリックがおかしいことに気がつき、「このような議論で計画を実行していくなら、議論から失礼させていただく」と言って席をたったことで、頓挫したことも見ている。
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私の経験では、職分を逸脱するような議論を誘導すること自体が、狐と狸の化かしあいの如くなるのが非常に面白くないし、そういうものが成り立ったとしても、途中で「あれはごまかされた」と思ったのが陰に隠れて足を引っ張られることも多かったから、今でも直球勝負の提案しかしないし、それをレトリックでごまかそうとは思わない。但し技術提案の場合は必ず「本命」「対抗」「穴馬」を設定(つまり優先順位の明示)してプランニングを提案することを行うようにしている。
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但し、こまったことに、当人がそのつもりでなくても、無意識で論点のすりかえが起きていることもある。また考え方自体が系統だっていないため崩れていると、これは適切なジャッジメントを確保しない限り、認めにくいものである。そこは自分をどうやって律するか、バランスよくするのには苦労してるが、いまだその境地に達していないのです。はあ。
但し、もしかすると、政治ってのもこんなものかな
参考:http://homepage3.nifty.com/hirorin/bookkiben.htm
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