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かもめが翔んだ

千葉ロッテマリーンズが、「鬼アツい」らしい。まあ、上位Grに食い込んでいる、前回なかなか種々の事情から実力を発揮できなかったバレンタイン監督が再度というのもあるんだろうが、それ以上にファンサービスと言うことに徹している今の球団姿勢、及び県や市がかなり好意的になったということが大きいらしい。特に、近鉄が球団運営から撤退したなどの再編問題でロッテが千葉を去る可能性が生じたのをきっかけに行政側に危機感が生まれたということが結構大きいみたいだ。県・市は条例の改正などで千葉マリンスタジアムの使用規制を大幅に緩和し、更に2006年度からは球団を千葉マリンスタジアムの指定管理者に指名して運営を委託するなど、現在は球団と行政とが一体となって地域密着策を展開しているということは、相当問題意識があったのだろうと思う。
大阪近郊には 南海・近鉄・阪神・阪急と球団があったのだが、南海が九州へ動いていき、阪急はオーナーの移動と共に神戸のほうに動いてしまい(というか、なぜか強いのにいまひとつ人気が無かったという気もする)、近鉄はGr全体の収益減少からこの結果(その前にも命名権の委譲など迷走していた)ということですから。今純粋にいうと大阪府内に球団はないんですな。そういう結果から考えると、全国にあまねく(といいながら北陸にない)球団が分散配置するというのは、ある意味面白い傾向なのかもしれない。
北海道・宮城・埼玉・千葉・東京×2・神奈川・愛知・兵庫×2・広島・福岡・・・・・最適かどうかは議論できないのだが、主観的に考えるとまあ悪くない配置なのではないだろうかと思う。地域密着というのが結構価値がある野球のありかたなのだなあと言うのは、サッカーなどで熟成されたところでもあるし、まあそもそも、この中で「広島」というのは親会社を持たない市民球団として結成されたという独自の歴史を持つ。(注:プロ野球地域保護権(プロやきゅう ちいきほごけん)というのがあるんですよね。)
1975年、ジョー・ルーツが監督に就任。ルーツはシーズン途中(4月!)で退団したが、後任監督の古葉竹識のもと球団初優勝した。この時、私は夕方5時前に学校から帰ってきたら、後楽園球場の最終戦で丁度広島が巨人を破ったところであった。ここで阪神ファンであった母親はTVの前にきた私に説教をはじめた。
「いいかい。どんな駄目な人間でも、気を入れ替えれば何とかなるものだよ。これをみなさい・・・・・(以下自粛)」
私は黙っていたが、一寸これは例え話としても、まずいんじゃないかなあと思い出した。
さて7時ごろ、電話。広島ファンの父曰く「大阪駅前で知り合いに会ったので、食事いらない。」で11時ごろふだんまず飲まない父が帰ってきた。でどういうことかというと、大阪駅の前で学校が一緒の知り合いが賀茂泉の一斗樽の鏡割りをしている。(当然優勝であろうとは気がついていたが)案の定つかまって飲まされたというわけである。というわけで上機嫌で帰ってきたのであるが、翌日の朝のニュースを父親はみて「なぬ?(平和大通りで行われた)優勝パレードにファン約30万人?」当時の広島市は80万人の人口であるから、それは多いなということになるわけである。まあ、それはいい。市民球団の面目躍如であろう。
ところがわたしが不用意に「お母さんが『いいかい。どんな駄目な人間でも、(中略)・・・・・(以下自粛)』なんていってる」といったものだから、「それはいくらなんでも」とえらく憤慨してしまい、しばらく野球の話は2人ともしなかった。
まあ、それぐらいはほほえましいものであろう。サッカーなどだと、日本人は「冷静で、非常に礼儀正しい国民」という評価を海外にいくサポーターに対して貰っているぐらいであるから。ごみまで拾って帰るサポーターは世界にもそういないのだそうな。
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さて、千葉ロッテはファンサービスの一環として、スタジアムのある場所も考えてカモメ(英名:Seagull)をシンボルとすることにし、いろいろ曲を選定したらしい。(但しカモメは神奈川県の県鳥。)その結果、2007年シーズンから、本拠地・千葉マリンスタジアムでの試合中(主に8回裏の攻撃前)に、渡辺真知子の『かもめが翔んだ日』を場内で演奏し、評判がいいらしい。もともと失恋の歌なのだが、曲調が明るいのが救われているようですな。同じカモメでも『かもめはかもめ』では歌は旨いのはいいのだけれども、鬼気せまるものがあってちょっとスタジアムむきではないなあとなってしまのですかね。
ちなみに、歌詞を少し並べてみよう。
『かもめが翔んだ日』作詞:伊藤アキラ、作曲:渡辺真知子
ハーバーライトが 朝日に変わる その時 一羽のかもめが翔(ト)んだ
人はどうして悲しくなると  海を見つめに来るのでしょうか
港の坂道 駆け下りるとき  涙も消えると思うのでしょうか
あなたを今でも好きですなんて  行ったり来たりの繰り返し
季節外れの港町 ああ私の影だけ
かもめが翔んだ かもめが翔んだ あなたは一人で生きられるのね(後略)
『かもめはかもめ』作詞・作曲, 中島みゆき
あきらめました あなたのことは もう 電話も かけない
あなたの側に 誰がいても うらやむだけ かなしい(中略)
青空を 渡るよりも 見たい夢は あるけれど
かもめは かもめ ひとりで空を ゆくのが お似合い(後略)

うーん。この場合は「前向きな姿勢」というと、前者になっちまうんでしょうな。なお、間違っても船舶エル特急敷設艇との関連はないということで・・・
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で実は当方、渡辺真知子自体は好きで、コンサートにも何回か行ったりしている。一時期アメリカに留学した前後からかなりアメリカンポップスの影響で雰囲気がかわってしまい、好みにならなかった時代もあったのだが、それでもしぶとく活躍しており、後年改めて認識を新たにした。彼女が歌詞を全部かいてるとは限らないのだが、彼女の出身地は丁度対岸となる横須賀である。海が彼女の音楽(こちらの執筆はほとんど自分)を育てたのかも知れない。
ちなみに私はこれをよく歌うが、自分の心に痛みを感じる歌詞である。
『迷い道』 作詞・作曲, 渡辺真知子
(前半略)
(3) 捨ててしまったわ 昔のプライドなんて
  もしも許されるものなら きっと生まれ変わる

  まるで喜劇じゃないの 一人でいい気になって
  扉を開けているの 今もあなたの為に
  ひとつ曲がり角 ひとつ間違えて
  迷い道 くねくね
それぐらいしないと私は前に進めないと思う。
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私も飛ばなければいけないと思う事も多い。そんな時千葉に行くこともあるだろう。主に8回裏の攻撃前に流すのに東京音頭もまあいいのだが、これはこれでなかなかおしゃれである。考えれば、この球団は東京→仙台(これが事務所は東京のまま)→川崎と変遷激しくジプシー・ロッテとまで揶揄されたと聞く。そこでやっと落ち着いたのが千葉なのである。(おなじことは横浜ベイスターズにもいえるようで、下関→大阪→川崎→横浜と変遷してる)人生の悲哀を感じるなあ。
そのとき、絶対写真機を持っていくと思うが、縁起を担いで海鷗を持っていってもいいでしょうかね。え?なんで唐突に写真が出てくるんだって?あたりまえでしょう。ひとりで空をゆくのがお似合いな、かもめは「とり(撮り)」ですから。

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コメント

我が国で一般に「海鷗」というと二眼レフのモデルを指すので、これで野球のプレーを撮るのはいろいろな意味でしんどそうです。頑張って海鷗の一眼やズームコンパクトを探してみてください(笑)。

投稿: TX650 | 2007年10月16日 (火曜日) 23時40分

一眼にこだわってはいないんですがね。(製品としてはあるようですが、さて買うレベルかなというと・・・以下自粛)
但し、これをトイカメラとしてるのは、一寸納得できないですな。

ただし、二眼での撮影はしんどいのは事実でしょうな。(そこはわかる)
>いろいろな意味でしんどそうです
「落ち」としても・・・

投稿: デハボ1000 | 2007年10月17日 (水曜日) 15時15分

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