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考え方によっては怖い

体の調子が悪いのは気候のせいなのか、どうも不機嫌で困る。一寸思考能力が落ち気味である。まあ不機嫌で寝込んでるぐらいならまだましなのだろうと思う。いま、柏崎近郊の人は地震による被害で呆然としていることを考慮したら、贅沢だなとしかいえないであろう。ここに書いてもあんまり役にたちませんが、被災者の方にはお見舞い申し上げます。募金も考えています。
で、柏崎には原子力発電所がありその管理が後手に回ったということが言われている。マニュアルが火事と地震でで別々だったとか。けど、考えてみると、想定された加振力の2.5倍で振られていたというのは壊滅してもおかしくない。勤務する管理者が一団となって(出来る範囲という付帯事項が今回は付いてしまうみたいだが)事故が大事に至らず対処できたということは、それなりの安全対策が一応なされていたということは肯定していいのではないか。もちろん当面運転停止を行って、治癒に勤めることは管理者(電力会社)として当然の責務だし、その方針の堅持は勤めると思われるが、ここで殊更にキケン・キケンと騒ぎ立てるのもなんか、便乗的で好きになれないし、健全な生活インフラ(原子力発電が健全なのかどうかはかなり個人差があろうが)の不安定さを煽るだけだとおもう。
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で、腰痛という調子の悪いところに、8時間も出先の会議に拘束され(当事者ではなかったが)、戻ったら特急の仕事が舞い込んできたいう想定もしなかった事態でへとへとになった昨日であるが、あるテレビで韓国の天才少年の話が出ていた。調べてみると、すでに全く同じ趣旨の記事がインターネットにUPされていたようなので、以下に書いてみる。
--------------------開始
大学合格の7歳児 韓国政府認定「神童」第1号に(2005年11月6日 読売新聞)
 ソウル近郊・京畿道の少年宋幽根(ソンユグン)君(7)が大学入試に合格し、来春から韓国史上最年少の大学生が誕生する。韓国政府は少年を「科学神童第一号」に指定し、国をあげてバックアップする方針だ。天才少年の夢は「ノーベル賞」。国民の期待も高まっている。(ソウル)
 ◆関数、微積分 次々に習得…夢はノーベル賞
 幽根君は8月、大学入学のための検定試験をパス、10月に仁荷大学(仁川市)の特別試験に合格した。得意な分野は、物理。面接試験では、波動力学の基礎になる「シュレーディンガー方程式」を披露し、学校関係者をうならせた。
 元小学校教師の両親は共働きだった。幽根君を育てた祖父母は孫の自主性を重んじた。一日中アリの巣をながめることもあったが、黙って付き添ったという。驚異的な頭脳に気付いたのは、幽根君が6歳の時。友だちとの遊びが苦手で幼稚園に通わせていなかった幽根君に、小学校の教科書を与えると短時間で理解、掛け算九九もそらんじたのだ。
 びっくりした父親の洙珍さん(46)は「教育に専念する」ため仕事を辞めた。洙珍さんの教育方針は自分で考えさせること。「山って何?」と聞かれると、実際に山に連れて行った。毎日のように遊園地に通い、乗り物に乗せながら力学の仕組みを教えた。抽象概念と具体的イメージの連関がついてくると学習意欲はさらに高まった。 幽根君は次第に自ら教材を読むようになり、方程式、関数、微分積分など次々と覚えていった。小学校では特例として飛び級が認められ、今春に卒業。5月に高校検定もパスした。
 「早く大学でお兄さんたちと一緒に実験をしてみたい。勉強は楽しい」
 幽根君は笑顔を見せた。が、取材の合間も、黙々と波動力学の教科書を読み続けている。夢は、映画「ハリー・ポッター」に登場する空飛ぶ車を作ること。尊敬する人は、日本で初めてノーベル物理学賞を受けた湯川秀樹博士だ。機会があれば、ノーベル賞受賞者を輩出した京都大学に行ってみたいという。「将来はノーベル賞を取りたい」
 いったん勉強を始めると10時間以上、一つの問題に没頭する幽根君に、大学も特別プログラムを用意している。興味のある分野を専任教授と一緒に考えながら授業を進めていく予定だ。
 韓国政府は昨年、「理工系支援特別法」を制定し、国をあげて天才育成に取り組み始めた。来春からは“金の卵”に徹底した英才教育を施す「科学神童プログラム」を開始する。 全国各地で発掘された秀才少年の「天才性」を専門家が検証。「神童」と認定された生徒に政府が専属チームを作り、全面的に支援する。対象は5歳以上。第一号は幽根君が認定される見通しだ。
 「国際競争力の源は人材だ。1人の天才が1万人の国民を食べさせる時代が来る」と、科学技術省の担当者は少し極端な将来像を描いて見せた。韓国では教育熱が高く、幽根君の話題は「韓国人初のノーベル物理学賞を」との期待とともに大々的に報じられた。
 「科学神童プログラム」は将来の幸せをもたらすのか。7歳の子に、国民の夢がのしかかっている。
--------------------------引用終了----------------
この少年は10歳になって、いまは天文学を中心に大学の専門の教授の下で勉強をしているのだそうである。図書館には彼専用のコーナーが設けられ、英文の文献も充実してるんだとか。但しそれ以外はやっぱり10歳だなあという子供らしい面も有るんだとか、TVでは締めくくっていた。上記の記事は2年前のものだから、それなりの教育活動が行われているわけ。
ただ、国策だとはいえこの子供を指導している天文学の教授の語るTVでの言葉は一寸引っかかるものがあった。曰く、国の科学技術を向上させるのには天才の見出しと早期育成しかない・・っと。ようするに、新聞に書かれた韓国科学技術省の言葉は、極端な将来像ではなく、「まじ」に受け取られているらしい。
というのは続報としてこういうのがあるのだ。
--------------引用    
神童が「飛べない」日本(2006年4月6日 読売新聞)
(前略)
韓国では00年から6年間で、小学校25人、中学校34人、高校3464人が早期卒業し、その数は増加傾向にある。政府が1996年施行の小・中等教育法で、早期進学・卒業を認めたからだ。各校が放課後や夏休みに開設する「英才学級」や、各自治体が大学教授を招いて開く「英才教育院」も同時に設置された。
 2004年には、小中高生全体の0・3%(約2万5000人)の英才教育対象者を、2010年に1%(約8万人)とすることも決定。今年度からは、小学生以下の英才を支援する「科学神童プログラム」も始まった。数学や科学を中心とした教育計画で、教材費なども国が負担する。幽根君のように能力ある子供にそれに見合った教育を受けさせる狙いがある。 (中略)
日本では、中央教育審議会が、小中高への飛び級制度導入の是非を検討したことがあるが、1997年の答申は「実施しないことが適当」だった。受験競争の激化や子供の心理状況への影響を懸念したという。 こうした中、私立の進学校、江戸川学園取手中学・高校(茨城県取手市)は02年度から、独自の「教科飛び級制度」を実施している。「生徒が能力に応じて学ぶのは当然」と校長。ただ、小中学生が大学で学ぶような飛び入学には、中教審同様の疑問を呈した。「人間の成長には教養や理性などが必要で、中高はそうした基礎的な力を養う時期」。
飛び級・飛び入学制度を一握りの大学・大学院でしか採用しない日本。それはひとつの見識かもしれないが、飛び抜けた才能を足踏みさせることで、私たちは、その貴重な時間や夢までも奪ってはいないか。(著名記事:白石洋一、松本英一郎
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生き急いで、国家という枠で科学を身につけることが、ほんとうにその人物、ひいては国の底力になるのかどうか私は、正直疑問である。もちろん韓国が「理工系支援特別法」というものを立ち上げることが、国力の増大につながるという視点は、ある意味日本がかつて歩いた道でも有るし、今勃興しようとする国らしい話である。韓国はIT実用化では世界の先端を走ってるところも有るから自負は有る意味分からなくもない
但し、天才でなければ科学技術を創出できないという考え方は、非常に突飛ではないだろうか。まあ科学という意味では全く分からなくもない。アインシュタインの頭脳をだれが作ったか、共同チームであのような理論が構築できたかというとたしかに「・・・一人の天才が創造した・・」としかいえない。しかしですよ、技術となると天才の見る夢とは一桁も二桁も違った次元であれやこれやと試行錯誤してあわせ込む、そこから理論が創出される(実験式などは実務であれこれ考えた世界の集大成である)。これはどう説明できるのだろう。
さらに、科学から創出された技術は、それをあまねく分かるように説明し、批判すべきは正し、というフィールドバック思考をかまさないと、ひとりでに倫理感に反する行為に意図せず加担するようになる危険性を持つ。そこを「あの先生の言うことだから無問題」というように取られる可能性が、このような「天才」を創出すると言う行為の反面、危険性を持つのである。
むしろマネージメントリーダーという形なら理解しよう。たとえばアインシュタインはかなり癖のあった人物であっったそうで、逆にそれをカバーする周囲のよき理解者がいたからこそ彼は(潰されず)あそこまでいろんな成果を成し遂げたのだという言い方も有るそうだ。要するに一人の天才を育成するのは無駄だとは思わないが、周りが取り残されるような世界に行ってしまうのは非常に危険であると考えるのである。(反対に日本人の場合よってたかって潰すという場合もあるので問題ですね)皆さんどう思います?
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今般の地震による柏崎の原発での対応は、事前の検討が一応されていたことと、適切とはいえなかったかもしれないが、その場で出来る最善のことを「みんなで」共有化したことで、大事に至らなかったと考えている。技術の「チーム」、医療の「チーム」のようにチームで理解するようにする活動に着眼していくのが、本当は優先することなのだと私は思う。すべてについて万能とみなされる人は、カリスマ性を持ってしまうと非常に怖い存在になる

もっとも、この記事の感想を聞くと中には「20歳過ぎればただの人」なんてことを言ってる人も居るが、そこは予知できないことでありスルーしてあげるべきだと思っているがねえ。
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