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どういう意味だっけ

ちょっとした団体の役員の末端部を最近おおせつかっているのだが、昨日はその関係で少し世話人役と共に話をしてきた。ついでに折りつめ弁当をいただいてきた。たまにはまともな食事を・・・ちがうか。

若い講演者がインターフェースにより云々という話をしているのであるが、彼が示したパワーポイントには略して「IF」と書いている。これ、その前後にプログラムが云々という事例を示しているから、うっかりするとIF文・・・分岐選択のタグに誤解されやすいのですね。この人はシステムについて話をしているのだから、余り適性でないことに気がつかないらしいのですが、この講演の聴衆は技術者であるとはいえ、農業とか分析とかの専門家も多く来ているので、こんがらがる可能性もあるなあと思って聞いていた。まあ後で名刺交換したときに、その話をしていたのだが、当人は客先プレゼンの資料を有る程度流用した関係で、考えなかったということだった。
そうなんですよね。普段付き合ってる場面と違う場所の場合、ついつい知ってるものだと思い込んでしまうことは有りますよね。また同音異義が多いという日本語の特性がありますから、それで当然と思ってしまう。なおさらですね。
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まあ、卑近な事例を挙げてみましょう。(卑近でないって?そこはスルーしてくださいな)
マルタイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
●警察用語で護衛の対象になる人間を指す。→映画『マルタイの女』
●鉄道用語で保線機械のマルチプルタイタンパーの略称。
●福岡市に本社を持つインスタントラーメン・カップ麺などを作る会社の一つ。マルタイ (企業)
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マルタイ (企業)
インスタントラーメン、カップ麺などの製造・販売を行っている。「味のマルタイ」の商標名でお馴染み。ここの売りは、そば等の乾燥麺形状をしたものをゆでる「棒ラーメン」ですね。以前はとんこつラーメンの即席品が少ないときにはよーくお世話になりました。(苦笑)「青春のラーメン」とコピーに書いてあるし。http://www.marutai.co.jp/
護衛の対象になる人間
「マルタイ」とは警察用語で捜査や護衛の象になる人間を指す。伊丹十三氏監督の映画『マルタイの女』では護衛対象者を指す。『ミンボーの女』公開後の、(映画監督)伊丹氏へ対する右翼団体(=ヤクザ)による襲撃事件で、自身が「マルタイ」になった経験がヒントになったようだ。伊丹十三氏はこの後自殺(といわれている)しこの映画は遺作となってしまった。(早逝というお父上と同じ道を選んでしまったのです)
別件になるが、最近読んだ本に有名な工場経営技法であるデミング理論のPlan Do Check Action(PDCA)サイクルをなんと、伊丹氏の映画『スーパーの女』で分かりやすく描いているという話を聞いた。一寸DVDを借りてみようか。
保線機械のマルチプルタイタンパーの略称
列車走行に伴うレールのゆがみを矯正するために使われる。バラスト軌道(砂利が引いてある軌道と考えてください)の場合、列車が走行すると枕木が沈降し、レールがわずかにゆがむ。このゆがみは列車の乗り心地を悪化させる上に、高速走行を阻害する原因にもなり、定期的なメンテナンス(=保線)が必要である。機械がレールを掴んでミリ単位で持ち上げ、枕木下に隙間を設ける->ツール(爪のような部分)で砂利を突き固め、枕木下に砕石を入れ、予定の高さに線路を直していく。主要メーカーとしてオーストリアのウィーンにあるプラッサー&トイラー社( Plasser & Theurer)がある。本国http://showroom.creative.co.at/index_e.htm。日本法人はこちら
導入前は、つるはしや単能式タイタンパーで保線作業を行っていたが、大量の人員と長時間にわたる作業時間を要した。単純作業なので余り効率がいいものではないらしい。(これの導入で1/10の人員で、体力仕事でなくなり負担なく済む様になったと聞く)
ところで「線路突き固め音頭」というものが以前の国鉄/私鉄では伝承的に歌われていたようである。個人的にはむかーし秋鉄局のが「民謡」として紹介され、NHKの舞台中継の公開番組で披露された記憶があるが、どうもこれ一回ぐらい見たいで、他では見たことがない。聞くところによると、どうやら夜間作業で単純重量作業ということもあったからか、春歌まがいのが結構あったという話も有るので、それが阻害したのかも。まあそれだけ、体力的にも心情的にもきつい作業だったわけである
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さて、一般の人が、「マルタイ」といわれたらなにを思い出すのかなと考える。九州地区ならラーメン。それ以外の大方の人は???であろう。けど言った方は「えっ、わからん」ってなもんで意識していないのですよね。そこで、頭の切れる人は「それなぜ」と聞く。まあ繰り返しの問答はあるでしょうが、答えてくれるなら一人前の技術者であるという、技術者評価の指標も有るんですよ。(説明責任の遂行業務といいます)
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過日鉄道会社勤務の長年の知人とメールをしていてこんな話がでてきました。こちとら溶接技術の知識も少し勉強した経緯もあります。面白いので要約・補足してご参考まで
(前段)タモリ倶楽部という番組で、レールの溶接の話(実演)をしていたのです。溶解した鉄を流し込み50M長さのレールを長くつなげて保守を楽にするとか、乗り心地をよくするいう技術があるのですが、この話から始まります。

デ:テルミット溶接法は鉄粉に発火物を混合し、火種を投げ込むとともに鉄を溶かして、レール形状に溶けた鉄を落とし込むことでレールを接合する方法です。このとき混合された発火材はもちろんガスとして排出されますが、残分も湯より比重が軽いので、上面(後で削る場所とか)にのこっても切除されます。
知:確か新幹線のレール溶接の技術として開発されたと聞きました。(注:元々は19世紀末期の発明です。実用化はかなりあと)「混合された発火材はガスとして排出されますが、残分も湯より比重が軽いので、後で削る場所にのこっても切除され」というようですが、実際はそれほどうまくゆかず、なかに「す」が残り、それが原因でレール折損の原因になるとか聞いてます。
デ:このようなテルミット溶接法の改良としてゴールドフロー法という溶接がありまして、この発火材をかなり高級材料にしたもののようです。作業の本質は変わっていないと思います。なにしろ騒音があまり出ず、(夜間でも)沿線住民各位に迷惑がかかりにくいというメリットがあります。他方エンクローズド溶接という電気溶接は、現場対応しやすい溶接の手法でこれもよく使われます。鉄材をレールの間に挟みこみ、高電圧を掛けて溶解し、型を外して修正という技術です。 たしかに巣が入りにくい電気溶接の特徴を生かします。工場で行う場合も多いですがその後のレール輸送に問題があることも多いですね。現地で行う場合、大型エンジン発電機が必要になり、(どうしても電車が運転されない時間になるから)夜間工事になると考えると、沿線各位にお詫びが必要になるかと思います。
知:なるほど。さて当家は(勤務先の鉄道会社線の)駅のそばにあり、たまに「夜間作業のお知らせ」というチラシがポストに入っていることがあります。作業内容として「エンクロ溶接」と書いてありました。エンクローズド溶接というのは詳しくはわかりませんでしたけど、レール溶接ということは理解できました。
けど、一般の家庭に配るチラシに「エンクロ溶接」と表現するのがいいのかと思い、当時の保線課長に
●「こんなこと書いたって誰がわかるんや。レール補修とか線路補修でええんとちがうん?」
○「そう?」
●「こういうこと(注:説明責任のことでしょう)は企業の姿勢や
と言ってやりました。しばらくして直ったようですが、こんどは配るチラシに「マルタイ作業」と。呆れるは・・・。
常々気をつけなければなりませんね。
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こういうものですよね。専門用語てのはついぞそうなりがちなものです。一般人の技術的スキルが、いろんな情報の山の中で埋没してしまい、分からなくなる現代、自戒すべきことと思います。ええ当方も
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(PS)
最近、線路搗固め音頭(保線音頭) (宮城) 線路搗固め音頭保存会<阿部賢治(唄・親音頭)>
というのをCS放送の民謡番組でやったそうです。
これについては他にも記載があって、かなり前のものですが、
4月22日、宮城県仙台市の「仙台、あの歌この歌」で、かつて鉄道の保線工事で、東北の作業員らに歌われていた「線路つき固め音頭」がよみがえった。「コラ始まるぞー、コイショット」「コイショット」。「親方」が一節を歌うと、それに続いて8人の「受け方」が同じように声を張り上げる。「線路つき固め音頭」は、線路のまくら木の下に砂利を入れ、ビーター(注:道床の突固め、枕木交換などに使用する道具。つるはし。)でつき固める際、作業員が集団で歌った。明治初期の鉄道建設時から、全国各地に存在したとされる(2001.5.7)
ちなみに「ヨイショット」とか「コラショット」という掛け声もあるそうです。この場合「良い衝突」とか「固良衝突」という「縁起のいい」当て字を用いたという話もあります。

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コメント

自分の思考の中では略語で成り立っていることから、聞き手に理解できないことをしゃべってしまうことはありますね。気をつけなければ・・・。
ところで、テルミット反応はアルミニウムの粉末を使うやつですね。ナチスドイツに対するレジスタンスの中でタンクに対するテルミット爆弾として使われたと聞いたことがあります。鉄道のレール溶接に使われるという話も聞いていましたが、詳しくは知りませんでした。
かつて私のところで、学生がキャンパスの中にある火山灰から酸化鉄を取り出して、これをテルミット反応で還元してナイフを作ったことがあります。少量ずつやりましたが、激しい反応でした。

投稿: SUBAL | 2007年7月15日 (日曜日) 12時22分

>テルミット爆弾として使われたと

はあー。そういう歴史があるんですか。確かに反応はすごく激しく光輝状態の反応ですよね。小型の精錬のイメージも出てくるかもしれませんね。教示感謝いたします。

投稿: デハボ1000 | 2007年7月15日 (日曜日) 12時51分

こんにちは。
「マルタイ」といえば私は棒ラーメンですね。登山をやる人には愛好者が多いです。コンパクトなのでザックに入れて持って行きやすい点が好まれています。

>導入前は、つるはしや単能式タイタンパーで保線作業を行っていたが、大量の人員と長時間にわたる作業時間を要した。単純作業なので余り効率がいいものではないらしい。

昔の保線作業は大変だったようですね。トイレもタンク式ではなかったので「黄害」もひどかったようですし。。。

投稿: kunihiko_ouchi | 2007年7月16日 (月曜日) 07時37分

>登山をやる人には愛好者が多いです。コンパクトなのでザックに入れて持って行きやすい点が好まれています。

はあ、これは知りませんでした。かにパンという世界ぐらいしか私はなじみがなかったのです。そうか、そばのほうが面倒ですよね。
最近高校の恩師が「登山やらんか」とか声をかけてもらってるんです。初心者以前の私は躊躇してるんですが、聞いてみますね。

投稿: デハボ1000 | 2007年7月16日 (月曜日) 08時30分

登山は低山といえどもハードなスポーツですから甘く見ないで、まずは愛宕山、御殿山、野毛山くらいから始められるのがいいかと思います。

投稿: TX650 | 2007年7月16日 (月曜日) 23時01分

>登山は低山といえどもハード

大山(伊勢原市)はケーブルを使わずになんどかのぼりました。愛宕山(京都市)はケーブルの廃線跡を使って上りました。しかしその後体調を壊してるのでまず、若草山(奈良市)から(撲)
野毛山ってのは横浜市のあそこですよね。そこはクリアーしてますけど。いずれにせよ過信は禁物です。
(御免なさい、御殿山てのは駅の名前しか・・・)(PS)なーんだ、「「くずは」のとなり」でなくて「北品川」「大崎」なんだ。そこなら一度。

投稿: デハボ1000 | 2007年7月17日 (火曜日) 00時19分

>愛宕山
もしかしてNHKの?あそこは10回ではききませんぜ。

投稿: デハボ1000 | 2007年7月20日 (金曜日) 19時58分

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