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コンセプトイメージの可視化

二日間ほど寝込んでいた。(ただし、月末だといろいとあって、銀行の待合室には長くいたような気が・・・)金曜日は所要があるので、それまでにやらなければならないことがある。
-------------引用-------
産業春秋(コラム)2007/6/12 日刊工業新聞
(前略)
▼富山市は、富山ライトレール(次世代路面電車)の沿線に、商業施設や住宅などの誘致を進めている。名づけて「串とお団子の関係による街つくり」。富山ライトレールは生活拠点(団子)を貫く串になる。▼公共交通を軸に都市機能の総合的な魅力を高め、お年寄りが歩いて暮らせるようにした「コンパクトシティー」。国土交通省『07年土地白書』で、その先進事例として富山市を紹介している。
------------(中略)--------
元々、富山-岩瀬浜の間を走っていた富岩鉄道(参考:こちら)が結果的に戦時中に国有化され、のちにJR富山港線になっていたが、平成になってから本数も段々削減され、交通機能が低下していた。そこでこの線路を基本的に使用して路面電車(といっても新潟トランシス製によるハイグレードな車)化、頻繁運転化などを行うことによって、まず生活上の付加価値を高め、そのうえで「中心市街地の移住者には家賃や住宅建築費の補助を実施した」結果・・・、
------------(再開)-------------
▼市街地の人口は昨年9月増加に転じた。成功の理由は富山ライトレールの整備を先行し、コンセプトのイメージを可視化することで、多くの住民の共感を得たことだ。(後略)
-------------------------------
富山という街は、交通の7割を自動車に依存しているということらしい。しかし、市内の路面電車は富山地方鉄道という会社の経営になるもので、富山県全体には他にも私鉄がある。(廃線したところも結構有る)そういう意味では私鉄の営業というものに対して基本的な見本が(良くも悪くも)そろっていたため、行政も勉強しやすかったとはいえる。
都市といっても積雪地ということもあり積雪排除などの常なるインフラ整備が必要だということを考えると、都市集中化ということはこの程度の規模だと妥当性があるだろう。偶然、福井・金沢・富山にはなんとかJR以外の近郊鉄道が成り立つ志向性があるのは、やはり「雪」というものが非常にイメージとしても実際としても、存在感が「重い」のだろうと思う。
まあ、雪にこだわらず考えると、岡山市近郊などにこの萌芽がある。都市規模と環境にみあった手法が見出せばそれがいいんでしょうな。
それと、どういったものを製品化してそれを定着させるにせよモデルとなるものが見えないと、なかなかうけつけてもらえないのだが、このモデルは非常に分かりやすいモデルに仕立てたということは言えそうだ。このごろ産業界でよく言われる「見える化」というのは現状を経営陣に伝えるところが大きいが、じつは逆の「見える化」を忘れていないか。「串とお団子の関係による街つくり」という文言は、現物を見せることによってとても分かりやすくした概念なんですね。

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コメント

沿線のある企業の広報担当者の言葉によれば、従業員が富山ライトレールで通勤するようになって「美人が増えた」んだそうで、つまりマイカー通勤から他人の目に触れる電車通勤になって女性社員が服装やお化粧に気を使うようになった、というおはなしです。
語り手が男性だから「美人が増えた」ですが女性から見れば「イケメンが増えた」ということでありまして、この美人とイケメンがホームや電車の中で親しくなり、中心市街地の美味しいお店で飲酒運転を気にせずデートをして…ということになれば、これはもう少子化対策にすらなり得るわけです。
商品やサービスのコンセプトには、何らかのライフスタイルの提案が内包されていることが必要です。その意味でもこの広報担当者の話は示唆に富んでいると思います。

投稿: TX650 | 2007年6月28日 (木曜日) 22時25分

「パニック症候群」というようことが良く理解できない印象に傾いてしまいます。ペットのネコ2匹。そうした存在というのもあたたかで癒しを思わせますし、活動的な方であるのに、そのむずかしい部分はどういうところからくるんだろうな、などと申し訳ありません、そのような方面に関心が行って。とくに欠けているものもない恵まれた方であると思いますので。自身のことなどを思えば。

投稿: Lucky sound | 2007年6月28日 (木曜日) 23時15分

>商品やサービスのコンセプトには、何らかのライフスタイルの提案が内包されていることが必要です。
そこが「確立して」「顧客に提示され」る処がこのように誰の目にも明らかに明確化されていればいいのですが、時として歪曲されていることみませんか。かつそれが分かりにくくなてるんですよね。
>「パニック症候群」というようことが良く理解できない印象に傾いてしまいます。
来訪ありがとうございます。さて、この類の人は私の身の回りには、さほど珍しい事例ではないです。ただ、私の人生計画を変えたのは事実ですが。この疾病のかたが貴殿の身のまわりにいらっしゃっても、決して疎遠な目でみないでほしいなあとおもいます。

投稿: デハボ1000 | 2007年6月29日 (金曜日) 00時02分

もうひとつ、富山ライトレールの車両は「ハイグレード」というよりはこれからのスタンダード路面電車と捉えたほうが、LRTという「商品」がわかりやすいかもしれませんね。

投稿: TX650 | 2007年6月29日 (金曜日) 19時08分

>スタンダード路面電車と捉えたほうが

これは新聞の記事の通り、「次世代路面電車」のほうがいいんでしょう。否「今世代の路面電車」とすべきかもしれませんね。アルナのリトルダンサーなどを入れたりすると。

投稿: デハボ1000 | 2007年6月29日 (金曜日) 19時36分

ところで、
>このモデルは非常に分かりやすいモデルに仕立てたということは言えそうだ
というのはあります。工場経営でも5Sを徹底するのにまず見本となる職場を作って、それに習うことで普及が進んだ。(けど片棒を担いだ私は、上級管理職が代わったら色々愚痴を言われた・・・ORZ)てのがありますね。
閑話休題、国鉄や小田急であった復興整備車もそういう位置付けでしょうかね(ふるっ)

投稿: デハボ1000 | 2007年6月29日 (金曜日) 20時31分

こんにちは。お大事にしてください。
毎月、図書館から廃棄処分の鉄道ジャーナルを1年遅れでもらって読んでいます。ついでに、自動車雑誌と建築雑誌なども。路面電車は函館でしか乗ったことがありませんが、他にもいろいろあるようなので、いつかまわってみたいです。
(メールも差し上げましたが、例の会合は明日ではなく、来週の土曜日でしたので、お間違えのないようにしてください。)

投稿: KADOTA | 2007年6月30日 (土曜日) 08時10分

>毎月、図書館から廃棄処分の鉄道ジャーナルを1年遅れでもらって読んでいます。ついでに、自動車雑誌と建築雑誌なども。

ありがとうございます。
図書館からの放出があるんですか。1年ならいいですね。(鉄道趣味関係の総合誌は3誌有るんですが、鉄道ピクトリアルは論文集のような内容で文献としてもちいられることから、廃却は見たことがありませんね。必要なのに限ってですが私も買うようにしています。)

投稿: デハボ1000 | 2007年6月30日 (土曜日) 08時39分

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