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「ルビー」の指環

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日本初・民営刑務所 囚人が「ソフト開発」 [J-CASTニュース:2007年05月01日 20時26分]

刑務所では、民間企業に「安定した労働力の提供」ができるとアピール
運営の大半を民間企業が担当する、日本初の「民営刑務所」が山口県美祢市でオープンした。居室の窓には鉄格子の代わりに強化ガラスを採用したり、受刑者の居場所を探知するためのICタグを利用するなど、新しい試みに注目が集まっている。新型刑務所なだけあって、作業内容も斬新だ。ベンチャー企業が受刑者に、ソフトウェアの開発をさせるというのだ。
「セコム」などがつくる会社が建設から運営までを担う
日本で初めて「民間資金を活用した社会資本整備(PFI)方式」を取り入れた刑務所「美祢社会復帰促進センター」が2007年4月1日、開所した。警備会社「セコム」などの企業グループがつくる特別目的会社「社会復帰サポート美祢」が建設から運営までを担う、いわば「民営刑務所」だ。刑務所の新設は1983年の北海道・月形刑務所以来24年ぶりで、初犯の男女各500人、計1,000人を収容する。
この刑務所、運営形式以外にも、さまざまな新しい試みが行われている。例えば居室の窓に鉄格子はなく、強化ガラスが採用された。また、看守は原則として受刑者の移動に立ち会わないようにした代わりに、受刑者の上着にICタグをつけ、行動を把握できるようにした。
これまでは、受刑者が行う労働といえば、木工・印刷・洋裁・農業など、昔ながらの技術を利用した作業が一般的だった。だが、今回オープンする刑務所では、刑務作業として、「ソフトウェア開発」も行われるというのだ。
受刑者にプログラミング言語の教育をする
この計画を立ち上げたのは、刑務所まわりの業務に特化したベンチャー企業「プリズニーズ」で、07年5月1日に発表された。同社からSE(システムエンジニア)を2人送り込み、選抜された受刑者60人に対して4ヶ月にわたってプログラミング言語「ルビー(Ruby)」に関する教育を行う。
今回は、出所後の就職率が特に低い女性受刑者のみが教育の対象だが、今後は男性受刑者への教育も予定しているという。教育終了後は、9月から10月をめどに実際のウェブサイトの開発に着手したい考えで、同社営業担当の飛田健さんは
「単なるECサイトではなく、ゲーム形式で楽しみながら、ポイントが貯まっていくような仕組みのサイトなどを考えています。これは自社で運営するサイトとして開発を進めますが、他社のサイト構築を請け負うことも目指しています」
と話す。
なお、刑務所内での作業なので、いくらPCを使って作業をするとはいえども、インターネットには接続できないようになっている。
プログラミング技術を身につけた受刑者が出所した際は、そのまま同社の社員として採用していきたい考えだ。
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なるほどね。たしかに刑務作業についてであるが、今の受託作業内容を見ると(http://www.keimusagyo.go.jp/参照)「木工・印刷・洋裁・農業」というモノつくりという面が強い。(醸造などもあるんですけどね。市原刑務所製の醤油や味噌は私は好きですね。)但し手工芸的な側面もおおく、時代遅れになっているという話も聞く。
たとえば、昔は学校の入学試験の印刷は、秘密内容という意味から刑務所に原稿を持っていってそこで活版印刷をすることが多かったらしい。これは相互に付加価値のある業務である。しかし、いまは学校内の印刷機材でやってしまうことにより、持ち出すロス・リスクも減ったのだがその分、刑務作業へのニーズが減ったともいえる。(ちなみに、小田原などに有る独立行政法人国立印刷局でも、このような秘匿印刷の事例は今はないようだ。むかし、共通一次試験用マークシートをここで印刷したとかいう話は記憶にあるのだが。)
また機械部品加工などに関しては、昨今の政府の財政事情によりなかなか新型機種の加工機の更新が出来ず受注がとりにくいらしい。またそのような技術を身につけた専門官もすくないのか、習得した技能を生かせきれていないがためにか、刑期を終えた人材が、出所後生活苦から再犯を促す結果になってしまうのもあるらしい。
となるとプログラムつくりというところに着目したのは、なかなかのものである。
勿論問題はある。ルビーというプログラム言語なのだが、オープンソースであるが、まだ汎用的ではないため、(http://ja.wikipedia.org/wiki/Ruby)あまねく普及するにはいたっていないようである。(http://www.ruby-lang.org/ja/)従って、この技術の使い方を習得したとて、応用面の知識がないと他の類似プログラム言語に使えないという考え方もある。従って、「プログラミング技術を身につけた受刑者が出所した際は、そのまま同社の社員として採用していきたい」という文言は、ある意味人材の囲い込みの面も解釈も出来る。
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SEの知人が、リストラによって解雇となり(内実はもっと複雑であるが、言い出すときりがないのでこの表現で)、2年たっても再就職できないらしい。まだ30台半ばである。IT関係は私の専門でもないし、就職ばっかりは、本人の意欲もあるのだが、過日、電話があった際こう聞いてみた。
デ「たしか、キミ C++の構築技術を持っていたよね。それなりに使えるんではないのかい。引きこもってるよりは外に出たほうがいいと思うよ」
知「あのですね。あのC++の技術は、某メーカー仕様にカスタマイズされているんです。(調べてみると技術標準を策定中らしい。2010年にJIS化を見込んでいる。つまり「方言」が結構あるんだということなんでしょうね)だからそのままは使えないのも障害になっているんですよ。」
デ「基礎的な構築方法を知っていれば、かなり応用がきくのではないのかい」
知「そうでもないんですよね」

まあ、そのこと自体は本人の事情もあるから余り追いかけないでいるが、プログラムというもの同志でも結構敷居が高いものらしい。(実態は分からないけど。)
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話を戻すと、確かに時流にあわせて、刑務作業にこのようなものを取り込むという考え方は、今までなかったのかなとも思うし、出所した後の人材の付加価値付けを考えるとこれは高い評価に値する。ただし彼女らの指には「ルビーの指環」がはまってるという見方もあるのね。そして、「ルビーの指環」が順次更新、リミックスできる地盤(再教育システムということなのでしょうか)を雇用先はもつべきなんではないかという感じをするが、そこは今後を見守っていきたい

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