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泣きっ面に蜂

運動不足は分かってるのだが、この仕事、座ってるときはずーっと座ってるので始末が悪い。(6月以降少し変りそうだが。)
で、土曜日、足の先が痛くなったので、今日、総合病院に行って診断してもらった。てっきり階段を踏み外した(以前それで足の骨をおったことあり)のかと思っていたが結果は。
痛風の疑い高し。」
がーん。まじめに歩行訓練を始めなければならないです。(逆にマラソンはだめ。水泳はOKとか)あと市が推奨している自営業者向けの健康診断もうけることにしました。自己管理も大変ですね
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さて、某氏からおもしろい話を聞きました。多分本当におっしゃられたられたことでしょう。
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スーパーカミオカンデで有名な小柴昌俊博士が、先日、面白いことをおっしゃっていました。
 「一流の人と付き合うことがとても大事なんです。二流の人はたくさんいる。それでは、どうやって一流と二流を見分けるのか? それは簡単なんです。一流の人は自分の考えや理論がどこまで通用するのか知っている。二流の人は、自分の考えが何でもかんでも通用すると思っているんです」と。
-----------------引用終了
なるほど、研究者としてだけでなく、実務の実験業務を構築するということに生涯をささげている方らしき、含蓄のある話ですね。
けど、この話、小柴先生だから言えるし、また説得力があるとも思うんですよ。
一流の人は自分の考えや理論がどこまで通用するのか「知っている」。知っていると言うからには、過去に何らかの痛い目にあったり、類推が外れたり、やろうとしてもうまくいかなかった・・・・どーしよーーーーー。という経験を学習し、習得している「失敗体験」がすごい人。ないしは失敗にはならないけれども技術的な隘路(あいろ)を切った張ったで学習しているかた。つまり、「自分でやってみた」そこまで行かなくても「自分でかじった」という経験で、しかも剣が峰のような状況に置かれた場合にどうしたかという過去の積み重ねなのじゃないかと思うのですね。事実小柴先生は神岡の施設を作るに、浜松のその方面では有名な会社と、価格も含めたネゴシエーションをしています。ここまで来ると研究者+技術者+プロジェクトリーダの域であるわけで、其れまでのノーベル賞受賞者とは違う「おやっさん」的雰囲気が彼に充満しているのはそこでないかと思います。
これは直接的に関係あるのかは分かりませんが、かれは体の問題で陸軍幼年学校に進学をあきらめ、音楽家の道も踏み込めず、東大でも成績は悪かったのだそうです。しかし物理実験の単位はトップだったそうですから、自分で何かを作るというところに関しては、自分で道を切り開くことが出来るすごいかたなのだと思いますね。そのためにはどこら辺まで技術的に類推できるかをしってなければならないのだが、そのテリトリーを分かっていた技術者(あえて研究者といいません)だと言う気がしてきました。

さてここに出てきた、二流のひととはどういうことなのでしょうか。、同じ隘路(あいろ)に立ち止まっても、各所に聞いて回ったりする。それはそれでいいことなのだが、それがまだ(というかいまだに)自分の経験不足、そして自分の行動の振り返り不足もあって、再度おなじような失敗をしてしまう人なのでしょうね。で、確かに再度失敗すると言う場合は、丸ごと失敗すれば単なる阿呆なのかもしれませんが、大概類似性があったり、諸相の違いがあるだけで中身が一緒だったりするのが、見つけられるか、見つけられないか、予測能力の違いと言うことなのだと思うんですよね。なんでもかんでも通用すると思い込む。勿論そう思い込んで製品化に邁進したら出来たというものも実はあります。(製品化・・・ということはいえても商品化できたかとなると、もう一つ縛りがありますが)しかし、失敗率も高い、そこを先生は指摘されているのでしょう。
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もう一つ。「一流の人は自分の考えや理論がどこまで通用するのか知っている。二流の人は、自分の考えが何でもかんでも通用すると思っている」という判断を下す能力を得るには、できるだけ多くの人に会って、話をして、そして行動や言動を見て・・・・ということを繰り返して得られることなんだろうと思います。幸いにしてそういう場面を私は得る立場になってきたようですから、これ幸いとばかりに果敢にアタックして、「違いの分かる男」になるべきでしょうな。その意味では私はいい言葉をもらったと思いますが、さて、一流の人はほんの少し、二流の人がいくらかと言う場合、一流の人を見つけてNGを食らうより、今から一流になる二流の人を見つける場合がいいことがあります。
ある加工技術に関して私が開発者から直接聞いた話ですが、技術検討開始に当って日本国中の専門の業者や学者に聞いたとこと、面白いといったところが1つあっただけで、他は「不可能である」と断言したそうです。その面白いといった会社は、ある程度データベースを社内に溜め込んでいたが、オープンにしていなかったしこのデータにどんな価値があるかわかっていなかった。そこで共同開発を行って、理論付けと量産技術の蓄積を行ったところ、その業界では非常に優位となる技術を得られたということでした。いま担当者は学位を取ることに邁進しているそうです。
閑話休題、一流の人といっても全てが一流であるとはいえない。前の話と同じくどっか天然なところがあるはず。それをカバーする技術を持っているのが一流なのではないかしら。また、二流の人でも、一芸名人のようなところがあるならば、それは一流に類する人だと思います。(と二流以下の人間が言っても屁のつっぱりにしか・・・)
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逆に、これらを潰す要因があれば、それは全てにおいて類推と判断する悪しき慣例であると思います。
というのは、最近は余りみませんが、公務員試験の中にこういうのがあるんですよね。参考書の例から。
解テク文章理解 出版社 発行所=公務員試験協会
内容情報 :本書はあくまでも公務員試験の受験者を対象として書かれたもので、公務員試験における文章理解独特の出題形式に対応したものである。
第1編 要旨問題;
第2編 類推問題
第3編 合致問題;
第4編 吟味問題;
第5編 空所補充問題;
第6編 文脈整序問題
また法科大学院の教材にもおなじようなものがあるそうな。これは法律の類推解釈(古いところでは、蒸気機関車の事故についての判例や規定を、ガソリン動車に適用するか・・・・とか)なのだろうが、かなり広い範囲でこれを教育するらしい。
後者の場合はともかく、前者の「類推問題」というのを本屋さんで見てみると、数学とかの項目に関する類推事例もおおいんです。これではルーチン業務は立派にこなせるが・・・と言う人に対してはに有利だなあと思ったことがありました。即ち「前例主義の人」には有利だなあ。けど、かれらは開発には向いてないのではと。
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もう一つ、技術者の中で小柴先生の指摘する一流と言うのはごく一握りだと思います。一握りの人を相手にする技術コンサル・・・それは非常にやりやすいことです。けどそういう方は、技術コンサルをまた使わなくてもなんとか物にしてしまう。(アメリカはこの点は逆で、専門コンサルを見つけるという手法で業務のリスクを回避する傾向があります。最近日本の大学でも客員准教授とか言う形でそういう人を期限付きで取り込む傾向が出てきましたが。)大概は二流(ごくまれに三流もあるかも)ですよね。そしてこの人のためにはこちらも二流の人の考え方を同意して、そこから一芸名人級の一流に押し上げる(押し上げるということは、コンサルも一流になるという意味をあえて排除して言っています。)という目線の動かし方が必要だと思います。従って技術コンサルは二流にもなり、できれば一流になるという二律背反的な職業でもあるんです。そうなると、この二流の人たちに習得してもらうとっかかりはなにか、それは類型化と単純化という、非常に技術の本質とは外れた技能になると思います。ある種のスローガンとおなじかも。そこは自分でも引っかかるところです。しかし、「バカになることこそ難しい」というのもまた事実だな・・と経験上思う私がここにいます。
技術コンサルの存在位置を考えると、法律上必要とか言う話は置いておいても、なかなか「泣きっ面に蜂」のような場面(トラップ・・・かな)があるのですよ。はあ。
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今日、朝のTVはエキスポランドのジェットコースターの軸破損事故について述べていました。あれは私ものったことがありますが、単純に怖いです。ただ、各局とも今回の報道はおとなしめでした。というのは、法律で定めた以上の点検間隔を準拠しているからです。二流の評論家は、安全装置の充実とか、独自の検査項目の追加をしなかったことに対して、またぞろ文句をいってました。そのなかで畑村洋太郎工学院大学教授を出していた某局では、実物のシャフトを彼に見せてましたが、それでもかれは、「簡単に犯人探しをすることは、その場しのぎのようなものであって、適切ではない。設計ミスもあるかもしれないが、それ以外の問題(多分材質のばらつきとかを言うのか)やメンテナンスの内容を精査しないで議論することはあやまり。第三者検討機関をすぐ立ち上げるべき、そうでないと再発したとき、なんでだろう、で終わってしまいそこから先の話にすすまなくなる。」といいきりました。比較的まともな新聞論評でも下記の程度ですから、まあそのあたりをよく先読みされている実務経験があるから言える一流の言葉
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絶叫マシン、安全点検に“法の穴”…行政に確認求めず(読売新聞)
 大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」で起きたジェットコースター「風神雷神2」の脱線事故で、こうした「絶叫マシン」などの安全点検は遊園地にゆだねられている現状がある。
 建築基準法は設置者に検査を義務付けているが、検査結果の確認を行政側に求めておらず、同市の担当者も「(遊園地側から出される)検査表を信用するしかなかった」と話している。
 絶叫マシンの安全検査について国は、建築基準法で、設置者が半年から1年おきに行うことなどを定めているだけだ。
 定期検査で設置者は「軌条・走路」や「台車・車輪装置」などの各項目について、検査資格者に3段階で評価させる。検査資格者は1、2級建築士や、日本建築設備・昇降機センターの講習の修了者で、結果を示した「検査表」は、管轄する都道府県や区市町に報告される。しかし、同法は、日々の点検について、具体的な方法を定めておらず、定期検査の結果が正しいかどうかの確認を行政側に求めていない。
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コメント

失敗にまつわる報道がされるたびに関わっていた人々のレベルの低さが取りざたされます。実は想像力(あるいは予知能力?)をもって管理業務を行うことができるプロは大勢いるんですけどね。その仕事に携わっていればプロだという暗黙の了解があるので,当たり前な成功(失敗の反対と言う意味で)はニュースバリューがないのでしょうね。

投稿: niwatadumi | 2007年5月 8日 (火曜日) 21時37分

TB有難うございました。
今回の事故はいろいろ考えさせられます。法はクリアしているけど、それでいいのか?という点に尽きる訳です。想像力。確かに大事な力ですよね。

投稿: mac | 2007年5月 8日 (火曜日) 22時17分

 トラバありがとうございました。

 まあ、点検が甘かったと思うんですよ。そういう事なのかなぁと…。

 安全は、守ってるつもりでも守りきれないのかも知れませんね。

投稿: ゆげやかん | 2007年5月 8日 (火曜日) 22時22分

各位

PDCA(計画・実行・検証・再認)をこれを繰り返していたか、そこを繰り返さないと本当はダメなのです。とりあえずはやっているけど・・というのは「設計者」の思い込みに過ぎないことが多く有ります。
面白くないのは、同じようなコースターでもこのシャフトの交換時期がばらばら(点検時期も検討余地あるが)ということが、メーカーで把握できていないのは、「ノウハウということ」なのだと言い訳されても、余り面白いものではありません。

投稿: デハボ1000 | 2007年5月 9日 (水曜日) 01時43分

デハボ1000 さん こんにちは
鳥居薬品が裏で糸を引く「ユリノーム同盟」にようこそ。
一生薬からは離れられない、との医者の宣言に従って15年、ホタテの貝柱と熊の胆で、薬からの脱却人体実験を(幾多の失敗に凝りもせず)実行中であります。
今回の、エキスポランドの事故は、「安全安心」に価値見出す社会へ橋渡しをするいくつかの「学び」があるような気がします。
「担当者の怠慢」をなじりながら75日後にはすっかり忘れている、といことがないようにしたいものです。私にしては、久しぶりにまじめに、小さな声ですが主張をしています。

投稿: SUBAL | 2007年5月12日 (土曜日) 16時35分

>鳥居薬品が裏で糸を引く「ユリノーム同盟」にようこそ。
新参モノです。よろしくお願いします。(苦笑)私の場合はパンフレットを渡しながら当該部を指で指して「あまりこれは気にしなくていいから。合併症みたいだし」ということでしたが、はてさて。

>「担当者の怠慢」をなじりながら75日後にはすっかり忘れている
駅売りの雑誌など、すりかえをしようとしている、雑誌記事も見かけてあきれ返っています。事の本質はなにか・・・という見方では「雑誌」は「差別化」できないということなのでしょうか。

投稿: デハボ1000 | 2007年5月14日 (月曜日) 21時32分

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