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改作の練習状況

前に同じようなことをやっていたのでご記憶のかたもあろうが、落語などの演芸は大好きである。特にここでは落語について薀蓄をたれて、皆さんのご意見を伺おうと思う

落語には古典のように昔から語られているもの(作者不明)のものをさすが、原典には仏教の説話辻説法から来ているもの(多いのが真宗・時宗系統らしい)、他に説話集の再録などを膨らませたものが多い。これは京都の河原町(本当に河原が近い)というところが嚆矢となり、大阪、江戸、名古屋に飛んでいる。(博多にわか・熊本は一寸別な要因があるみたいだ)したがって、古代に差別用語として「かわらもの」と芸人を同一視するのは、「一端は」歌舞伎を含む芸の展開場所にあるといえるだろう。(異論はかなりあります)このためか、古典落語には歌舞伎由来のものは多いが、文楽由来のものはすくなく、有っても明治以降の流入と見られる。
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新作という分野は、明治時代以降の作者が明確なものがほとんどである。但し著作権が切れている場合が多く、これを古典と扱う場合もある。この場合3代目三遊亭円朝が有名であるが、かれは自分で落語を執筆(文章としたわけではない)し、進んで高座にかけた。更にはだれも予想しなかった、明治天皇の御前で演じたりレコードにした。(日本最初のレコードの一つである)また、演じたときと同時に高座に掛けたものを速記者が書いて全国に雑誌として出版した。過日の三遊亭円楽師匠の高座「芝浜」(円朝作)に至っては、倫理志向にかなった人情話の代表作として当時評価されたものである。
また、「芝浜」は演者が多いため、演技技術の指標となっているみたいだ。先般三遊亭円楽師匠が国立演芸場で演じたということは、実は全部テープにとっていたと言うことになる。・・・というのもあの場所は、そのような演芸を記録保存することを文化的事業として主任務にしているからであるからで、あとから三遊亭円楽師匠自身も客観的な評価ができる。
国立演芸場設立について尽力したのが、自民党の国会議員を勤めた「あの」2代目立川 談志師匠であることは知られていない。(近年大阪に作られたのも同じ理由。これは西川きよし議員の声かけが大きい)

段々分業化が出来てくると、新作落語の中には放送作家とタッグを組んで、精力的に動いたり、古典をするときも演じ方を放送作家のアドバイスを受けてする師匠方も出た。それは手抜きではなく、放送作家は骨子と下げ(オチ)を考える、その間のくすぐりなどを臨機応変につけるのが演者。そして1回ごとお互いに意見を交換し、練り上げていくわけである。有名なところでは(故)2代目桂枝雀小佐田定夫氏(著書例『茶漬えんま―桂枝雀新作落語集』コア企画出版、1988年9月、ISBN 4906292062))とタッグをくんでいた。漫才の影響を受けた関西に多い。
したがって、落語の改作は、著作権の問題が円満になる(というかもめた例を聞いたことがない)と、各位に仁義を切れば50年前以後のものならスムーズに進むと考える。
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さて、九州博多出身の森田一義氏は、売り出し中のさだまさし氏(長崎出身)の詩に関して、九州男児らしくないと文句をたれ、ひともんちゃくを起こしたことがある。(後に和解している。)
ただ、さだまさし氏に付いて言えば、中学校から東京単身在住・落語研究会所属と言う意味で、一寸これは森田氏は勇み足過ぎたのだと思うし、森田氏自身も口にしている。で、さだ氏の歌詞に関しては、明らかに江戸落語の影響を感じるのである。大体、コンサートをやったらMCでどっかんどっかん笑いを取ってしまい、歌が半分以下の時間になったということは常時あるそうな。また地方公演が極めて多かったのも演芸チックである。とはいえボーイズではないですし。
で歌詞は、明らかなフォーク調(叙情)のもの、そして人情話のものをベースにしたものの2種が有ると見られる。いわゆる笑いを取りにいったのは「関白宣言」ぐらいであろうし、これとて人情話からの絶縁と言うわけではない。
これを見てもわかるように、九州人という思考回路をもつことを強制した森田氏のほうが部が悪いし、その後のアグレッシブな活動に対し森田氏は一定の評価をしている(映画「長江」の撮影などで大借金を負うが返済する度量)ところもある。
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人情話というのは、噺家にしてみれば演芸場の場合、時間計算がしやすいという実利面と、女性に好まれる題材という面もある。さだ氏の視点は、普通の人情話と異なり女性側にあることが多い。そこを工夫すれば、落語の作家として一家を成す腕力はあるんではないかと思う。
そこで前回の評判に気をよくした、(軽い)不肖デハボ1000はこんどは、「雨やどり」が人情話にできないかを挑戦してみた。注意するのは女性視線をどのように盛り込むかということである。おいらんの描き方とは違うわけだし、男が媒介した形にしないといけませんね。では、
注意:著作権上の問題点を解消してはおりません。それは習作であるからです。流用はされないと思いますが当面、この分に関してはご配慮をお願いいたします。)また作ってみると、オセロあたりが漫才としてかけるのもありえますな。(売り出し中のハリセンボンでは実感に乏しいと思う)
それ以上に時節柄、森進一ファンの皆様にはご勘弁願いたく。
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雨やどり」‐‐‐原作:さだまさし 改作:デハボ1000
満場のご来客、熱く御礼申し上げます。お天気はいかがでしたか。不安定でしたかそうですか。そういえば、まだ冷たい雨が降る時期になってきましたね。特に春秋のこの時期は、ふとしたときににわか雨が降って、そしてすぐやむ。冬型の気象の特性とかいうそうですな。心の貧しい人には、皆藤愛子ちゃんの言葉も、石原直純さんの言葉も、の耳には響かない。(笑)
この前も、地下鉄から降りようとしたら出口に人がごちゃまんといる。なにをしてるかというと、急な雨でみんな「雨やどり」をしているんです。ただ以前と違うのはみんな手に携帯電話を持って、家人を待っているという図。中にはケータイでテトリスなんぞのゲームなんぞしてるのもおります。以前ならそうなる前に公衆電話に列ができているんですよね
もちろん電話がつながらないというなら、以前なら頭の上にハンカチなんぞを置いて、軒先を渡り歩きながら、無理して家までたどり着くサラリーマンてのもいましたし、・・・まあお金のある方はタクシーを捕まえるんでしょうが、贅沢なものというイメージがありましたし・・・ねえ。まあ、今でもたまーにハンカチを頭上において走ってるのもおりますが、行き先が100円ショップかコンビニだったりするわけで、目的は傘を買うという実務一点張りです。これじゃロマンスの神様は降りてきませんよ。で、神様が降りてきた人がいるとなると、それはそれで別の意味も含めましてみんな引くんです。(笑)
------(噺)
それは、まだ彼女が神様というものを信じなかった、うぶなのか、ずぶといのか、すれているのかわからない頃の話。そして、9月のとある木曜日です。
「私、別に神社にも行きますし、お寺さんにも行きます。そうだよね」
「けれどもね、運命を感じるほど神様が影響があるというスピリッチュアルなものの存在は、だれも語らなかったわよ。」
「そりゃそうね。もし見てもらったら『水子が右肩の上に座ってます』よなんていわれたらというほうが、怖かったりしてね。」
「で思い出って何」
「なんでかその日に限って小雨が降り、その木曜日私は暇だったのかうちにいたの。」
「ふーん。いつもばたばたしてるあんたにも、そんな日があったんだ。」
「そりゃあるわよ。乙女ですもの」
「嘘、おっしゃい。」
「はい、嘘です。(あっさり)(笑)しかも、はしたなくともなんとなく考えてたの。」
「なにを」
「『こんな日に素敵な彼が現れないか』なんてことを思ってました。・・・たしかに。」
「どこにそんな接点あるんかい。まあいいわ。・・・そこで?」
「そこに男のかたが本当に雨やどりしたのよ。私、窓から首を出してみたのよ。ストーカーだったら怖いでしょ
「ありえなーい。ストーカーを考えるなら、なおさらありえなーい。」
すいませんね。ただね、のぞいたときに、そのときの、『すいませんね』と笑う男の人のの笑顔が、とても凛凛しくてね。」
「ほー、美男だったんだ。」
「しかも、前歯から右にほぼ全部に虫歯がありまして。」
「なにみとんねん。歯医者かいあんたは。」
「軒先に居ててもらってもお互いにしかたがないなあと思ったので、買ったばかりのミッキーマウスのハンカチくれてやった。」
「新品でしょ。いいことしたやん。」
「けど傘の方が良かったかしら。」
「傘あるんかい!それではどうしたものかしら・・・と思うのも無理ないかもね。」
「でもこの人の爽やかさがとても素敵だったのよ。」
「ふーん。まんざらでもなかったんだ。」
「そこでね、言ってるうちに雨がやんだから、私は外へ出て神社に一目散」
「お。何したの」
「お願いしたの。『もしも、出来ることでしたれば、あの人にも一度逢わせてちょうだい』」
「・・・あらあ、苦しい時『だけ』の神だのみのいい例ね」
「しかもね。『もしも』を1回追加し、『ませ』を末尾に2つトッピング」
「おい、アイスクリームちゃうで」
ということで2人の話はその後まったく関係ない方向に動いていきます。

さて年も明けまして、新年おめでたく、先ほどの神社に初詣にいくことになりました。そこで起きたことは誰も考えもしないことが・・・。実に偶然というのは恐ろしいものですな
梅雨の時期、家で逢うことになった先ほどの女二人。

「今年の初詣でに、男が、私の草履のスソ踏んづけて。」
「あるんだよね。それ。お互いに和装に慣れてないんだよ。」
そこなのよ
「なに、急に勢い付いちゃって
「『あっこりゃまたすいませんね』と笑うんですよ男の人が。」
「ふんふん」
「で、口元から虫歯がゾロリン
・・・それってこの前の、あの人?、そう?、えー?うそー、信じられない・・・」
「まあまあ。おちついてね。」
「う・・・・はいはい。なんとか取り留めました。おや、なんかあるな。部屋は片付いてるし、封筒の山があるし
「すぐ、一応確認ということで、夢かと思っておしりつねったら痛かった。」
そんなことやってる場合ちがうやん。まあ初夢ちゅうのもあるしね。で、どうしたの」
「しばらく呆然としてたんだけど、家族に由来ぜーんぶ話したわ。」
「それはそうなるだろうね。ことがことだから。」
「けどね、『そんな馬鹿げた話は今まで聞いたことがない』と母親も兄貴も死ぬ程に笑いころげる奴ら。えい、この5寸釘を・・
「こらこら。そら、あんたの日ごろの行動からして当然の報いでしょう。ああおそろしや、おそろしや」
「それでも、私が突然だれもやったことを見たこともない口紅などつけ始めたものだから、母親のやつ『おまえ大丈夫か』とおでこに『』あてた。」
そらする・・って当てたの『』かい。日ごろの行動がいかに信頼されていないかわかるな。そしてどうしたの」
本当ならつれて来てみろというリクエストにお応えして
「ラジオ番組じゃないんだから。でもそうするしかないだろうね。」
「五月のとある水曜日に彼を呼びまして」
「いやいや4ヶ月かかったの。まあ相手のこともあるし、日ごろの行いが祟って因にこもって鐘の音が
ゴーンって自動車会社じゃないちゅうの。そして私から家族に、自信たっぷりに紹介したのよ。」
おー、やるー。で彼は
「こんなときに限って、彼のズボンの後ろに穴がポカリン
ゾロリンのあとはポカリンかいな。いろいろ穴の大きい人やな。ケロリンとかないだろうね」
「あわてて手でおさえたけど、しっかり見られた。」
「それ、風呂屋かよ。ほんとにケロリンがでてきたぞ。まあ普通ならここでアウトだわな。けどあんたのことだから、ホワイトです。想定外デス。というのでしょう」
「あたりー。うちの家族ににしてみれば『逞しさがとても素敵だわ』とうけたの。」
「おやー、本当に想定外ルートを走り出しましたよ。」
「それで彼が気をよくして急に言ったの。『出来ることでしたれば、この人をお嫁さんにちょうだい』と」
「おー、珍しいというか必然を装った偶然というか。」
「しかもね。ここでも『もしも』を2回始めに、『ませ』を末尾に2つトッピング」
「おいまたかよ、アイスちゃうで。なにがあんたをそうさせた。」
あんたのつっこみ。はーつかれた。一寸休むね」

「あーおちついた。ではその後を」
おのろけですかっちゅーの。」
「その後なんだけど、私、気を失ってたからよくわからないんだよ。」
「情けないねえ。けどそこまで想定外が出てきたならわからなくもないわ。」
「けど目が覚めたらそういう話がすっかり出来あがっていて、おめでとう!って言われて、も一度気を失って
「またかいな。・・・てことは、ははーん、それであそこに白い封筒が積んであるんだな。でまた目が覚めるんでしょ。一体どこで目覚めたのよ。」
「気がついたら、彼の腕のなかで『雨やどり』してた。」
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(PS)このような下げも使えるか。上のは『地口オチ』ですが、下のは『考えオチ』です。

「あーおちついた。ではその後を」
おのろけですかっちゅーの。」
「その後なんだけど、私、気を失ってたからよくわからないんだよ。」
「情けないねえ。けどそこまで想定外が出てきたならわからなくもないわ。」
「けど目が覚めたらそういう話がすっかり出来あがっていて、おめでとう!って言われて、も一度気を失って
「またかいな。・・・てことは、ははーん、それであそこに白い封筒が。でまた目が覚めるんでしょ。どこで目覚めたのよ。」
「気がついたら、彼の腕のなかで『雨やどり』してた。」
「それは、よくないで。今からでも彼にあやまったらどう。」
「なんで。なんにも言われてないよ」
「それをやったら本当なら、彼の『かたおもい』になってしまう。」

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