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ネットで薬を買う

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ネットで買った薬で死亡、成分にウラン混入[ITmediaエンタープライズ:2007年03月23日 11時36分]
 ネットで薬を買って飲んだカナダの女性が死亡する事件が起きた。セキュリティ企業のSophosがカナダの新聞報道として伝えている。
 死亡した女性(57)は、医療機関に承認を受けたと偽ったサイトで錠剤を購入し、服用した後に中毒死した。錠剤には抗不安薬/鎮静剤と表示されていたが、検視の結果、ウラン、ストロンチウム、アルミニウム、ホウ素などの危険物質が混ざっていることが分かったという
 Sophosが先日発表した報告書によれば、インターネットで出回っているスパム(管理者注:私の好きなポークランチョンミート SPAM でもなければ、迷惑メールでもなく未承認薬品のことです)の60%はドラッグと医薬品関連が占めている。「決してネットで薬品を買ったり、奇跡的な効果が格安で得られるとうたった電子メールに反応してはいけないということを、改めて肝に銘じさせる悲しい出来事だった」と同社は指摘している。
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いや、薬だけではありません。アロマオイルもそうですし(事実、中世ではアロマオイルの調合は薬剤師の業務でした。「チャングムの誓い」ではありませんが、中世韓国では薬草によるアロマ効果の処方は、医師の仕事のようです。)薬全体がそうなんです。特に購入するときに自販機でできるのは「医薬部外品」だけでして、一般には「薬」を購入される場合は、薬剤師・医師の面談が必要です。今厚生労働省が進めている政策では、薬剤師との会話をテレビ電話でする(夜間に緊急を必要とする。薬剤師を中央に集中配備してTV電話で相談に応じる)ことも危険性が高いからと言って、事実上容認しない方向性にあります。(マツモトヒロシ・・・マツモトキヨシ社はそれに対して高らかに問題を提起しています。)まあそれで薬剤師を含めた医療従事者の勤務が、只でさえ大変な業務なのに、本質以上にきついと言うのは、別途私は「身をもって」体験してるんですけどね。

私は職分上、エセ科学(つまり科学として認められていないものをそう信じたり、また理論が分からなくてその結果が公然と分かっていないものを、実績があるとして販売したり)というものに関する科学的・倫理的な研究者と、聊かながら交流させていただいております。しかしこの事例はそのクラスではもうありませんで、すでに詐欺とみなせます。(但し、アメリカ・カナダでは自己責任を理由に、無視されることになるかもしれない。)カナダの場合医師の職分がどうなってるかは存じませんが、面談せずネットで買ったというもの事態が、すでに「健康食品」レベルを凌駕していれば、まずかろうという感覚はもちますねその程度の知識は購入者に基礎的科学知識として持っていただきたいのです。錠剤には抗不安薬/鎮静剤ということだそうですが、それだったらなおさらです。覚せい剤・大麻類ならそれ以前の段階ですし。(但し欧州の人は、抗不安薬/鎮静剤を比較的日常的に服用するそうです。日本よりストレスがたまる人が、多いと言うことはありえない話ではないです。)
当然、購入者に基礎的科学知識を持たせるのは、本人の啓発も当然ですが、理科・技術家庭・高等専門教育(初級過程)、そして医療関係者に関わる、みんなの職分にあると私も考えます。あなたはどうおもいますか?

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(設問)
1:自己責任を一般の人にどのように認識してもらうか、方法を考えてみよう。
2:このように、研究段階であるにも関わらず、緊急に市場投入を考える事情は、そのトレードオフによって決まることであるが、人命・いままでに事例がない挙動という、だれしも判断に苦しむ内容である。判断結果を議論するのはいま行わず、それらを評価するにはどうしたらいいかを考えるツール(比較表などやその実施事例)を探してみよう。また提案も歓迎する。

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コメント

「マツモトヒロシ」ではなく「マツモトキヨシ」です。
人名や商号は正確に書きましょう。
管理者注:はーい。ごめんなさい。なおしました。

投稿: TX650 | 2007年3月23日 (金曜日) 16時38分

こんばんは
>「身をもって」体験してるんです
想像しただけで大変そうですね,ご主人が。

さて,先日インフルエンザにかかったムスメにお医者さんが処方したタミフル(粉薬でした)を飲ませていました。その直後,異常行動に関する報道があり,とても心配になりました。
幼児は親が抑制できるから身投げをしないなどといわれていますが,そもそも「身投げ」などという言葉も行為も知らないのでどうしようもなく泣くだけだったりして。
その性質がよく解っていないような薬を大量備蓄するお役所仕事。つくってすぐ売り出す製薬会社。情報を鵜呑みにするお医者さん。言われるがままの患者とその家族。
化学式を覚える前に薬の正しい飲み方とか適「剤」適所を学校で教えたら?と僕は思うのです。

投稿: niwatadumi | 2007年3月23日 (金曜日) 21時22分

ごぞんじだとおもいますが、薬剤師の出す領収書を見ると、投薬指導料という項目に点数がつけられているとおもいます。これで分かったと思いますが、本来ならこれらの副作用とか投薬の重なりなどを確認し(他所のお医者さんの投薬の内容を管理し)それを医師に報告するのは、薬剤師の業務であり正統な報酬なのです。そして服用の仕方と副作用を、懇切丁寧に患者さんやその家族に説明するのも。

ところがタミフルの件もそうですがお医者さんは、その内容についての臨床報告業務が秘密保持のため然るべきところから依頼されない限りない(管理工業製造業務は薬剤師が主)と分権化されているためお互いの流通がないし、もしそれが分かると、「奨学寄附金のようなブラインド体制」がとれない。(過日の横浜市立大の先生の記者会見内容は事実と思っています)しかも臨床実験で再現性をとろうとしても1~5%程度の有意水準。これは、医者の「かんけいない」と言う言葉はある意味では従来基準にただすと「正等」かもしれません。

かえしますと、学校ではなくて「薬の正しい飲み方とか適「剤」適所を調剤薬局で教える」のが正統な現状なんですし、それにともなう報酬対価も得ている。薬剤師の使命はそこにもある。
但しそれらは薬剤業者の提示する(その前に厚生労働省で審査する)レセプト・薬局方・さもなければ医師からの指示(具体的には投薬要領)がないと実行できないのが事実です。薬剤師は、「この内容では投薬不能」と医者とやりあいます。けど、大方の薬剤師はしないんです、そんな面倒かつ人間関係を悪くすること。

投稿: デハボ1000 | 2007年3月23日 (金曜日) 23時40分

> 臨床実験で再現性をとろうとしても1~5%程度の有意水準。
ちょっと文意がわかりづらいのですが、この場合の「1~5%程度の有意水準」とは「タミフルに異常行動を起こす作用がないという仮説が統計的に99%(または95%)の確率で支持される」即ち「タミフルに異常行動を起こす作用があるという仮説が統計的に99%(または95%)の確率で棄却される」という理解でOKですよね?

投稿: TX650 | 2007年3月24日 (土曜日) 08時06分

「タミフルに異常行動を起こす作用があるという仮説が統計的に99%(または95%)の確率で棄却される」つまり相関性が認められないことです。
但し残余5%または1%についてはその値が妥当な値が分からないです。

投稿: デハボ1000 | 2007年3月24日 (土曜日) 08時17分

医薬品で人命にかかわるから、5%有意ではなくより厳密に1%有意で取るべきだ、という考え方は当然あるでしょう。
ただ1%以下の水準で取ることは統計学というか科学一般ではやらないので、あとはリスクの「可能性」についての供給側(薬剤師・医師・製薬会社・厚生労働省…)の説明責任という、デハボさんの本題の範疇になってくるわけですね。

投稿: TX650 | 2007年3月24日 (土曜日) 09時22分

niwatadumさま、TX650さま。
先ほど、薬剤師さんに聞いてきました。取り急ぎ。
(1)今日付けの厚生労働省からの正式通達で、当該薬品の投与に関しては、「脳に影響が出る可能性が高い」場合に限る(インフルエンザではよく有る話だそう)という通達がでた。医師の指示に一本化。
(2)代替できる薬品が1種類あるのだが、処方・投与の量と手法が厳しい上に、薬価が高く生産がほとんどなく、対策方法が事実上ない。
(3)投薬指導料については、各薬局と医師の方針に任されている。私の通っているところでは無料で10分MAX。標準的な場合は30分で500円程度の点数換算になる。
(4)説明責任をとろうにも、臨床結果が従来の指標では不足していることが明らかになってしまい、当面医師の指導(但しそれは厚生労働省の責任分掌)とすることになっている。試行錯誤状態だそうである。

投稿: デハボ1000 | 2007年3月24日 (土曜日) 17時54分

 ネットで薬を売買は、数年前、睡眠導入剤の『ハルシオン』が、
取り引きされていたことが、話題になりましたよね。
この薬は、一般の薬店では売られておらず、医師の処方箋がなければ、
手に入れられません。
それだから、結構高額で取り引きされていたのですよね。
はずれたことを申していたら、すみません。

投稿: のぞみ36号 | 2007年3月25日 (日曜日) 20時45分

>ネットで薬を売買は、数年前、睡眠導入剤の『ハルシオン』が、取り引きされていたことが、話題になりましたよね。

ハルシオンは、私は正規の処方として医師・薬剤師の指導の下使用しております。(持病)実は薬価は非常に安いです。
数年前神奈川県で、「ハルシオン」を女性にのませて、(必ずしも乱暴したわけではない)そのまま、路上に寝かせて凍死させた事件が多発しました。それ以降、処方に対する診断が厳しくなりました。当然のことです。
もちろん、私は横流しなどは致しません。(きっぱり)

投稿: デハボ1000 | 2007年3月25日 (日曜日) 20時55分

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