« PASMOに宗旨替え | トップページ | アグネスのおうち »

炭鉱の爆発事故

--------------引用
炭鉱爆発で61人死亡 シベリア、坑内にまだ作業員[共同通信社:2007年03月20日 01時30分]
 【モスクワ19日共同】ロシア非常事態省によると、シベリア西部ケメロボ州ノボクズネツクのウリヤノフスカヤ炭鉱で19日、採掘中にメタンガスによる爆発が起き、タス通信によると、同州当局者は少なくとも作業員61人が死亡したと述べた。坑内にまだ作業員が閉じ込められているもようで、救出作業が続いた。事故当時、作業員180人余りが坑内にいたが、80人以上が救出された。少なくとも5人が負傷したという。

露の炭鉱でメタンガス爆発、61人死亡…増える恐れ[読売新聞社:2007年03月20日 01時36分]
 ロシアの西シベリア・ケメロボ州のウリヤノフスク炭鉱内で19日、メタンガスが爆発し、タス通信によると、作業員ら61人が遺体で収容された。 爆発時、地下には183人がいた。死傷者はさらに増える恐れがある。(モスクワ支局)
-------------------引用終了

爆発事故は本日の信越化学の火事にも通じるのですが一瞬にして人命とともに設備が灰塵と化し、後には廃墟がのこるだけという陰惨な事故ということが、通じております。石油・瓦斯類はそれでも検知装置があるぶんましかもしれません。それがインラインで行うことが難しい石炭、特に粉塵状態になった石炭は、しかも地下に深く掘っている日本のような国では特に危ないのです。(粉塵爆発といいます)
今回の場合は誘引がメタンガスということですから、まだ検知が出来たのでしょうが、避難を考えるとやっぱりなんか電気的なトラブルもあったかもしれません。

世界では、このような防爆に関するIEC規格というものが批准調印されていてまして、その基準は各国で運用されています。

欧州:ドイツ・イギリス・オーストラリア・・・・(EU全部)技術開発はドイツが先頭を切って行い、炭鉱の多かったイギリスが全面的に採用したのが広まった。
米州:アメリカ・カナダ・ブラジル・チリ  など。但しアメリカ・カナダはUL(保険会社の団体)が作った規格に準拠しないと補償できないためそちらが優先される。アメリカ・カナダはIEC規格の機器の製造・保守に関してのみ運用している。
旧共産圏:ロシア・中国・北朝鮮 ロシアの技術は遅れていたので、ドイツの技術をそのまま翻訳し運用・遵守し、これを中国・北朝鮮にも運用させている。
アジア:日本・韓国 日本はドイツの技術を移入・韓国は日本統治下での実績を重視

石炭に関しては、露天掘りというのは、このリスクを防止する非常に有益な方法ですが、中国・オーストラリア以外には、こんな規模の大きな炭鉱を作ること自体が困難なんですよ。

東南アジア・アラブでは、アメリカUL・ないしはドイツでの認証があるもの。ないしはそれと同等のもの(日本はドイツと同じという中に入る)ことを文面コミで示すことでOKになりますが、アメリカUL・ドイツ認証(TUV)品の混用は避けて欲しいそうです。
----------------------
確率が低くても、安全は全てに優先する ということから法規遵守が図られる所以です。但しこのため、ドイツ・アメリカ以外の国では、そのメカニズムや最適設計の検討に対しては研究開発という視点をとることが異端視されている節があり、開発者が防爆研究というと、あれは配置設計であって国に逆らうことを云々すること自体が・・と大声で唱えられ、事故が起きても会社の責任者は何にも分からず厚生労働省の専門研究員(狭山市にいます)が説明する・・というか説得することになります。大体これでは、会社としてPL・CSRの問題まで至っていないし、経営幹部の認識がおしなべてこの程度なんです。

かつて、九州大牟田市の炭鉱にて坑内で出火し、火がとまらず鉱員の救出も出来ず(2次被害が確実であった)最後には、いくらかの鉱員を救出できないまま、火事が炭鉱全体に及びかねない事態になったため、少数の鉱員をのこしたまま注水を行って鎮火させたことがあります。いずれにしろ、被災する人も、消火作業をする人も、会社幹部も「やるせない」かんじであったそうです。注水時間には全市一斉に、黙祷のためサイレンがなったと聞きます

ブログランキング・にほんブログ村へ

(課題)
(1)絶対に事故を起こしえない、工事や作業が不可能であるとした場合、すべてもの安全方法を考えるためにはどうしたらいいか、考える事例を列挙してみよう。
(2)鉱山や石油など安全に関わる部署特有の行動を探してみよう。
例:かつて(株)神戸製鋼所 加古川製鋼所管理課係長だった安倍首相は、朝礼の司会時に「おはようございます。ご安全に」からはじめていたそうで、過日それを現地で披露した。「ご安全に」は日本の鉄鋼業者で使われる、安全を促す言葉であり、毎日呼称される。
管理者の勤めていた産業機械の会社では、朝礼のあと、司会から「全員唱和ください。今日も一日、不安全作業無し」「(全員で)ヨシ」という形であった。

|

« PASMOに宗旨替え | トップページ | アグネスのおうち »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/14327088

この記事へのトラックバック一覧です: 炭鉱の爆発事故:

« PASMOに宗旨替え | トップページ | アグネスのおうち »