« 老落語家の苦悩 | トップページ | どこに線引きがあるのか »

起業セミナーを聞く

1/31 見本市に行ってきた。「テクニカルショウ ヨコハマ 2007」である。2/2までなので、ご興味のある方は、パシフィコ横浜展示ホールC・Dにどうぞ。
今回私の関係している団体があるので、その様子を見たりした。ううむ改善余地があるなあ。他にも大学との業務連携を趣旨としている団体も最近は目に付くのだが、そこまで大学というのは敷居が高いかなあと思う。ともあれ大学の先生と製造技術者が語る言葉は、似て非なるものであるのですから、そこの翻訳家が必要と思うこのごろです。
興味あるテーマのところで粘って説明を聞いていると、この方がいらっしゃる。聞くとこの後高速道路で客先にすっ飛ぶそうで、誠にタフな方である。
--------------------
ところで、セミナーを聞く時間を取れそうも無かったので敬遠していたのだが、当日の余席があるというので、これ幸いと聞くことにした。これが思いっきり当りでした

テーマ「ものづくりを支える人材育成
 1.記念講演 「『創刊男』の仕事術-不のつく日本語をめざして-」
   くらた まなぶ氏(㈱あそぶとまなぶ 代表取締役)
 1月31日(水) 15:00~17:00  アネックスホール(展示会場2階)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%B6
 (ウィキペディア くらた まなぶ) 
聞くところによると伝説の編集者だそうなのだが、当方全く予備知識がない。けどリクルート社で数々の企画を立ち上げた人物である由。「創刊事業」となると種々のマーケティング手法が個人で構築できる力がなければならない。私の場合は、ある意味古いビジネスモデルに乗っかっているわけだからその辺りは安易に過ぎているのであるが、ぜひとも知っておきたいといいながら、マスターできない自分に少し嫌気が差している。私はぐるっと一周しても相変わらず、どこまでも技術オリエンティッドな世界から抜けきれないのだ
---------------------------
話の本筋は、私の言葉を介するとかえって齟齬がおきそうだから、ここでは述べない。
しかし非常に面白い知見を述べられた。抽出してみようか。
●出版業界に学生時代からかかわり、卒業後リクルート社に入社し、色々な成功事業を出版を中心に立ち上げ編集長を務める。リクルート事件の後の社内倫理の構築にも関与する。失敗したのが1つ有る。(管理者注:電話回線リテール事業ではないかと考える。知人がこれに関与していた
●新規事業立ち上げに頑張る。おかげで会社に23時間勤務(要するに毎日泊まり)することに。でも苦にならなかった(勤務時間の拘束が会社に無かったらしい。ある意味うらやましい)。奥さんも編集に関わる同業だったのでその点は理解してくれた。
●「市場調査」は過去実績による数値の集積。未来がそのとおりになるかは定まらない。ただ経営的な指標としては関わらないわけにはいかない。社内の同意・協力者をえるために必要
●「マーケティング」はカウンセリングに近い、言葉の世界。こちらも感覚がずれてしまうと未来は約束されない。
●カタチにしていくらの世界である以上この2つが拮抗する。マーケティングは「」の付く言葉(不愉快・不満・不便・・・)の抽出から始まる。の付く言葉こそ本音である。これは「男(数字・論理)」と「女(感性・言葉)」の2つの世界を渡ることになる。然るにマーケティングは「おかま」になりきることが必要な職業。
●キャリアはプライベートの充実から立ち上がる。
●ブレインストーミングの重要性(管理者注:設計業務・研修所で私はブレインストーミングの取りまとめ担当をしていたことがあるが、基本姿勢はそれと全く同じ。)を認知すべし。
●なかなか、このようなマーケティング術は公開されないし、作り話とか後付けのことが多い。これは、書き手がマーケティングの専門家で有る以上、簡単にノウハウがわかっては困る(これも1種のマーケティング結果)わけ。人によってはわかりにくく書くことを旨としている人もいるし、今から起業する人にとっては、読んでもわからないことも多かろう。実感してはじめて「あの文章の意味」がわかる。それで充分である
●25歳の時正式入社し20年走り尽くした。しかし、大酒と喫煙もあったか、疾病と体力の限界を感じ、45歳に繰上定年の形で退社。経営コンサルタントと執筆業で活動中とのこと。(40歳台というのはそういう分岐点も知れぬと思った。)
-------------------------
私の頭が悪いのか、教えてくれる人に恵まれている状況にも関わらず、理解力不足に苦しんでいた「マーケティング(商品企画も同義語かな?)」。この話を聞いて実務主義に徹するので、はじめて鍛錬されることがわかった。同じような問題があるのは、工場経営(経営工学)もそう。それを類推するとなんとなくするべき行動の輪郭が見えてきたような気がした。
-------------------------
帰りは、横浜駅まで「シーバス」とした。潮のにおいが私を少し癒してくれた。

ブログランキング・にほんブログ村へ

|

« 老落語家の苦悩 | トップページ | どこに線引きがあるのか »

コメント

こんにちは。東京でロボット展示をしていたので、横浜には行けませんでした。ものづくりの展示会で出版関係の講演はめずらしいですね。なかなか苦労されたかたのような感じがします。多少は出版業界の様子がわかってきましたが、本業にしたいとは思わないですね。(急がしすぎる感じがしますので)副業でほどほどにがよいという判断です。

投稿: KADOTA | 2007年2月 2日 (金曜日) 17時39分

あくまで本業があってのものだねだなあ・・・という感じもしてきました。自己啓発含みということならいいのですが、この方のように体を壊すまでのめりこむのは、本業だからなんでしょうね。

投稿: デハボ1000 | 2007年2月 2日 (金曜日) 23時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/13750500

この記事へのトラックバック一覧です: 起業セミナーを聞く:

« 老落語家の苦悩 | トップページ | どこに線引きがあるのか »