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水商売

そんな名前はどっかできいたでしょう。でも、これって奥が深いものです。

【事例1】
以前仲良くなったキャバクラの女の子。気風のいい男勝り、けど実はお父さんに甘えたりする25歳。就職氷河期の時期に学校を出たこともあって、他の子に聞くと、一時は中程度の神経症だったこともあったらしいが、友達みんなに助けられ、夜の道ではあるが(と本人は謙遜)段々少しランクの高い店に上がっていった。しかしどうも、勝ち上って新宿などの激戦区で働くという気持ちにはならないらしい。住み慣れた地元が好き。お祭りが好き。御輿がすき。刹那的と言うよりも仕事と友達に恵まれた人生・・と言っている。確かに彼女はあるときこんなことを言っていた。
「水に流したい過去もあったけど、それがあったから今のわたしがあるの。」
キャバクラは擬似恋愛だといわれる。そういう意味で世間知らずな私を、危ないと忠告する人もいた。けど彼女を私は恋愛対象には出来ない。又したいとは思わない。むしろ気風のよいお姉さんである。姉御肌でなぜか、暇な時間帯に同僚2人もタダでつれてきて4人でふかーい話(れろーい話ではないですよ!)をするなんてこともある。
彼女はそういえば、私のことを「始めは、本当は夜遊ぶ人とは思えなかった。けど話して行くうちに、無垢だけど(苦笑)一線を越えない自信があると思うようになった。」といった。
今でも、メールがよく来る。私はPC・向うは携帯。月1・2回のチャット。財布の太い客(=金払いのいい客)でもない私に対して。唯それだけなのだが、無欲の欲がある人間だったことが私にとっては幸せである
話題を20歳違いの異性と共有できる(しかもメール代だけで)これは、意識間の違いを超えて自分の好奇心を喚起してくれるものだと思う。ただし好奇心が過ぎるともうそれは異次元の世界。そこは間違えてはならぬ。

【事例2】
水の品質というのは、水の浄化品質に左右される。都23区内では最近は大枚をはたいて高度浄化装置を導入し、品質(というか、安全)に勤めているというのは、どうも文言だけではないようである。最近では横浜でも古い鋳鉄管からコーティング管に入れ替える工事をしている。(このため最近夜間工事で、眠れないわ、夜間に地震かと思って起きちゃうとか・・・)

それはそうであるが、都内の新築建造物でも錆臭い水がでる。薬が飲めない水。どうしてもパックのお茶に走ってしまう。カルキの匂いなのかなあ。と思っていると、知人が面白いことを言っていた。
中空糸膜のフィルターをつけた浄水器と、活性炭(銀添加)フィルターをつけた浄水器を使うとわかるが、膜のつまりが激しい。しかも赤っぽい。鉄錆というのが大きいのではないのかというのである。錆は電気伝導度を変えるので電解水の設備では条件出しが難しいそうな。つまるところ敷地内配管とか家庭配管というのだから原因の出方がばらばらになるそうである。
ところで、家庭用浄水器や清水器に用いるフィルターは、ざっと言うと2種類あるが、各々得失がある。
中空糸膜はいろんなものが取れる反面、つまりの予測が難しい。従ってメンテナンス間隔が確定できない。商品としては最悪の条件を想定することで逃げている。
活性炭のほうはある程度この問題は回避できるが、使用開始時に一回だけ炭素の粉で電気伝導度が上がるため、このときにサーマルプロテクター(過電流遮断装置)がはたらくということ。これは取説で示して、一回目だけはSWで解除するよう指導しているみたい。また水がたまる構造が避けられず、銀添加(後述)をしているものを使わざるを得ないらしい。
ちなみに、沖縄地区では電解水精製装置が使えない。これは元々の水にCaイオンが多い「硬水」なのだそうで、電気伝導度が高くて電源装置の回路ががパンクするし、いいことがないらしい。従って家庭用では大手のメーカーまで全社、沖縄県・奄美群島では販売しないことになっているということ。オリオンビールが現地でおいしいということはここにあるのかもしれませんね。
「水に流せ」というわけに行かないのですね。

【事例3】
水の質によって炊飯の味が異なるという説がある。なぜか、10年前は「言われている」の範囲であった。なんで異なるのか。この答えは、「クラスターが細かくなるから、吸水率が異なり、米の芯が無くなるとか云々・・・」とくるんだけど、自信が無いらしい。
要するに電解水の効能を説明することは、プロの調理師の舌の言葉を信じるしかないのである。
以前、我々の仲間に、食味に関する研究を行っているものがあり、研究者の彼女はこんなことをしていた。
1:均質な米 (たとえばきらら397など)をロット買い。
2:均一時間に浸漬・洗米を行う(水・浸漬時間を変える)
3:同じメーカーで同じ温度傾向を示す炊飯器を複数台使って炊飯
4:炊飯後多人数でブラインドテスト

けどこういう結果って結構ばらつくものですね。人の舌ってのがいかに定量化できない構造というのがよくわかる結果であった。もちろん研究者は調理のわからぬ素人沢山であるし、樹脂や金属分析の専門家が入っているという状態であるから、手探りの結果であろう。
ことの是非はともかく、食品メーカーのスープや冷凍食品の開発など、又タバコのブレンダーはどうやって判断できるのかなっと思う。その日の体調にも拠ると言うからねえ。
となると私も、ペットボトルの水と水道水の差。本当に判別できているのか自信がないのだが、やはり違うんですよね。塩素臭なんでしょうか。炊飯時に揮発しないんではないのでしょうか。今でも疑問。
ただまずいのが確定しているのが、日本薬局方の蒸留水。「飲用出来ません」と書いてありますが、飲んでみると「苦しい味」としか言いようの無い味である。
ところで、このような水の他に薬局で扱うものとして「精製水」というものがあって、薬局でシロップを作るなどに用いるわけであるが、これはそこまで味がないわけでもないし、飲める。
ある時期一緒に仕事をした人間に、ある実験で「薬液を作る際は蒸留水を使うこと。ないしはイオン交換樹脂膜使用の水(純正機器)使用のこと。」と取扱説明書に書いてあるのでそうしたが、交換部品のコストも高い、蒸留水も高い、なんかいい方法が無いですか」ということを思うのであった。私の同僚は気にしている。そこで、「精製水」を使えばいいかと思い、ためしに仕入れてみた。
ところが、同僚がやってみると、薬剤溶解をした液のPHがおかしい。買ってきた「精製水」のPHが高いのである。責任上私がメーカーに聞いてみた。
デ「あのー、これこれで・・・PHがおかしいのですけど」
業「うーん、一寸外注さんのほうに聞いてもらえます。TELは・・・・・」
------
デ「あのー、これこれで・・・PHがおかしいんですけど」
外「えー、あのですね、うちは水道水をイオン交換膜で精製した水を密封する工程なんです。この水は案外不安定で、空気中の微細なものを吸着してしまうんです。だからバッチごとに内容物が変わってることは無いのですがPHが安定してることは期待できないんですわ。」
デ「はあ、ところで御宅の電話番号ですと大阪ですね」
外「はい、八尾ですわ。八尾市の上水道水を使ってます。ようわからはりますね。」
デ「・・てことは」
外「うちは大和川水系の水道水を使ってますわ。」
デ「なるほど。どうもすんませんでした。」
------
味と成分は合致するものではない。要するに、イオン交換樹脂膜での精製水をすぐ使わなければならないということだ。本当に定量化できない実験結果は水物になってしまう。怖い。

【事例4】
とか考えていると、こんなBLOGが目に入ってきた。同志社女子大の左巻健男教授のBLOG。

----以下引用----

朝日新聞[たかが水されど水:3 「体にいい」の基準作り] 
○2006年12月5日 夕刊 (新科論)たかが水されど水:3 [ 更新日時:2006/12/08 11:36 ]

 うーん、大河内さん@法政大学は浄水器つき電解水装置を導入しているのか。
 これも製水器、活水器の仲間なんだけど。
 ORPが下がるのは電解しなくても塩素を抜いたからなんだけど。あと、分子状水素の影響も。

 大河内さんのこの研究は、ORPとは何の関係もない「水のクラスター」のブームが出発点だった。
 クラスターとは、数個~数百個の分子集団のこと。90年前後から「クラスターの小さい水はおいしく、体にいい」という説が広まったのをきっかけに、「磁気や遠赤外線、セラミックで水のクラスターを小さくする」と称する活水器が次々に売り出された。
 この説は、核磁気共鳴(NMR)装置で測ったクラスターの大きさに基づいていた。「ところが、確認してみたところ、NMRでクラスターの大小を測れないことがわかった」と大河内さん。NMRの数値は、水が酸性かアルカリ性かで左右されていた。

 「そもそも、クラスターの大小で水の性質をうんぬんするのがおかしい」。同志社女子大の左巻健男教授は、そう言い切る。
 水のクラスターは、ピコ秒(ピコは1兆分の1)という短い時間単位で刻々と姿を変える。クラスターの大きさを測定できても、次の瞬間、数値は変わってしまう。
 東京都生活文化局は昨年2月、「水のクラスターの大きさを測定する手段は確立されていない」などとする検証結果を発表。活水器を販売していた五つの業者に、表示を改めるよう指導した。


 ただ、酸化系の水は必ずしも悪玉ではない。左巻さんは「例えば、水道水は塩素で殺菌されているので酸化系ですが、殺菌ずみの水道水のおかげで感染症が抑えられ、日本人の健康が保たれてきたことは否定できません」と話している。(村山知博)

この記事のURL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/32167/2620936#2620936
----------------引用終了

そっかー、クラスター云々てのはあんまり意味が無いのか(宣伝材料としてはともかく)。
それで再現性がでなかったのかな。米を洗い浸漬していること自体クラスターの変動が最初の瞬時しか起こらないのだから・・・・
実は、精水器や家庭用電解水装置は、一度、厚生省(当時)の傘下にある国民生活センター(相模原市)で、「意味が無い装置」ということが発表されて、結果中小の業者が壊滅した事例がある。面白くないのは、業者は厚生省認可の医療器具の製造認可を持っていたのである。実験結果から見ると、確かにそのようだが、もっと微細なところしか影響が無いのかも。

----------------引用開始
2006/12/7ののBlog
銀皮症」という病気をご存知ですか? [ 更新日時:2006/12/07 11:16 ]
○以下のような病気があります。これは銀コーティングの仁丹やアラザンの長期使用で生じます。

■銀皮症
 皮膚全体が青黒く変化するもので、銀製剤の長期使用によって生じます。
それほど多い病気ではありませんが、銀色の口腔清涼剤を長年にわたって愛用している年配の人にときに見られます。これは銀の沈着が原因です。内臓などに影響を及ぼすことはないものの、色が自然に消えることはありません。
http://www.health-net.or.jp/kenkozukuri/healthnews/100/130/k1214/index.html

 銀はわずかにイオン化して殺菌作用があります。
 それで浄水器の活性炭などで銀コーティングされたものが使用されていることがあります。

この記事のURL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/32167/2620937#2620937
--------------終了

うんうん、仁丹愛用者の故田中 角栄氏なんかそうなってるんだろうな。銀添活性炭というものもあるし、(但し少量ですけど)殺菌に必要であるんだが、このあたりは初見であった。

-------------
というわけで「お水の諸相」なんて、意外と広いですな。(撲)

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コメント

水商売でもいろいろですね。
ところで、最近「純水使用」を売り文句にしているビールを見かけますが、あの「純水」はどうやって作るんでしょうね。そもそも「純水」を使うと美味くなるものなんでしょうか。「純水」と言われるとそれこそ「蒸留水」とか「精製水」を想像してしまい、とても美味そうなイメージが私には思い浮かびません。「○○山麓の美味しい水をそのまま使用!」の方が美味そうに思えるのですが。

投稿: kunihiko_ouchi | 2006年12月13日 (水曜日) 00時26分

>「純水」と言われるとそれこそ「蒸留水」とか「精製水」を想像してしまい、とても美味そうなイメージが私には思い浮かびません。

そうなんです。けど、純な水という軽い「のり」だと思います。「蒸留水」・「精製水」を思い出すのは私も含め職業病だと。(苦笑)

>「○○山麓の美味しい水をそのまま使用!」
六甲のおいしい水ってのがありましたが、あれをいえなくなったのは、震災で輸送が困難になったからだそうです。それ以降漠然としか表示しなくなりました。大清水というJR東 高崎のも最近はその点もあって、あんまり大々的には書かなくなりましたね。水源秘匿の問題もありそうですね。

投稿: デハボ1000 | 2006年12月13日 (水曜日) 00時38分

こんばんは。
水のお話興味深く読みました。
よい記事をありがとうございます。
さて、今年一年ありがとうございます。
来年からもよろしくお願いします。
おたがいに心身共大切にしましょう。
では、よい新年になりますように。

投稿: とまと | 2006年12月13日 (水曜日) 19時51分

ボイラーと水
ボイラーが蒸気を発生させれば、新しい水は加えられなければならない。(当たり前か・・)
ボイラでは、給水系統の腐食防止のために、給水のpHは8以上のアルカリに保たれています。また、ボイラ水も、腐食防止のためにアルカリに保たれていますが、あまりアルカリに傾くと、カ性ゼイ化といってカルシウム分がボイラに付着すると熱効率ガ非常に悪くなるので、PH値を上げるのですが調整が難しいですよね。

投稿: 職業訓練指導員 | 2006年12月17日 (日曜日) 00時40分

>PH値を上げるのですが調整が難しいですよね

確かにボイラーを買おうとすると、大概「これいかがですか」というばかりに軟水機のカタログがついてきますね。(日本練水とか三浦工業とか)蒸気機関車では時々缶のそこから蒸気と一緒に吐き出す作業をしますが、どれだけ有効なのか私にはわかりません。

投稿: デハボ1000 | 2006年12月17日 (日曜日) 18時28分

> 蒸気機関車では時々缶のそこから蒸気と一緒に吐き出す作業をしますが、
それは、腐食防止とかではなくてシリンダ内に凝結して溜まる水(ドレン)を捨てているんじゃありませんでしたっけ?

投稿: TX650 | 2006年12月18日 (月曜日) 11時54分

>シリンダ内に凝結して溜まる水(ドレン)を捨てているんじゃありませんでしたっけ?

スケールのたまったものを、ドレンと一緒に排出していたのだと思います。ただこのVTRは中国の作業でして、そんなに水の質が悪くない日本では、メインの事由ではなかったのかもしれません。どっちにせよオーバーホールになると洗缶は必要ですし。

投稿: デハボ1000 | 2006年12月22日 (金曜日) 14時56分

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