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こんなものが有るといいな

このところ忙しいので、閉店10分前にラーメン屋に行くことが多いです。横浜だととんこつタイプのラーメンがデフォルトになってしまうのです。決して嫌いじゃないのだが、毎日はつらいですね。(+にんにくが利いていたりして。)九州のものとは又違う、かなり粘度・油分の高いスープにやや太いストレート麺です。
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処で、案外見かけないのに、思いもかけないところで産業の縁の下を支えている測定器として、屈折濃度計というものがあるのをご存知ですか。
私は、この測定器に触れたのは、最初ある医療機器のアプリケーションとして飽和塩水の自動生成装置を設計・試作したときのことです。塩分の20±0.5%ぐらいのものは作れるのですが、私の設計した機構では、24%までの飽和塩水が出来ない上に、液中で部分的に過飽和した塩分が、半浸透樹脂材料内部で、再結晶し肥大化してしまう。結果としてシステム異常信号で全部止まるというのに泣かされました。
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結果は有る意味それを避ける手法を、取り扱い手法を確立することで避け、結果オーライになったのですが、そのとき分析技術者に屈折式塩分濃度計というものを教えてもらいました。これは電源も使わず、プリズムを用いた簡単な機構で即座に濃度管理が出来る、ノギス感覚の優れもの。しかも、山梨県出身の人物には、桃とか、ぶどうとか、ジャムとかの糖度測定、果ては醤油の塩分のボーメ度、中華麺のかんすい濃度管理にも類似の測定器を使うと教えてくれました。常温で使う場合にはこれは便利です。高温用もあるようだし。
その後、試験用冷塩水噴霧装置の管理にも取り入れたり、作業標準に取り入れるということで、私なりに伝授していきました。意外だったのは、水溶性切削液の濃度調整にも現場サイドで使えるということ。これは喜ばれましたね。(水溶性切削液の濃度管理は気温による水分蒸発とか沈殿・腐敗、微生物繁殖などで、現場泣かせだということです。)

その後、業務が変わっても、これが使えるシステムが有るのに採用せず苦労して評価している技術者に、機器を紹介したり、工場転用できるかトライしたり、また魚・塩辛などの塩分管理ならそれ向けに、海産物の管理ならそれ向けに、目盛りや、プリズムのガラス材質を変えたりしてカスタマイズできるのが出来る(但しそこがメーカーのノウハウなんだそうです)こともわかって来ました。(注:連続計測の場合は超音波とかコリオリ型などの適用もあるんですが、高いですよ!)
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そこまでは活用していましたが、その後自営に転じた私は事務所で買うわけでもなく(またこの校正とかトレーサビリティー管理は環境計量士の管理下なので私が扱えない分野である。)時間はたってしまいました。
で、過日、連日の設計計算と図面作成に疲れ果て、PM11時ごろ駆け込むラーメン屋で、とんこつのスープのまえで、おや・・・調理師がなんか覗き込んでるぞ。
つまりですね、なんと店じまいが近いのでだしの濃度が上がる可能性を懸念して、寸胴なべの底のだしを濃度計で確認してるんですね。(0~32% @ラーメンスープ濃度計 RS-32)良心的といえば良心的ですね。
探究心だけは旺盛な当方、早速見せてもらいました。水を滴下すれば0%。次にスープ濃度を計ろうとしたがこれではあたかも産業スパイなので、思いとどまりました。(反省)
そんな高いものでもないので、うどん用(そば・うどん用濃度計 MJ-1E)をかって、今度讃岐に遠征するとかできるな。一寸待った、ぶっ掛けの場合はどーする。(食塩濃度屈折計 S-28E:醤油に使えるものにすればいい)・・なんて妄想はふくらんでいく夕飯です。なんと簡単な精神構造でしょう。(苦笑)
(参考)株式会社アタゴhttp://www.atago.net/index.html
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さて、先週の週刊東洋経済(第6050号)には「特集:ホンダ大逆襲」と題して、クリーン・静粛を売りにした新型ディーゼルエンジンの開発部隊の特集が乗っています。産業機器として量産数こそ桁が違うが、有る意味似たような物を研究していた(そっちが本業)私としては、ほんの少し、ほんの少しですよ、同じような部品の組み付け、分解、性能解析、交換部品設計、パラメータ設計の検討とかをきわめて無茶な少人数で、なんとかこなしていた自分のまだ若き、(腰痛に悩まされていない)時代の自分を思い出し、(ホンダはまたいすゞと組むという予想は外したものの、)ちょっぴりセンチになるのです。(ただそれを見聞きした知人は、一度はあきれ、次に大爆笑するんです(泣))

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コメント

プログご訪問ありがとうございます。
職業訓練指導員です。
私の本業は、総務系会社員なので、話題について行けるか少し、不安ですが、お邪魔しますので、よろしくお願いいたします。

投稿: 職業訓練指導員 | 2006年11月18日 (土曜日) 08時56分

拝承いたしました。何でもかいてます。よろしくお願いいたします。

投稿: デハボ1000 | 2006年11月18日 (土曜日) 11時10分

こんにちは。おかげさまで屈折濃度計なるものを始めて知りました。ラーメン屋のスープの濃度もこの計測機で測っているとは。。。飲食店でも暗黙知の形式知化が進んでいるんですね。
それとこの株式会社アタゴという会社もすごいですね。その技術力もさることながら、国際性にも驚かされました。1企業のホームページで、英語、中国語、韓国語のページを持っているところは珍しくありませんが、アラビア語、ロシア語のページまであるとは。。。すごいですね。

投稿: kunihiko_ouchi | 2006年11月18日 (土曜日) 18時11分

>それとこの株式会社アタゴという会社もすごいですね

調べたことがありますが、ONLY ONE企業の典型ですね。カスタマーサービスも好感が持てます。

投稿: デハボ1000 | 2006年11月18日 (土曜日) 22時06分

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