« E233系の生産体制を検証する | トップページ | リバースエンジニアリング(2) »

リバースエンジニアリング(1)

リバースエンジニアリングって言葉、聞いたことありますか。私は、自動車部品メーカーを2社勤めましたが、始めこの表現は知らなかった。しかしVE等の現場ではよく使われている手法なので、すぐ覚えました。
----------引用 (概略)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0
リバースエンジニアリング
リバースエンジニアリング(Reverse engineering)とは、機械を分解したり、製品の動作を観察したり、ソフトウェアを解析するなどして、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理、設計図、ソースコードなどを調査する事。一般的に多くの工業製品は、設計図や仕様書の概略程度しか公表されていない。ソフトウェア製品も、コンパイル済みの実行ファイルや、それらをインストールするためのパッケージの形でしか提供されない。これら工業製品には様々な技術や創意工夫が用いられているが、その技術的情報を公開文献から入手できない場合が多い。従来の工業製品やソフトウェア製品に使用されている技術の分析、調査、確認は、すぐれた製品の開発に必要。しかし、この技術情報には、特許や著作権、意匠権などの知的財産権で保護されているものも存在し、そのまま使用すると非合法となる場合がある。
リバースエンジニアリングにまつわる問題は、行為そのものより、解明技術を不当利用する行為である。一律にリバースエンジニアリングを非合法化することは得策ではない。また、どうしても製品に組込まれた技術情報を非公開にしたい場合は、製品を手にするすべての人間と秘密保持契約を結ぶべき。
リバースエンジニアリングは、法的には合法でも、倫理的には許されない行為と考える技術者もいる。しかし製品の欠陥を発見したり、ソフトウェアのセキュリティホールを発見するためには、これらリバースエンジニアリング行為が、非常に強力な手法である事も知られている。
----------終了
私は、古参の部下から「課長、リバースエンジニアリングってのは何ですか。」という答えに、「基本的なところは猿真似、しかしその・・・」といいかけたことがある。即座に上司がきて、「そうじゃない。他社のいいとことを単純な真似でなく分析して技術向上の足しにするのだ」と答えました。話の持って行き方が悪かった。
またあるとき、懇意の知人から「学ぶ」は「真似る」と語源を一にすると聞いた。要するに他人のよいところを獲得する。(しゃれた服装・立場にあった振るまいなど)これ自体が学ぶ=真似るなのだと。リバースエンジニアリングもその意味では同じなのだろう。
また、ITの場合でもこのような活動が見受けられる。
---------引用(概略)http://e-words.jp/w/E383AAE38390E383BCE382B9E382A8E383B3E382B8E3838BE382A2E383AAE383B3E382B0.html
ソフトウェアやハードウェアなどを分解、解析し、仕組みや仕様、目的、構成部品、要素技術などを明らかにすること。プログラムの分野では、モジュール間の関係の解明やシステムの基本仕様の分析といった行為を含む。
 リバースエンジニアリングは、企業が他社製品の互換製品を作るために行なうことが多い。セイコーエプソンがリバースエンジニアリングによってNECのPC-9800シリーズの互換パソコンを開発した例は有名。企業の製品は特許や著作権が含まれているものが多いので、解析結果を利用する際には知的所有権を侵害しないよう細心の注意を払う必要がある。
---------終了
これらの活動は広義ではVE(価値工学)によるものも見受けられる。
----------引用 http://www.sjve.org/102_VE/index.shtml
VE(Value Engineering)は、製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、 システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法。1947年米国GE社のL.D.マイルズ氏によって開発、1960年頃わが国に導入された。 当初製造メーカーの資材部門に導入され、そのコスト低減の成果の大きさが注目された。その後、 企画、開発、設計、製造、物流、事務、サービスなどへと適用範囲が広がるとともに、あらゆる業種で活用されるようになった。業務改善、小集団活動にも導入され、企業体質の強化と収益力の増強に役立っている。
お手本のない新たな時代に企業が生き残るためには、現状改善型の努力でなく、現状を打破する革新が必要。 何をすべきか、どんな働きを果たさねばならないのかを常に見直し、製品やサービスの価値を高めていくその努力は欠せない。VEは、まさに価値向上のための技術である。
VEでは、製品・サービスの果たすべき「機能」をユーザーの立場からとらえて分析し、その達成手段について様々なアイデアを出す。アイデアを組み合わせたり、さらに発展させた上で評価し、その一連のプロセスを組織の力を結集して行い(チーム・デザイン)最適な方法を選択する。使用者優先、機能本位で考え、様々なアイデアを生かし現状を打破する。そのために衆知を結集することで、機能とコストの両面から製品やサービスの価値向上をはかる。
VEの適用分野は、購入資材費の低減・製品全体のコスト低減・製品開発段階に成果をあげている。 現在は、製品ばかりではなく、組立作業や機械加工、梱包や運搬などの製造工程、さらに物流業務への適用も有る。管理業務、間接業務にも適用でき、製造業のみならず、サービス業や建設業などでも導入されている。コストの発生するものすべてがVEの対象となる。
VEは、顧客に対しては、価値の高い製品や豊かなサービス、資源の有効活用により社会に貢献する。 企業は、それで適切な利益を確保すると共に、豊かなコミュニケーションと活性化した組織、 創造性あふれる企業風土を構築できる。VE活動に参画した社員は、個を尊重した創造力の発揮・チーム・デザインによる目標達成・目的志向の思考力が身につくことによって、仕事や生活のあらゆる場面で応用できる。
VEは、顧客、企業、社員の三者に満足をもたらす効果がある。
----------終了
日本の自動車業界では、米GM社がいすゞ自動車に対して指導した、ティアーダウンVEが広まった。TEAR DOWN は引き裂くこと。つまり部品構成を引き裂くようにばらばらにし、自社と他社の相当部品(組)を比較することによって過剰品質・過剰コストなどを排除する手法である。これも、ある種のリバースエンジニアリングである。
ところが、企業の製品は特許や著作権が含まれているものが多いので、解析結果を利用する際には知的所有権を侵害しないよう、別途調査を怠らず細心の注意を払う必要がある。リバースエンジニアリング自体は禁止されてなくても、結果として、他社の知的財産権を侵害すると、損害賠償や刑事罰を受ける。(参考:http://www.robo-labo.jp/modules/weblog/index.php?cat_id=26&start=5)また他社実施事例を他社製品の分解によって得た場合、自社の特許の侵害として特許庁に情報提供することは、現在自粛されている。

さて、モデルから形状データを起こすことをどうして「リバースエンジニアリング」と呼ぶのか?という事も見方によると考慮の余地がある。『「設計」サイドからの発想ではないか立体形状を考えるのにデータから先に作ることこそ「リバースエンジニアリング」』という見方も有るようだ。
(未了)
-----------課題-----------
(1)他社の製品を、自社で開発する製品の基幹部品として用いる場合、何を考慮する必要があるか。特許権、公知文献・・・・・・などを挙げ、それを問題とする理由を討議せよ。

(2)リバースエンジニアリングの場合は、自社の旧型品で技術資料が無いものについて調査することも有る。そのための項目をあげ、その内容を具体的に考えてみよう。

(3)リバースエンジニアリングとして、古いプレス加工用の金型を再度作成するという具体例がある。これは、金型の場合、製品に用いる金属などによってスプリングバック(ばねの戻り)などの課題が有るため、最終工程は手仕上げが多いからである。この場合寸法採取・データ化の方法にはどういう手法が有るのか調べよ。

(4)コンピュータープログラムを購入すると「逆コンパイル禁止」という条件を付託してから出ないとPCにインストールできないものが大半である。即ちこれはリバースエンジニアリングを商用で認めないのであるが、著作権の問題として考える他に、他の理由も有るのか考えよ。

|

« E233系の生産体制を検証する | トップページ | リバースエンジニアリング(2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100146/12320194

この記事へのトラックバック一覧です: リバースエンジニアリング(1):

« E233系の生産体制を検証する | トップページ | リバースエンジニアリング(2) »