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赤いランプ

 結構夜遅く(最終0:25)まで乗降があるバスターミナルの前に、私の事務所があるのですが、最近はバスの正面方向幕・側面方向幕とも発光ダイオードの黄色い表示になりましたね。まあ、系統が多いバス会社だとそのほうが管理が楽というのはごもっともですが、すこし残念なことがあるのです。
バスの構造をご存知の方なら気づかれると思いますが、バスの方向幕の大小・場所はともかく、車内から照光する構造の方向幕の場合、蛍光灯のほかに、黄色電球・赤色電球を配置してある場合があります。
これは路面電車時代からの歴史に依存したものですね。私の記憶がたしかだと、最盛期の路面電車では、最終電車の2本前までは蛍光灯で行き先表示窓を照らすことにしてあり、最終電車1本前は黄色い電球に切り替え、終電は赤い電球に切り替えをしていた記憶があります。幼いころ、循環系統に乗ったときは、運転中に表示を蛍光灯から黄色に、また黄色から赤色に変えていたという記憶もあります。
このごろのはポリエステルフィルム製ですから光の通りはいいので、黄色と蛍光灯(または白熱灯)での判定は附きますが、木綿布製の方向幕だと実のところあんまり判定しにくいのです。路面電車の場合、表示幕は布が多かったと思いますが、考えてみるとそのころは繁華街でも今ほど明るい「目くらましの」状況ではなかったから、そこまで神経質にする必要はなかったのでしょうね。
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他でも同じかという自信はありませんが、軌道線をバスで置き換えた経緯のあるバス会社では(黄色のランプはともかく)赤いランプは使っている気がします。横浜市営バスとか都営バス(都電は知らないんです。教示お願いします)京都市営バス、大阪市営バス、川崎市営バスとかは前身からこのような表示をしていたのだろうと思います。阪神電鉄バスなら阪神西大阪・国道線由来でしょうね。
それが関係してるのかは分かりませんが、臨港バス・神奈川中央交通・江ノ島電鉄は最終便の赤の表示だけはしていたのですが・・・。
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それが、発光ダイオード表示では保守性・視認性なども関係しているでしょうが、そういう表示の区分がなくなりましたね。もちろん最近は終バスの後に深夜バスというのがあったりしますので、そのような表示が意味がなくなっているという解釈かもしれないし、それ以上にバスがなくなる前に帰ろう・・・というよりバスがなくなったから車で迎えに来てもらおう・・・で携帯でTELということになります。電鉄会社の最新型の側面表示を考えると、技術的に出来ないということではないと推察します。だから、もうバスの最終便ということをことさら明示する必要がなくなったのでしょうね。
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そんなことがあったので、私はこの曲を聞いたとき、即座に路面電車を推察したのです・・・・短絡的かもしれませんね。
   赤いランプの終列車
作詞:大倉芳郎 作曲:江口夜詩 唄:春日八郎

1 白い夜霧の 灯りに濡れて  別れ切ない プラットホーム
  ベルが鳴る ベルが鳴る  さらばと告げて 手を振る君は
  赤いランプの 終列車

2 涙かくして 微笑み合(お)うて  窓に残した 心の温(ぬく)み
  あの人は あの人は  いつまた逢える 旅路の人か
  赤いランプの 終列車

3 遠い汽笛に うすれる影に  一人たたずむ プラットホーム
  さようなら さようなら  瞼の奥に 哀しく消える
  赤いランプの 終列車
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これは明らかに、テールランプですね、それも雪原の羽越本線を想像するといいのかも。いや 春日八郎は大正13年(1924)、福島県会津に生まれ、敗戦後間もないころ、歌手を目指して上京し、昭和27年(1952)のデビュー作『赤いランプの終列車』が大ヒットした・・・・ということですから、猪苗代付近のあの雪原をイメージすればいいのかもしれないですね。

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コメント

終車前の黄色灯というのがあるんですか?私が住んだことのある土地のバスでは終車前は緑灯だったもんで知りませんでした。また終車の赤灯に関しては、道路運送車両法でも車両前面の赤色灯火禁止の例外として規定されています。
深夜バスについては、川崎市バスでは深夜バスの終車前、終車でも緑、赤の表示をしています。この辺は事業者によって考え方の違いが大きそうですね。
発光ダイオード表示でも緑灯、赤灯はありますよ。ただ周囲に細い緑、赤の枠が出るだけなのであんまり見やすくないですが。やはりフルカラー表示に期待、ですね。

投稿: TX650 | 2006年8月23日 (水曜日) 00時50分

>道路運送車両法でも車両前面の赤色灯火禁止の例外として規定されています。

逆に、そのような規定が「例外規定」としてあることは知りませんでした。教示感謝します。

投稿: デハボ1000 | 2006年8月24日 (木曜日) 14時10分

自動車関連技術を業務範囲とされるなら、道路運送車両法などのレギュレーションは精読された方がいいと思いますよ。

投稿: TX650 | 2006年8月24日 (木曜日) 15時31分

>自動車関連技術を業務範囲とされるなら、道路運送車両法などのレギュレーションは精読された方がいいと思いますよ。

当面、自動車本体に関しての業務は鑑定業務のみになりそうなので、受託する考えはないのですが、そういう例規集みたいなのがあったらぜーったい読みたいです。
どうしてなのか?ですが、法令順守系統の書籍を蔵書として持っている人に出会ったことがないのです。(自動車関係の会社にでも見たことはないし、時々断片的に情報が伝わってくるだけです。)
まあ、高圧ガスのタンクを作るメーカーでも例規集もってないところあるんですよね。これは、さすがに1万円ぐらいの本を自費でかいましたがね。

投稿: デハボ1000 | 2006年8月25日 (金曜日) 13時59分

完成車メーカーの開発部門には、必ず何冊も置いてあります。まあこのひとたちと整備現場のひとたちが読まなかったら誰が読むのか?というのはありますが。

投稿: TX650 | 2006年8月26日 (土曜日) 10時26分

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