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メタンフェタミン(1)

最近、航空機や人工衛星などの事故案件を一寸探している。読めば読むほど深いものがある。ただ航空機技術ははっきり言って素人同然な上、飛行場のない道府県育ちでもあり、残念ながら遠出しなければ触れる機会がなかったということもありまして・・・・只、部品を作る工程などはまだ少しは見てるかなあクラスである。
ただ、飛行機という乗り物に関しては、事故解析などの知見が系統だってそろっていることもあるから、まだいいのであろう。資料として読んでいくと非常に「はまる」のである。今日は、その中で、社会人としての倫理概念として少し考えさせられる話をする。
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乙部綾子氏のブログhttp://ameblo.jp/otobe-ayako/を読んでいたら、気になる表現があった。
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2006-06-29 19:54:05
今日はこれから予定している会見にむけてのもろもろの作業、電話連絡におわれた一日でした。
以前の会社でも記者会見をやることは多々あったのですが、やはり環境が変わればやるべきことも変わるもの。
会場を決めて、段取りやお声がけさせていただくマスコミの皆様へのご連絡でほぼすんでいた今までのようにはいかないのです。だからこそ、今日の仕事は楽しかった!!仕事量がおおいからこその喜びってあるんですよね~。今日はそんな感覚を思い出すこともできて幸せでした。
最近なんだかとっても眠い…。 十分な睡眠はとっているはずなのにそれでも眠い。睡眠時間が著しく少なかった頃。 点滴を打ってもらいにクリニックへ足を運んだ際に、病院の先生に「寝なくても元気でいられる魔法のような薬ってないんですか?」と聞いていました。
この思いを常に念頭に、明日の仕事も頑張ります!
--------------終了
わたしは、以前から彼女の仕事ぶり(仕切り)をTVでみて、「この人骨があるなあ・・・」と思っていたが、新天地でも広報という立場でがんばってるのです。仕事中毒という見方もありますが・・・けど、たぶん彼女は生活全般にアグレッシブなのでしょう。
さて、こんな人でも「寝なくても元気でいられる魔法のような薬ってないんですか?」ていうぐらいのハードワーク状態、私も陥ったことがあります。そんなときはファイト~一発とかYンケルとかにお世話になるとかいうのがいいのでしょう。同僚がそのような状態におちいって、かつ手助けできる領域でない場合、そっと机上にこのような栄養剤をおいて帰ったこともありました。気持ちは分かる。
けどやってはいけないものもある。そんな誘惑に駆られる隙間に忍び寄ってきます、こいつは。

この前、所要で電車に乗ってましたが、京急各駅に漏れなく張ってあったのが、松浦亜弥のキャンペーン用ポスター。要するにSTOP!覚せい剤。(以下の文献は原典を秘す。原典には飲用手段などが学術的に明瞭に書いてあるため)
--------------引用開始
 覚せい剤とは、正確には、覚せい剤取締法第二条で指定された薬物の総称。英語では、覚せい剤に相当する用語がなく、Stimulants(覚醒系薬剤)には、アンフェタミンのほか、コカイン、リタリン、エフェドリン、カフェインなど中枢神経系刺激薬剤全てを含みます。覚せい剤という用語は、ドイツ語のWeckamin(覚せいアミン)に由来するようです。アンフェタミン (Amphetamine)様物質は、覚せい剤の代表ですが、一般には覚せい剤という用語は、アンフェタミン類と同義語として使用されています。化学品名は、フェニルアミノプロパン(アンフェタミン)、フェニルメチルアミノプロパン(メタンフェタミン)です。「覚醒剤」と「覚せい剤」を区別して、前者にはコカインなど広義の覚醒系薬剤を含め、後者をアンフェタミン系薬剤に限って使用することがあります。
化学構造の類似した多くの化合物が覚醒作用、幻覚作用、麻酔作用を持ち、まとめて、Amphetamines と、複数形で呼ばれます。この中には、アンフェタミンのほか、デキセドリン(Dextroamphetamine)、エフェドリン(Ephedrine)、リタリン(Methylphenidate)、エクスタシー(MDMA )などが含まれます。アンフェタミンは1887年にEdelemoにより合成さた。アンフェタミンは、自然界には存在せず、化学的に合成される。メタンフェタミンは1893年に日本の長井長義博士により合成された。これがヒロポンという薬。メタンフェタミンにはアンフェタミンの約10倍の薬理作用があります。日本で乱用されているのは、ほとんどがメタンフェタミンで、ヨーロッパで乱用されてきたのは、アンフェタミン。(ゆめゆめ欧州で覚せい剤がOKだからといって日本にそのまま適用するべからず
覚せい剤には食欲抑制効果があるために、ダイエットのために使用されることがある。また「やせ薬」の中に混入されていることがある。その危険性と流行性から、日本の薬物乱用対策上、もっとも重要視されている薬物。覚せい剤を使用すると、目が眩むような強烈な快感を体験し、やがてそれが、多幸感や高揚した気分に変わってゆく。摂取してから30分位は強烈な興奮と快感を覚えますが、その後は3時間から12時間位にわたって覚醒状態が持続し、その間、多くの場合、使用者は眠ることも物を食べることもできません。覚せい剤使用者は、多くの場合は、中枢神経興奮作用により一時的には気分が高揚し、自信が増し、疲労感がとれるように感じるが、効果が切れると激しい抑うつ、疲労倦怠感、焦燥感に襲われる
 また連用により、脳のドパミン系ニューロンが賦活され、幻覚や妄想などの精神病症状が出現。乱用によって攻撃的、暴力的傾向を起こしやすく、依存性が強く、長期の後遺症を残しやすいために、もっとも危険な薬物とされている。
----------------------引用終了

ここで、私の見聞きした事例を少し。
(A)赤帽運転手さん:「特急で立川から大阪吹田までこの箱を・・・」という客のたのみで、車のNoを教えておいて大阪に向かった。吹田インターから外に出たとき、いかにも・・・中毒の人が近寄ってきて、モノを渡すと一般の輸送代よりはるかに高い金を「つりいらない」と押し付けられて逃げた。幇助したのかと心配でならない。
(B)大学教授:戦後すぐ京大文学部に入った恩師の採った授業にて、ある教官は黒板を使わず、ノートも見ずとうとうとしゃべる。ただ時々トイレに行ってきますからとかばんを持って室外にでる事があった。あるときからその授業は休講になり、単位は無条件で出たが、この教官は戻ってこなかった。
(C)特攻隊の分かれの杯の時、同時にヒロポンを配布する事例があった。多くは抹茶に混合された形で打錠されたものが配布されたため、「特攻玉」と呼ばれた。
(D)工場動員の工員に断続的に配布する事例もあった(特に夜勤の場合)。しかし、使用後の嫌悪感(鬱状態)があるため、浸るものと断るものに2分された。動員された生徒に支給されたり、一時的にせよ発明などに有効ということで、研究機関に支給された事例もある。
(E)当時の宣伝ビラ(今で言うレセプトだが粗末なもの)には、「本邦 長井博士の開発したものにて」・・・という文章で始まり「陸海軍御用立」と書いてあるものがある。長井博士はなくなっており、むしろ権威付けのためにつかわてるのかも。

こうみると、この薬剤の効果のところのみに目が行ってしまい、その副作用を隠蔽して(か気がつかないか・・・であるがそれはなさそう)いるのではないかという倫理感の欠如か、集団行動の中で情報の隠蔽が意識・無意識にあったと疑わざるを得ない。

------------------引用開始
 大量、長期にわたってアンフェタミン使用を中止(または減量)すると、数時間から数日以内に不快な症状が見られます。これを離脱症状と言います。通俗書や古い(1980年代以前)専門書では、「覚せい剤では、離脱症状は見られない」と書いてあることがあります。
覚せい剤の離脱症状としては、疲労感、鮮明で不快な夢、過眠(または不眠)、食欲亢進、精神運動制止(または興奮)などが見られます。覚せい剤は精神的依存性が強いので、いったん始めると、止められなくなります。また、耐性形成が強いので、同じ効果を得るためにどんどん量と回数が増え、コントロール不能になります。またそのために薬物購入費用が急速に増えます。暴力団や売人が、最初の数回はただで覚せい剤を与えることが多いのは、このことを見越しているからです。

---------------------------------中断
薬剤を容易に扱うということ、また支給されていることを注意しなければならない。もし覚せい剤のこのような問題が膾炙されずに、よしんば乙部さんに「はい(はーと)」といって渡す医者がいたら・・いや陸海軍御用立という名義があったらいるかもしれないのだ。
さらに、今は闇ルートで青少年に広まる可能性も有る・・・というかそのような現実がある。

--------------------------------引用再開
第3次覚せい剤乱用期(1998-)の特徴として、①乱用者が従来の成人層から青年層、中高生に広がりつつあること、②静脈注射法に代わる過熱吸煙法の普及、③携帯電話を使った入手方法の普及、④「覚せい剤、シャブ」に代わる「エス」、「スピード」などの呼称、などが挙げられます。
一般には1回の使用で5-8時間、ハイの状態が続きますが、効果が切れると激しい抑うつ、疲労倦怠感、焦燥感に襲われます。また連用により、脳のドパミン系ニューロンが賦活され、幻覚や妄想などの精神病症状が出現します。覚せい剤は乱用によって攻撃的、暴力的傾向を起こしやすく、依存性が強く、長期の後遺症を残しやすいために、もっとも危険な薬物とされています。覚せい剤を4、5回以上使用すると、いわゆるハマッた状態になり、止めるのが困難になります。3、4カ月使用すると幻聴、幻視などの幻覚が出現し始めます。5年以上使用すると、完全な精神病状態になり、使用をやめても、フラッシュバックなどの後遺症が残る可能性が高いと言えます。もっとも、使用量、使用期間と症状の関連には極めて個人差が大きいようです。初回使用時に、幻覚や妄想の出現した例を経験しています。だから、1、2回の使用なら安全とは言えません。ほとんどの依存者は、1回だけと思って使用し始め、すぐにやめられると思いながら、やめられなくなっている、ということを知ってほしいと思います。
--------------------------------終了

はあ。(溜息)
ここまで、述べていったことは、すでに知られた論かも。しかし、これの功罪を調べずに、単に軍やそのバックボーンが、薬を用いることを勧めていたという、事実・・・これは過失というよりは、もう本当は確認責務の放棄であるか・・・が、60年前にあったということを知って、一歩はなれて卓観的に見る習慣が必要なのだなと考える。
もちろん長井博士がどのような理由でこの研究をしたのか、問題意識があったのかを問うことは無理であろうし、明治・大正時代の薬学普及に貢献した立志の人、世界トップレベルの研究者として有名な人であることはどうも免れない事実である。彼の開発したエフェドリンという喘息用の治療薬を、さらに変性したものが、どうもメタンフェタリンらしい。
さらに、長井博士は昭和3年逝去、このヒロポンが発売開始されたのは昭和16年。とするとだ・・・もしかすると国が国情に乗じて故意によい点のみを喧伝し、悪いところを隠蔽したという行為自体、あるかもしれない。こういう行為はもしかしたら他にもあるのでは・・・なんて考えてしまう。この防護策は己自身にしかありえない。
加えて、近年北朝鮮国内ではヒロポンが流通しているらしく、日本への密輸入もかなりある由。一方国境を越えた偽満州国(異見もあろうがとりあえずこの表現で)ではアヘンの流通に相当手を焼いていたという事実もあり、この場合は偽満州国自身がアヘン窟を管理して規模を縮小していく手法をとった。ああ、それなのに、同じような薬剤問題がありうるものを、よりによって日本が統治していたからか、北朝鮮地域で技術が使われ、その弊害が議論にならず、「風邪薬と同等の扱いで」粛々と生産されているのか、悩みは尽きない。ただ、「全てのものは毒であり、毒でないものはない。用量こそが毒と薬を区別するのだ」放浪の天才医者パラケルススは、こんな言葉を残していると聞く。それもまた真実。『毒薬』というのは、毒になりうる薬ということ。人によって自立的な「コントロールが難しい薬の一種」ともいえるものだ。
(続く)
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(注1))北朝鮮が密輸事件に関与[共同通信社:2006年07月21日 21時50分]
 5月に警視庁が摘発した暴力団幹部らによる北朝鮮からの覚せい剤大量密輸事件について、警察庁の漆間巌長官は21日、「北朝鮮が国家的に関与した」と発言、日本の警察トップとして北朝鮮の国家機関の事件への関与に初めて言及した。事件は韓国籍の禹時允容疑者(59)らが2002年6月~11月、北朝鮮の貨物船が日本海の海中に投下させた覚せい剤を漁船で回収する手口で、4回の大量密輸を実行。

(注2)長井長義(ながいながよし)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E4%BA%95%E9%95%B7%E7%BE%A9
長井長義(ながいながよし、弘化2年6月20日 - 昭和4年2月10日)は、徳島県出身の薬学者。エフェドリン(喘息の治療用)の発見者。日本薬学会初代会頭。日本薬学の開祖。明治時代の薬学に貢献した。明治薬科大学の創設、日本女子大学や雙葉学園への設立協力と化学教育の推進など、女子教育の向上にも貢献した。

(注3)正規実験用の入手
メタンフェタミンは、交感神経興奮剤(中枢神経刺激剤)。覚醒剤の成分の一つ。
分子式C10H15N、分子量149.2。第二級アミン
化学名・N-Methyl-1-phenylpropan-2-amine

現在、覚せい剤取り扱い免許などを取得すれば、大日本住友製薬(株)より“塩酸メタンフェタミン(ヒロポン)”は、入手可能である。ただし薬価は専門家向け書籍でも記載がない場合が多い。(治療目的・研究用途)恒久的な治療のための動物実験は、ごくまれに行われている。この市販されているメタンフェタミンはd-体であるが、l-体やdl-体も覚せい剤として指定されている。参照(http://www.e-pharma.jp/dirbook/contents/data/prt/115100AA1022.html

(4)効能評価について
ヒロポンが開発・特許などの知的所有権が確保されたのは日本だが、覚醒効果などの症状が確認されたのは、長井先生の留学先でもあったドイツだそうな。ヒットラーが使っていたという話もあり。

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コメント

 トラックバックありがとうございました。そして、いつもコメントを下さってありがとうございます!

 覚醒剤の弊害、痛いほど伝わりました。私は、精神障害を持っており、毎日薬を飲んでいます。勿論、国に認められた薬です。ただ、そういった薬も、正しく服用しないととんでもない事になってしまいますよね。また、これらを服用して、その副作用に悩まされている人も中にはいます。

 ホンの少しの快楽が欲しいが故に、覚醒剤に手を染めてしまう人がいる、また、それを言い方を変えて売る人がいるという現実…。改善しなければなりませんね。

投稿: ゆげやかん | 2006年10月12日 (木曜日) 19時05分

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