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破滅型芸人

作家・芸人さんのなかに、破滅型という自分を削って仕事を創るひとがいる。自己犠牲によって笑いを取ったり、ストーリーを体験していく刹那的なのもある、漫画家の吾妻ひでお氏が失踪生活・アル中収監の経験を書いて評価されている(しかもこのトリガーは1本の原稿を落としたからだそうである)が、そういうパターンはまんざらありえないことではない。私小説にもそのパターンである。太宰治など典型例だな。
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芸人の中にも、面白いけど、これ地でやってるの・・という方がいらしゃる。(もっともこれは芸人の考え方を示すもので、悪いということではない)。坂田利夫氏なぞそれを突きつめて「アホの坂田」で全国どこでも通用するようにまでなった人材である。横山ノック氏はまた色々なエピソードがある。有名な話として参議院議員の時「東京駅の駅弁がなぜまずいのか・・・」という質問をしたというのでアホバカ扱いされていた。(弁護すると、この後、駅弁の販売権の限定は自由競争でないからで、もう規制が時代遅れでないか・・・という趣旨だったようである。そこまで話できればこれは説得力あったと思う
萩本欽一氏は、あるときジミー大西という芸人が非常にボケがうまいと考え、師匠の明石屋さんまに説明してしばらく面接を行った。しばらくして出てきた萩本氏はひとこと「天然だね」というコメント。(以降これが「天然ボケ」の語源となる)そのジミー大西氏が、その後絵画の部門でで活躍しているのは、有名な話。
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破滅型の芸人というのは、実に多い。最もそれで収監されたりする例はまずいだろうが、そうでもないクラスでミスをする例はおおいのである。横山やすしなんぞは典型例であるが、それを源にして芸を構築していく例もあったようである。桂春談治・桂きんしなぞも人気者であった一方、芸人の破天荒さを示してくれた。件の某山本氏も今までの言動/挙動から見て破滅型なのではないかと考える。(ただ、事情聴取からすすんでいないのは、相手の落ち度もあるのかもしれませんね)
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ところでこんな話を聞いた。
(1)芸人が30人ぐらいバスに乗って旅行に行った。途中でアミューズメントパークによったが、集合時間になってもだれも帰ってこない。「芸人は全く時間を守らない」とADが怒っていると、ただその中で唯一車内で服をかぶって寝ていた明石屋さんまに、「芸人に時間を守れというというのがまちごうとる。社会性がないから芸人をやってるんだ」と説教された由。
(2)桂春談治の放蕩ぶりは、すごいものである。特注・専用の朱塗りの人力車であちこちの演芸場・宴会・妾宅を回っていた。
(3)横山ノックが一度参議院全国区で落選したことがあり3年間、寄席で「政治漫談」をしていた。とりをとっていたりした。TV中継でみたのは、「政治の問題を語る・・・それを彼流のユーモアある解決法を提案・・・(これを3回ぐらい提案)・・話が最高潮に達したところで、後ろの緞帳を落とす。そこには大きな板書きの国会議事堂の絵。・・しばらく気が付かずに話しているが客席の反応を見て、後ろを振り返り、即座に泣き崩れる。そこで緞帳が下りる。(おいおいである)
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ところがTVに出ている人は1流で、間違いがないものという意識がなぜか付いてしまった。したがってとんでもないコメントをする「専門家」の発言を信用してしまうのだろう。とにかく、入る情報を査読する技能の必要性がいる・・・それだけの知識をみなが身に付けなければならないというのは、知的水準の高さを示す反面、プラットホームが高いやりにくい世間でもあるわけである。

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コメント

破滅型芸人として抜いちゃあいけない人を思い出した。
当代の快楽亭ブラック!

投稿: デハボ1000 | 2006年7月28日 (金曜日) 23時01分

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