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山谷あり媚びへつらいあり

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日産・ルノーとの提携、GM会長が反対へ…米紙報道(読売新聞)
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は5日、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)のリチャード・ワゴナー会長兼最高経営責任者(CEO)が日産自動車・仏ルノー連合との提携について、7日の取締役会で反対する見通しだと報じた。
 同紙によると、ワゴナー会長らGM経営陣は、日産・ルノーとの提携の効果を疑問視しているほか、大株主である米投資会社トラシンダを率いる著名投資家カーク・カーコリアン氏が日産のカルロス・ゴーン社長と直接会って提携を提案したことが、手続き違反だと考えているという。
[読売新聞社:2006年07月06日 14時06分]
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カルロス・ゴーン氏もますます意気盛んですね。
普通、日産/ルノー側が、どこに経営統合のメリットを見出すのかが普通の筋であるが、私はひねくれているので、GMから見て、この提案にどんなメリット・デメリットを見出しうるかを考えて見たいと思う。
(1)GMから見て、日産/ルノーの技術がそんなにほしい技術であるのか。
  生産方式や、人材活用法などにそれなりの特徴が見出せる。なにしろこの2社をしゃんと立ち直らせてきたという実績は語れると思う。しかしGMのように客層・バックグラウンドがかなり異なったところに沿わせていくことがGMサイドで出来るのか。また、技術面でもいまひとつぱっとしないGMに対し、日産/ルノーの技術面を吸収する謙虚な素地があるのか。
(2)提携先市場の重なりで、かえって負のスパイラルに陥らないか。
  特に、デルファイなどを潰してしまった結果、基幹部品の技術力が空洞化・コスト競争力が低下している状況と聞く。GMは最近はGr化を外すという、一時の日産の状況に似た行動をしているが、それは、基本となる技術をしっかり「社内共有」しているからこそできるわけである。今、それがGMにできている事か?(ここは私見であるが、デルファイを外してから、デルファイ倒産で負債を抱えた会社などもあり、素直な購買能力の向上が期待できるのだろうか。)
(3)トヨタを敵に回すことについて
  明らかにこの点は、デメリットである。もちろん、ルノーも日産も技術はしっかりしたものを持っているから、提携して即技術的な問題が生じるとは思えない。むしろ懸念されるのは、事業がこう浮つくと、そのために協力してきた、かなりの周辺業者を敵に回すことになるし、今後技術提案をしようという気にはおきなくなる。(それよりも、元々GMは技術提案を聞く姿勢が弱いとも聞く
(4)販売網・メンテナンス網の構築はできるのか
  トヨタともっと密着しても同じであるが、統合による大きなメリットはなく、どう整理するかという方向に傾くであろう。(だから、これに関してはどっちをとっても同じである)
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まあ、技術屋の端くれとはいえ、私の場合自動車の開発技術という意味では本質を分かっているとは言いがたいので、この程度にとどめておくが、一般の会社の場合、会社が崩れかかったときにどうなるかを考えると、明らかな挙動が見えるのだという人がいた。本当かなあ?
(1)顧客に対し空理空論を吐いた、対策を出す。
(2)突然、異業種への転換を言い出す。そのために新規の設備をかったりするが、使えないでぽしゃる。
(3)そのくせ客のニーズがいまいちつかめない。仕方がないので在庫処分の価格ダンピングが出てくる。
(4)顧客・取引先に対し手形サイトの延長など、相手先に不利な条件をのます。

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これは、役員会がまともに機能していない。詰めが甘いということと等価だと思う。そういうことを考えると、中古電車を買ったが、買ってから橋梁の強度不足で運用できず、高い買い物になってしまった。とか、使えたけれども、もうそのときは債務超過であったとかいう会社もあった気がする。もっとも民事再生法を使って見事復帰を果たした会社は、概してこのようなことは無いと思うが・・・
いずれにせよ、GMは縮小化して生き残るのか、提携に走るのかはどういうこともできない。しかし 大株主である米投資会社トラシンダを率いる著名投資家カーク・カーコリアン氏が日産のカルロス・ゴーン社長と直接会って提携を提案したこと 自体が、GM社内問題を対処しようとして、結果として分派活動をしているということだとおもうと、落胆を禁じえないのである。
私には、悪いストーリーにならないことを祈念するしかできないけど。

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コメント

確かにカーク氏は経営陣を更迭して、新経営陣に提携交渉をさせるのがスジですね。
あと文中(1)(2)の表題と中身が合っていない(両者が混ざっている?)気がしますです。

投稿: TX650 | 2006年7月 6日 (木曜日) 20時07分

>中古電車を買ったが、買ってから橋梁の強度不足で運用できず、高い買い物になってしまった。とか、使えたけれども、もうそのときは債務超過であったとかいう会社

この事例は、1994年の廃止直前には、撮影禁止令など企業姿勢が問われてもおかしくない状態に陥った、和歌山の某中小私鉄でしょうか(爆)。

GMの行き着く先はいかに・・・。

投稿: 栃木路快速 | 2006年7月 6日 (木曜日) 20時28分

TX650さま:ご指示のとおり「あきらか」にこんがらがってましたのでストーリーを整理しました。
栃木路快速さま:そのとお(以下自粛)

投稿: デハボ1000 | 2006年7月 6日 (木曜日) 22時31分

http://blog.goo.ne.jp/ohmaelive/e/2614e1c55025fabbddd325daee3aa047
カーク・カーコリアン氏が率いる投資会社トラシンダが4日、GM株の4.95%に当たる2800万株を公開買い付けすると発表。持ち株比率を現在の3.9%から8.84%に高める方針。・・私はGMを解体するつもりではないかと思います。GM株を買っておいてGMACやMORTGAGE、INSURANCEを全部外に出せば大きな利益が出ます。その代わりに業務提携でGMのものを使わなければいけないということを言わせておいて、車の製造の部門だけを捨ててしまう。カーコリアン氏というのは、いわゆる解体屋ですから、たぶん目的はそこでしょう。

というのが大前研一氏の意見ですね。他の事例の履歴からするとやりかねない気がする・・・(泣)

投稿: デハボ1000 | 2006年7月 6日 (木曜日) 23時59分

GM解体、そうなるんならそれはそれでいいんじゃないんですか?ある意味あの会社の役割は終わったような気もしないでもありません。

投稿: TX650 | 2006年7月 7日 (金曜日) 19時17分

そこで変なJAPANバッシングがでないなら、いいのでしょうね。

投稿: デハボ1000 | 2006年7月 8日 (土曜日) 15時14分

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