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教諭の一言

とうとう事務所でPCを前に寝てしまった・・・・
---引用開始---
教諭が赤ちゃん殺せると発言(共同通信)
 奈良県橿原市の市立八木中学校の男性教諭(44)が、理科の授業で「圧力」の説明をする際に「赤ちゃんの頭蓋(ずがい)骨を押せば殺せる」などと発言していたことが1日、分かった。市教育委員会は、事実を確認した上で処分を検討する方針。同校の松田良司校長は「命の大切さを教える立場の教諭の発言としてショックを受けた。生徒に誠に申し訳なく思う」と話している。[共同通信社:2006年06月01日 09時25分]
---終了---
圧力容器とか爆発というものに関連する人間としては、どういう意味でこの先生が説明を使ったのかわからない状態で言いますが、処分に値するのかなあと、不思議に感じました。
以前にも書きましたが、圧力というのは非常に怖くて、ガス漏れがあった場合、微小開口部を指で押さえられるのは2BARが関の山です。人間に対して圧力を制御するというのは、結構危険を伴う行為です。(ボイラー技士の資格もそこですよね)さらにそこから回転動力を取り出そうとすると、これまた別の危険が伴いますな。(巻き込まれるとか、バランスが悪いと吹っ飛んでいくとか。自重1トンの回転機がフライホイールバランス設計を間違えたため、回転をさせたらすぐ空中浮遊したという、怖いのを見たことがあります。)もし、そういう意味で圧力・圧力制御の重大かつ危険なる事を教えるために、また人体に対する重篤な影響を教えるために、言ったとし、それを「命の大切さを教える立場の教諭の発言としてショックを受けた。」と解した生徒が居たら、その子供が断片的にしかものを見ていないのでは・・・とおもいます。
とはいえ、この先生ももう少し表現に配慮がほしかったですね。大人でもみぞおちに圧力(というか殴打する力)を与えたら問題になるとかいう表現ならよかったのかな・・・。
なんかいままでのことがこの先生にあり、それで処分・・ということもあるのかもしれませんが、それはこの報道だけではわかりませんし、詮索するべきでもないでしょう。
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15:10追記
保護者からの通報もあったようですな。
---引用---(ASAHI..COM)
「頭押せば赤ちゃん殺せる」中学教諭が授業で発言 奈良 2006年06月01日11時37分
 奈良県橿原市立八木中学校(松田良司校長、994人)の男性教諭(44)が授業中、「生まれたばかりの赤ちゃんの頭蓋骨(ずがいこつ)を押せば殺せる」などと発言し、保護者らが同中などに抗議をしていることが31日、わかった。市教委の調査に対し教諭は「殺せるという表現を使ったかもしれない」としており、市教委は「不適切な発言」として処分も検討している。
 市教委や校長によると、30日4時間目の理科の授業で、男性教諭が3年生の1クラス約40人に対し、圧力で物体が変形する仕組みについて説明した。
 保護者によると教諭はその際、「赤ちゃんの頭蓋骨はてっぺんがつながっていないので、この部分を押したり、針を刺したりすれば、殺すことができる」などと話したという。気分が悪くなった生徒もいたとされる。
 生徒から伝え聞いた複数の保護者が31日午前、市教委と同中に抗議。校長が事情を聴くと、教諭は「押すと死んでしまうと言うつもりで、殺せるという表現を使ったかもしれない」などと話したという。
 市教委学校教育課の中西秀明課長は「事実なら、成長過程にある子どもに対しては教育的配慮に欠ける表現で不適切。処分の対象になる」としている。

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コメント

こんにちは。どのような文脈で圧力を説明したのかが気になるところです。圧力をきちんと理解することは理科の学習でも重要な事項だと思いますが、「大気圧」のことは多くの方が知らずに生きているのだろうと思います。「水圧」の方が、まだ理解が得られるかもしれませんが、高校1年生の流体の授業で「深海魚はなぜつぶされないのか?」という質問に答えられる生徒はほとんどいません。。

投稿: KADOTA | 2006年6月 2日 (金曜日) 20時52分

理工系・技術系的なことばの使い方が、そうでない人々の情緒的な受け取り方と齟齬をきたすことはよくあるので注意が必要ですね。理工系の側で、ある意味別の言語だと認識して話したほうがいいのかもしれないとすら思うことがあります。

KADOTAさん
「深海魚はなぜつぶされないのか?」に正確に答えられる人は、大人の技術者でも実のところ少ないかもしれませんね。
理科(や数学)の教育が、現象とその原理の理解ではなく、受験のための公式・解法の暗記に偏ってしまっているところにも問題があると思います。

投稿: TX650 | 2006年6月 3日 (土曜日) 12時21分

言い方の問題といえばそれまでですが、中3といえば、結婚を考える女子が居てもいい時期(実際居るかは別問題)それぐらい人体というものは注意しないと怖いよ・・・というストーリーを込めるとかする方法もあります。こういう余談で、科学が身近になり(この場合は生活の知恵にもなり)ますがね。
気持ち悪くおもうのはわからぬでもないですが、この場合相当これを強く訴追する生徒の父兄も居たわけですし、いちいちこの話で気持ち悪くなるというのもねえ・・・とおもいます。
もちろん教諭のストーリーの持って行き方が一寸悪かったなあという反省は否めません。

投稿: デハボ1000 | 2006年6月 4日 (日曜日) 16時13分

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