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ハレーション

多摩地区のお得意さんのところでセミナーを行ったかえり、立川まで車で送っていただいた。
時間も6時。立川駅南口の串かつやさんに久しぶりに行くことにした。お任せで揚げてもらえ、店は国立にある本店からのれんわけした若い店主がやっている小さな、ジャズのかかるしゃれた店である。
ところで店に入ったのが6時過ぎだったのだが、最初の客だったらしく・・・奥のほうで傘をさしてなんかやっとるなあと思ったら、なにやら商品の盛り合わせを写真に撮っている。撮ってるのは30台前半のプロの写真家、それに営業の人が付いてくる。
それにあわせて、店主はいろんな仕込んだものをあげており、何皿かを盛り付けている。それを撮っては、店主が確認している・・・てことはこれはデジタル写真なんですな。
なんでも、
1・ビール会社のサイトに載せる材料を取っている。この店は店構えよりメニューが凝っているのでそれを中心に構成している。
2・お店のCMという形でなく、あくまでビール会社の宣伝である。したがって店のほうには割引チケットなどの情報開示は必要ない。
3・5月ぐらいから乗るらしい。携帯から見る場合には先頭に持ってきたりという細工が出来るが、それは店としてはあまりする考えがないようだ。(キャパがないからだろう)
4・宴会向けというより酒にこだわりのある店が中心だそうである。(その店は、樽ビールはともかくギネス・黒糖焼酎などをそろえたりと多少こだわりを持ってやっている。チュウハイがないのもそれでらしい)

ところで当方は、写真については触らなくなって15年ほどたつし、携帯電話にカメラがないものを使っていることもあって、あんまり気の利いた話ができないが、そのメカに関してはほとんど垂涎なところがある。
デ「最近はもう、普通の銀塩写真でのお仕事はないんですか」
写「広告写真の場合、ほとんどデジカメですね。サイトにのぜることを前提としてますから。」
デ「ほー」
写「もちろん刷り物でも使うんですけど、それにしても色調調整などを考えるとデジタルになるでしょうね」
デ「門外漢なのですが、やっぱりプロ用だと写真機本体もいいお値段するでしょう」
写「私どものは100万円ぐらいという人もいますが、これはそこまで高くないです。」
デ・店主「ほー。」
写「ただ最近は、デジタルで補正したりしますから、手戻りで取り直しということが減ったのはありがたいですね」
デ「レンズに凝る方もいらっしゃるでしょう」
写「いやー。そうしたいんですよ私も。けどですねコネクターが合わないのでなかなかうまくいかないし、メーカーもあんまりそのような事は考えていないような気がしますね。あまりおもしろくないんですけどね。」
デ「そうでしょうが、結構タマを変えるとぼやけ方が違うというような味もあるんじゃないですか?」
写「そうなんですよ。そこそこの人になりますと、ロシヤ製のとかウクライナ製とかを持ってくるといいなんていうんですよね。広告写真の場合はあんまり考えないですが、風景写真の時(段々面白くなったらしく椅子に座り始めた)なんかだと、つけたいけどつけられない(ネジが合わない)というのでなんとなくおもしろくないんですね。」
デ「そんなときはフイルムにもどったりするんですかね?」
写「いや、最近はそうしないようにしてるんです。大量にフイルム枚数とかを気にせず連写できるいうのも強みですから。しかも時間的ロス無しに評価出来るというのはいいですよ。」
店長「それは意外ですね」
写「でもね、やっぱりこだわる人はこだわり、他のカメラのタマをくっつける人いるんですよ。だからコネクターを工場に特注で作ってもらい、また、ああいう精密なネジを作る関係から、お頼みするところも限られるんですよ。またそういう人に限って、見たことのないレンズもってきましてね。ロシアのなんか軍用のなんでしょうけどね、結構おもしろい味がでるんですよ(といって店主の出した生ビールをごくり)。私もおカネができたらそういう方向も考えてるんですけど、まずお金がねえ(一同笑)」
店主「まあ、そのようなのもあるなら、おもしろいでしょうね。」

まあ、やんごとない方のだんな様の東京都職員のかたなどは、古いカメラがお好きという話。世界では有名な機械部品表面処理の会社も、そのはじめはカメラのシャッター関係の無潤滑摺動用表面処理がメインと聞く(たまたまその処理会社とは以前お付き合いがあった)。カメラがちゃんと作れるというのは、その国の機械技術のレベルを概念的にしめすという人もいるぐらいですからね。
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昔、自分たちの設計した製品をカタログに載せるために、写真館に製品を持っていき撮ってもらうことがあった。一つの製品はグリーン半つや 他に・つやありグレー・つやありクリームとある。10何年前のことだから銀塩ですが、カタログ写真ですからね。ただ、ツヤありというのはなかなか撮りつらいそうで、ハレーション防止スプレーというのを散々ぶっ掛けて写真を撮っていただいた記憶がある。しかもフイルムは専用のもの(リバーサルだったようだがそこのところの記憶がない)を1つの製品に対して100枚単位で写している。
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さて店に戻って、
さすがに、食べ物にハレーション防止スプレーはかけないのだろうなと思っていたら、写真屋さんが帰ったあと、写真用に揚げた食材を引き上げている。バイトの人に「ちょっと揚げを軽くしてあるから、食べてみてごらん」と店主が言っている。さっき私の分と一緒にえびを揚げてもらったはずだが、????
店主は気がついたらしくこんなことを言っている。
「写真撮影用でしょ。おなじ揚げ色をつけても暗く出てしまって、おいしく見えないそうなんです。ですから、わざと軽めに揚げてあるんです。ごぼうなどは特にそのところが微妙なんですよ。」
「お客さんのは少し前に入れておいてその点を調整してますよ。実はパン粉が変わっても色合いが換わったり、一日の間でも油の使い方で色が変わるので、早いうちに写真屋さんにきてもらったんですよ。その方がいいと思ったんでね。」

職人だなー。この店主。

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コメント

デジタルフォトでもレンズの「味」を追求しているひとたちがいます。一例を紹介しておきます↓。
http://chuten.blog17.fc2.com/
オリンパス主導で近日中に松下も製品を発売する「フォーサーズ」規格は、デジタル一眼レフとしてはアダプターでオールドレンズの味を楽しみやすいシステムです。ただ厳密な性能ではデジタル専用設計のレンズにかなわない、というあたりは上記ブログでも詳しく述べられていますが。

投稿: TX650 | 2006年4月20日 (木曜日) 00時50分

そうそう、改めてよく読んで気が付いたんですけど…
おっしゃっているような被写体の表面反射を「ハレーション」と呼ぶのは誤用で、正しくは、強い直入光がレンズ面で反射することによって生ずる像(ゴースト)のことです↓。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
これを防ぐためにレンズ前面の斜め上に手や物をかざすことを「ハレ切り」と呼んだりします。

それから交換レンズを異種のカメラボディに取り付ける部品を「コネクター」とは通常呼びません。上に書いたように「アダプター」(マウントアダプター)と呼びます。
(コネクターだと、もともとのレンズとボディの組み合わせでも必要そうな感じですよね)

投稿: TX650 | 2006年4月23日 (日曜日) 23時56分

ちなみに最初に出てくる方の「コネクター」の意味だと「マウント」(レンズマウント)です。コネクターというのは一般的に、電気配線とか配管とか、なにがしかのものを「流す」接続個所を呼ぶような気がします。

投稿: TX650 | 2006年4月24日 (月曜日) 00時03分

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