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読売新聞:2006年03月28日について

引用
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飛び降り自殺か、姉歯元建築士の妻が死亡(読売新聞)
 28日午前5時50分ごろ、千葉県市川市富浜のマンション駐車場で、女性が血を流して倒れているのが見つかり、マンション管理人が119番通報した。
 行徳署の調べでは、女性は、マンションなどの耐震強度を偽装した姉歯秀次・元1級建築士の妻(49)。全身を強く打っており、約1時間半後に死亡した。
 マンションから飛び降りたらしく、同署は自殺とみて調べている。遺書などはなかった。
[読売新聞社:2006年03月28日 16時46分]
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こうなると、いったい誰が「被害者」なのか、「未必の故意」なのかとかいう議論は不毛に思える。本件そのものは職業倫理的には非常に問題あるということは事実なのだが。
これを見て、非常に動揺してしまった。
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3/30 ここに追記します。
かつて、松下幸之助氏は戦後混乱期の惨状をみて、部材の供給の充実化が日本人の生活改善の育成に一助となすと考え、PHP研究所をおこされたと聞く。(そればかりではないことが後にわかってくるが・・・)志、由としよう。
また、姉歯氏の家族は決して(自動車以外は)恵まれた環境ではなく、特に奥様はかなり重篤な病であるとは聞いていた(神経依存というのもあるが未確認)。このような状況で、個人事務所を一人で切り盛りするという任務を負った主人が、なにがなんでもという考え型で仕事の中に顧客ニーズ(注意:顧客と言っても建築がわかっていない方がほとんど)を取り込まなければならなかったのは、実は工業高校卒のたたき上げの1級建築士(これ自体相当な経験者であることは知っておいてください)、経済設計と言った実は法規逸脱であったわけである。
これ自体が、彼の罪状を軽くする訳でもないが、おすに押せぬ状況に、このような技術的キーマンを追いつめなければならない、建築・土木業界のシステムの構図と、かれの図面を見ていた筈の認証会社、技術士(監督責任があります)の指導はあったのか、できなかったのか、しなかったのか。
この事例は今までの事例と異なり、仕事を真っ当にとり生活をしようとする技術プロフェッショナルに対し、それを使う「お客様」が「指令塔」に化けていた訳で、非常に暗闇に足を突っ込んで抜けないが如き、真綿で首を絞めるという行動、実に技術倫理史にとっては負のエポックメーキングな所である、それが辛い。

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