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リテラシー教育のニーズ

この何年か、私の場合1月はどうしても体が動かない。昨年この時期は自宅療養をしていた。寒いのがいやと言う訳では全くなく、スキーなど好きである(最近こそやらないが)。とはいえ用務もあるので、ちょこちょこ都内に出かけている。展示会・特許庁・役所・学校・・・まあ、なにやってるんだか。
ところで、三田(田町)で、①爆発防止に関わる文献②メンタルヘルスの厚生労働省における検討内容、を調べてきた。そのあと、三田線→目黒線と乗って、東京工大大岡山キャンパスに新設された「ものつくり教育研究支援センター」にいって、展示中のロボットやその他の教育展示を見てきた。中では展示物の電源工事などが行われている状態で、工事関係者以外は2人ぐらいしかいらっしゃらなかった。(平日の15時ということもある)
各学科の講義内容のなかで、特に人材教育に関わる面を強く打ち出しているところ、また学外の人との交流体験を尊重されているようで、バックボーンである大田区のモノ作り構想を考えても、なかなか面白い試みである。

ところで、一角に「機械工学リテラシー」という授業で、学生さんたちが作ったポンポン舟が沢山おいてあった。コイル状態に銅管を丸め、そこに配置したろうそくを用いて熱エネルギーを推進動力に変換するものである。大学で作るというものではないように思うのだが、・・・・逆に、受験勉強という「答えが分かっているもの」に精通したであろう生徒に取ってみて、このようなものからその動作原理を読み取るという訓練なのだと解釈した。(年寄りの昔話になるが、)私も小学校のころこの舟を作った経験もあるし(但し、不細工な代物ですが)、安易な話だと学研の「科学」の付属セットにキットが付いてきたような記憶もある。今の大学生達が幼少のころ、遊ばなかったのかなとか考えてしまう。
この疑問を解くには、リテラシーという言葉の意味を読む必要があるなあ。早速調べてみた。
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http://www.kokken.go.jp/public/gairaigo/Teian3/Words/literacy.gen.html
用例:日本はもともとリテラシー〔読み書き能力〕の高い国。問題なのは,活字は読めるが,読書をしないことだ。答申は,インターネットなどITが進み活用範囲が広がることで,国民の学習機会や意欲が高まることが期待できるとし,情報リテラシー〔情報活用能力〕を身に着けることが重要と提言。
意味説明:情報を的確に読み解き,またそれを活用するために必要な能力
手引き:元来は読み書き能力のことであるが,現代では情報を読み解き活用する能力の意味で使われることの方が多い。活用することよりも読み解くことに重点のある場合は,「読み解き能力」と言い換えることもできる。何を活用するかが分かりにくい場合は,「情報活用能力」などのように,活用するものを示す語を前に添えて言い換えるのも,効果的である。
その他の言い換え語例:読み解き能力 情報活用能力
複合語例
情報リテラシー = 情報活用能力
メディアリテラシー = メディア活用能力 情報活用能力
グローバルリテラシー = 国際対話能力
コンピューターリテラシー = コンピューター活用能力
国立国語研究所 最終更新日: 2004-10-08 (公開開始日: 2004-10-08)
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ふんふん。知識はあるが、それをどういうふうに、製品や設計、研究内容に落とし込んでいけばいいのか分からなく生徒さんが多いので、その知的バックボーンを実機にどのように反映させていくかを、体験してもらう演習のようですね。
コンピューターリテラシーについては、古くからの知人が大学の教科書を執筆しており、読ませて頂いた。なにしろ私たちの学生時代では、高々TSSという大型電算機システムをボイスモデムを介してバッチ式に使っているか、ないしは、PC8001MK2とかが入ってるだけで「すごーい」とか言われたほどである。そんな人間が会社に入り16BITのPCを見て驚き、こんな小さいコンピュータでFORTRANが走るんだ・・・とか知って、描画システム(GKSとかいいます)を勉強したり・・・・・なんてことにいきなり突入してしまったので、活用能力とかいうのは自分から性急にかき集める(本を読みまくる・人に聞きまくる・オンサイトで質問しまくる)という、一寸強欲であさましい習慣がついてしまい、あんまり意識したことはなかった。

逆に、機械に関して、いままであまり触わったことの無いけど興味がある人が、真の意味で触われるようになるべきには、そんな出会いと強欲さが必要なのではないか。ところが、そういうプラットホームが高く設置されている充実した環境のもとでは、頭で覚えていても体で覚えていない・・・いやどっちもやってるのに、頭の中で相似関係・相反関係が見えてこない。そこを埋めようというのがこの教育の趣旨でしょう。

一般社会通念における「リテラシー」というものは、昔から「生活の知恵」として伝わってきた物であるし、今でも基本的な所は抜本的には変わっていないと思う。しかし、職業教育としてのリテラシーの内容は、工業に限らず、通信・流通・・・・と変化してしまい、10年前の常識が非常識になったりする。したがって、大切なことを、如何に見出していくという技術自体を伝授する必要が生じたというのが、実態なのだろうか。新人の指導をしたときにも、その意識乖離を度々感じたのは、まんざら私も的はずれな認識ではなかったみたいだ・・・(それをいうこと自体が、既にリテラシーがないのだと指摘されてもしかたがない)。
その意味では、「だいたひかる 結婚」てのは想定できることではあった。(笑)

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コメント

デハボさんはまず日本語のリテラシーに問題があるかもしれませんね(笑)

投稿: TX650 | 2006年1月20日 (金曜日) 08時01分

こんにちは。大岡山に行かれたようですね。ちょうど来週一部撤収するところだったのでよかったです。あそこの見所はやはり鳥人間の飛行機ではないでしょうか。機械工学リテラシーという言葉は何だか違和感がありますね。詰め込み受験勉強をしてきた学生は、答えが出ないことに取り組むのに慣れていないといいますか、答えをすぐに知りたがる、もしくはやらなくてもわかると言って取り組まないとか。いろいろ弊害があるようです。

投稿: KADOTA | 2006年1月20日 (金曜日) 19時41分

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