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事務所開設の準備作業

さて、年始である。あけましておめでとう御座います

年始から風邪という極悪非道な状態である。今年の風邪はしつこい。
そうでなくても体が強くない。今いま、自分でなんでもやろうとするわけにはいかないが、あまり他の方のサポートも求められない現状では(・・いや、もちろん、色んな面でお世話になったりしている人が多いのですよ。けど・・・)ある程度の緊張感は保たなくてはならないですね。
取り急ぎ、余り重圧感を感じない程度に、半年単位で目標設定をしてみました。

(1)事務所の整備と、技術が語れることを物語る書籍の充実。(C)近所の市立図書館では全然資料不足。
(2)現在、来ているTASKの誠意を持った、実行と蓄積。(A)
(3)名刺・会社案内・HPなどの、顧客に信頼感を持ってもらうためのソフトツールの作成。(もちろん一部はインフラ整備として外にたのみます。)(B)
(4)次の仕事の呼び水のために、東京都・神奈川県中小企業コンサルタントへの応募(これはすでに専門家にお願いしてあります。面接はありますが。)(C)
(5)新規内容としての書籍執筆。およびパワーポイントを用いたプレゼン用資料の自前作成。(B)
(6)時々起こる発作の軽減・・・心理的な安定感の育成(A)

(A)>(B)>(C)である。この優先順位をつけないと、自分の今までの経験からしてきっと共倒れになる。・・・というわけだ。

書籍執筆についてであるが、1つだけはかなり前に基礎的な所のレジュメは作っている。
技術者倫理についてである。
大変おもしろいことに、企業内教育でこれを行っているところは少ない。むしろ、会社に対する命令系統と相反する場合も多いので、やっていないところが多い。最近は、むしろ学校教育で取り上げる場合が多くなった。(JABEEにおける教育プログラムにもある。)一方、技術士の場合、試験の際に(特に面接のとき)見地を求められ、それに対し答えることが必要になっている。(国際的な、資格の相互認証の面も強い。)
ただ、技術者倫理の話はとらえどころによっては、非常に難しい所がある。いままで集めた色んな図書(その多くは大学・高専のテキストとして使われる)を参考比較してみると以下のように大別されるようである。

(1)倫理学から倫理を維持する必要性・・・それが社会にとってどのような価値を持つか・・・を説き、心理的に遵守する方向性を如何に持たせるかを学ばせる。

(2)会社経営の面から、社会奉仕・IR ・リスク回避という意味から、職務遂行の意味を説き、それがもし崩れたときどのような問題が起きるのかを、グループ討議し、結論をまとめて発表させる演習形式。

(3)技術の専門家として、どのようなストーリーを作るかを訓練することに主眼を置き、「自分の責務はなにか」「自分の果たすべき役割は何か」を、自分でストーリーを立てて構築する訓練。責務というのは例えば、開発・設計・検査・製造・購買・営業技術・・(プラントなら 構造設計・配置設計・認証・コンストラクション・性能評価・試運転)という各々の立場で異なるので、あなたがその立場に立ったときどーする、ということである。

大学での授業の場合、大学1年の講義ないしは、共通講座としての講義の場合(1)で行ってるみたいだが、これ、聞いてるほうは左から右にすっぽ抜けるだろうし、なにしろ、まだ会社勤めしてない人には単なる訓話みたいで、緊張感を持てというほうが難しそうである。
会社経営の面からという場合、(2)特に会社としての統一的な体制と全員の意思統一という全体主義的な方向性が出てきて、これはこれで、なんのことか分からなくなってくる。但し、学生さんの場合、会社というシステム構成がまだ分かってないことが幸いして、演習形式でも面白い意見が出てくる。他人にたいして如何に説得し、説得できるだけの論理構成を貯えるかの能力が育成できる。
(3)の場合だと、むしろ専門教育がすすんだ4年前期ぐらいに行うことがよいようである。職業訓練の一つとしてこれを捕らえ、自力で答えを作り出すことになる。但しこの場合ディベートのような反論のための反論という要素が出来てくるので、そこに対してはあまり結論を絞らない様にして、同じ事象も立場が異なると間逆に見えるということが、技術の世界でもありうるということを、机上訓練という意味で学ばせるのがいいと思う。

ここで、いずれの場合についても共通して生徒さんに植え付けてしまうことがある。使われている事例は、ほとんど、過去の失敗・事故について書かれているため、技術者としての前途のある人物に、暗いイメージを与えてしまう。そのため聞いた人たちがそういう職務を回避してしまう可能性があるという意見。職業教育の光と影である。そりゃ光ある所に影があるわけで、それを知っておくことは必要。
しかし、それらを構築するのも、君たち次第だよという正の「意識付け」が出来るということが分かれば、回避策はあるし、ポジティブな動きも出来るのではないか。となると、失敗が見過ごされていた事例を、打破した事例というのがないのか?。実は仕事をしてみると、思いのほかあちこちに転がっているのである。けどそれは、会社の外に出る物でなし、仕事の中で出てきて当然という意識になってるので、「見えない」だけなのである。したがって、題材と配置ををうまく選定できれば、ここはかなり革新的な演習教材が作れると思う。

まあ、BLOG上で、思いっきり力んだ所で、さて粛々と、国保申請作業を始めようか。(ドテッ)金曜日にはCOPY・FAX・SCAN・TEL複合機が来ます。ゆるゆると、ゆるゆると。

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コメント

あけましておめでとうございます。
いよいよ新たなスタートですね。
いろいろと大変でしょうが頑張ってください。

書籍執筆のさいには出版社の取り次ぎ程度のお手伝いはできるかと思います。技術者倫理については、機械学会の技術と社会部門でもいろいろ取り組んでいます。大学の非常勤であちこちに呼ばれている企業の方も何人かいらっしゃいます。興味がありましたらご紹介いたします。

それでは、失礼します。

投稿: KADOTA | 2006年1月 6日 (金曜日) 14時25分

機械学会の取り組みに付いては、近日中に話を聞きにいこうと思っております。
日本技術士会においては、この道で詳しい方々が専門委員会をつくっていらしゃるとのこと、その点の技術動向を調査していこうと思っております。
ただ、工業系大学のカリキュラムなどを今しらべておりましていくつかの、データ提供を頂いたところです。もう少し自分なりに咀嚼した所で、作業にうつる。資料集めと咀嚼に約半年かかると見ております。体力・今来ているTASKを見ながら、ストレス過多にならない様に、きっちりとした仕事をしたいと思っております。
KADOTA様にも、なにかとお願い致すかも知れませんが宜しくお願い致します。

投稿: デハボ1000 | 2006年1月 7日 (土曜日) 00時45分

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