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会社は誰によって・誰のために

僕の前にいた会社は、非常に大きく、そのため目をさらにし、何でも顔を突っ込み、時には工員さんたちと缶コーヒーをのんだりして、いい青春じだいだとおもっている。だからこそ、あれしよう・これしよう・と言うと仲間がそれとなく手を貸してくれた。また時々工員さんが流行風邪のため、大量に休んだため、設計部署の僕たちは手伝いに行ったりして、「へー、そんなトコにに苦労してるんですか」とか行ってさりげなく聴き、そのあと設計改善を指示書にしてさらっとしていたものだった。
だが、そんな会社の緊急時のマニュアルは、これまたあまりにも保身的であった。いわく・・・幹部社員は会社の資源は株主のためにあることを理解し、資産の保全、安全の確保、秩序の回復のために出社し、与えられた業務をすばやく復旧して、会社の資産保持を図るように積極的に行動しなければならない。(ここには家族・家庭といったような言葉がなかった。)そういうものなんだろうなと思っていたのだ。
故逢って会社を代わった結果、違うところが見えてきた。単身赴任ですこしナーバスにはなってたかしれないのだが、こんな見方もあるんだなと思って私はこの所味わったことが無かった感動が襲ってきた。
それは5月6日 本社と本社工場は社長の講話がある。わたしたちは其の内容を、後々社内掲示板(PC)で配信される画面で知った。
下記引用(但し一部秘匿事項もありさわっているところもあります)
平成17年5月6日 社長講話
おはようございます。
連休中は天候にも恵まれ、また、当社においては大きな事故もありませんでした。これは皆さん方が気を付けて連休を過ごしたお陰であります。
しかし、世の中ではJR西日本管内で大変な事故がありました。実際に事故の現場に居合わせると、自らの判断や責任で行動することはなかなか難しく、会社のルールや上司 の顔を思い浮かべると、日常の判断基準が変わってしまうと言います。問題になってい るJR西日本は10年前にも大きな事故を経験している(注:信楽高原鉄道事故のことであろう)にもかかわらず、その反省や経験 が生かされませんでした。(これは少しベクトルが違うのではと思うのだが)
先日、私は、実業団野球の試合を観戦しに行ってきたのですが、1試合に牽制球で3人も刺されました。これは明らかな走塁ミスです。しかし、「このミスを注意すると選手たちは動かなくなる。」と監督は語っていました。これと同じことが、会社のマネジメン トについても言えます。失敗を経験しないと、いざという時に役に立ちません。なかなか難しいところですが、いざという時の対応を考えながら、かつ、失敗を恐れずにチャレンジすることが大切なのです。
最近の日本社会においては成果主義が叫ばれています。私はこれに反対するつもりはあ りませんが、その結果に至る過程を重視したいのです。お客様のことを念頭に置いた 「品質」や「安全」をわかっているかが大切なのです。そういった「土壌」があった上での成果主義ならば良いのですが、「土壌」を無視しての成果主義は良くありません 。例えば、交通事故の現場に出くわしたら、会社にお伺いを立てる前に自らの意思で積) 極的に被害者の救助に当たって欲しいのです。いちいち上司の判断を仰ぐとか、会社の ルールがどうだとか言っている場合ではないのです。会社はあなたが遅れてもなんとか なります。規則がどうなっているかを調べる余裕がなく決断を迫られる場合もあり得る のです。そんなときは、人間としての自分の判断で行動して欲しい。そして、救助に参 加した人を責めないようにしなければなりません。
 私は、そんな雰囲気の会社にしたい と思うのです。これは創業者の意志でもある。こういった「土壌」作りを、皆さん方が先頭に立って率先してやっていって欲しいのです。そうすれば、万が一事故があっても大丈夫なのです。いざという時に上司の判断を待っていては間に合いません。皆さん方は、まず、社員である前に、人間であるということを忘れてはなりません。お世話になっている方達と一緒に暮らしているのです。そういったことを考えたとき、人の命は全てに優るのです。
全ての責任は最終的には社長にありますが、皆さん方からも事故に直面したときにどうすればよいかということを発信して欲しい。そうすることによって、グローバルに広がりつつあるこの「広場(会社のこと)」を確かなものにしていって欲しいと思うのです。
引用終了ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オーナー社長は自分で文章を作るのを知っている。だからこれはある意味会社を否定したところもあるのに、まず人間を肯定したせりふ。何人かの社員がこっそりこれをPRINTOUTして家にもって帰ったのを知っている。

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