まあいいか。それも人生。
きょうは、セミナー受講というわけで、飯田橋にやってきました。
自動車室内音響にかんするうんぬんかんぬんというものでして、音響評価方法の基礎てきなものは一応理解しているのでまあいいと思ったら、いきなり専門的な「車内こもり音に関するパッシブ制音」とかやりだしたから・・・・えらくレベルの高い話だったんです。
自動車ひとつとっても、色々な音があります。ステレオサウンド・エンジン音・ミッション音・ロードノイズ・ドアの開閉音・衝突音からはじまって、それがどこを伝播してくるのかどうかとか、まあ色々な音の評価方法があるものです。
もとより音というものはエネルギーとしてみると案外小さいもので、PC用のスピーカーセットで8Wなんかになるともう大きいこと大きいことです。で8Wてのは、便所の電球の1/2以下ですから、ずいぶん効率のいいことであるとともに、軽便で簡単な凶器になるんですな。これが。というのは、奈良で近所の揉め事から、気をもんだオばちゃんが、24時間500日、大音響(120dB(a)だとか)鳴らしたりして近所の人をノイローゼに貶めたとかで、警察・裁判所の再三の警告・指導を無視した挙句逮捕されたてのがありましたね。けどその電気代は500日分のラジカセの電気代としても12000円ぐらいなんですわ。120dB(A)なんて距離減衰を顧慮してもねられないのがあたりまえなんですけど、よく本人めげなかったなあ。
で、こういうときの対策として、もちろん警察うんぬんはありますが、その音をマイクで拾って逆の波形を演算してつくり、キャンセルする方法というのがあるんですね。演算には相当早いCPUと論理構成(プログラム)が必要です。
講師が1991年に車の中の騒音低減をもくろみ、試作車を作って好成績を収めた(実車搭載は1998年から)という話をきいて、あちゃとおもいましたね。1995年ごろわたしもおんなじことを考えた人と評価チームを作って(と言っても私は騒音の実測だけ)やったものの、当時のPCでは演算スピードが低すぎて返って音を増幅してしまったのですから。で私は聞きました。「1991年ではCPUの性能が追いつかなかったと思うのですが」。答え「量産品のエアコン用の石(日立製)と専用IC(日本TI)で対応しましたが」ありゃー、金の使い方が違うわ。
この件ではT芝が冷蔵庫の音を消そうとして製品までだしたものの、設置場所によるばらつきが多かったためにクレームがでて、音のとり方のロジックを変えたものの、結果的には廃止機種になってました。
うちの上司が乗ってる会社所有の専用車(自分で運転)にもついてるとかいってたあ。
まあこのように、人が言われたことに反響して返って大声を出すのをパッシブな人間とかいいますが、僕はアクティブな人間になりたいから勝手に色々言って、・・・・・そのしっぺ返しがくるんです。で対応できないからしくしくないてる わ・た・し。
まあいいか。それも人生だし
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